地形の輪廻が始まる
中学校の地理の教科書に載っていた地形の輪廻。最初に何もない平らな地形があり、そこで雨水等の浸食が
始まり、幼年期、壮年期、老年期と長い時間をかけてまた準平原に戻るといった説明があった。
先日つれあいの学んだ郷原分校の裏で見かけたこの光景は、さしずめ輪廻のごく初期の段階と思える。廃土
の集積場に激しい夕立があり、一夜にして水の浸食が始まった。輪廻を模型にすればこんな感じなのか?
パリオリンピックが無事終了した。開催前日だったか、鉄道線路に破壊工作が行われ、不測の事態が起こる
のではと心配したが、開催してみれば前回と異なり多くの観衆が詰めかけ選手達にも励みになった大会とな
った。強く印象に残ったのは二つ、女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手。一回目から他を圧す
る投てき見せ、危なげない内容での勝利だった。表情がいい、醸し出す雰囲気が素晴らしい、休憩時間なの
かそこでカステラをもぐもぐ。今まで最もメダルに遠い競技だっただけにこの快挙には感動した。
二つ目。パリに行ったことはないが、ヘリからの中継画像を見ると、両国の江戸東京博物館で見た江戸の街
並を彷彿させる平板な街の作りに驚く。歴史的な構造物が目立つだけ。高層マンションなど見られない。
ビルの高さ制限が厳として存在しているのであんな光景になるのだろうか? 日本や中国あるいは中東の産
油国の大都市が剣山のように高層ビルやマンションが林立するのを当たり前に見ているので、これが歴史あ
るパリの街並みなのだとこれまた感動してしまった。
岸田総理が突然に自民党総裁選不出馬を口にした。立憲民主党の代表選も同時期に行われ、与野党ともに今
までにない混戦模様の争いになりそうだ。両党とも党員党友と議員だけの選挙であり、我々一般国民には選
挙権がない。その議員を選ぶのは我々なので不満を言っても仕方ないが、なにか釈然としないのも事実。
選ばれた新総裁が次の総選挙まで総理大臣を務める。総選挙の勝敗如何では新代表が総理になる可能性があ
る。こうした制度が健全とは思えないのだが、制度を変えるのは時間もかかるし大変なことだ。
半世紀前首相公選を旗印にした郷土の政治家、故中曽根康弘氏にして総理就任後は主張しなくなった。
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