清楚な花にしてはどこにでも咲き、肥料も水遣りも不要な雑草の強さを持つ。名は知らず。
楽しみながらやらせてもらっている仕事(ケアマネージャー)の重要な作業、月に一
度利用者宅を訪問して状況の確認作業(モニタリングという)のために数軒を訪問
し会社に戻る。
すぐそばの上越線の踏み切り付近に人だかり、何かと思って近くまで行くと、その
先の日高遺跡の原っぱにヘリが着陸している。 一瞬不時着かと思う。 近くの人
に尋ねると病人の救急搬送みたいですよ、との返事。更に近付くと救急車が止ま
っている。
救急隊員に近付く許可をもらって、カメラに記録する。
病院が災害時拠点病院に県から指定されていることは承知していた。 それゆえに
災害時に電気の供給が止まっても機能不全にならないように全館の電源確保のた
めの大規模な自家発電装置を2年前の大災害後に整えた。
大事故発生の模擬訓練も毎年行っている。しかし急病の患者を実際にドクターヘリで
搬送する現場を見たのは初めてだ。 仔細に見たらヘリは前橋赤十字病院が管理し
ているドクターヘリだった。 病院の屋上はヘリポートにはなっていない。 近くにうま
い具合に空き地があったものだ。
ヘリまで使っての急病患者は病院が得意とする腎臓病の急患だろうか。 助かって
欲しい。 理事長や支える幹部そして職員が頑張り地域になくてはならない病院に成
長させたことに敬意を表す。
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ヘリの操縦士=制服制帽の中年の格好いい男と無意識に思っていた。 とんでもな
い、ブルーの油シミの残るつなぎ服を着込み、長髪を後ろで束ねた男だった。 考え
てみれば緊急に飛び立つのだから服装なんかに構っていられないのは当たり前だ。
格好よりも確実な操縦技術が大切。
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徳州会という日本最大の私的医療法人のグループが組織的な選挙違反の疑いでマ
スコミを騒がせている。 鹿児島県徳之島出身の徳田虎雄氏が地域医療の充実を掲
げてはじめた医療グループが今大きな曲がり角に立っている。 徳田氏は難病中の
難病であるALSに罹患してベッドに寝たきりだと聞く。 医療で稼いだ金を選挙に注
ぎ込み挙句の果てこの有様。 グループの各病院長は良識を持つ医師もおり、徳田
氏は理事長を退くという。 立派な理念を実現させたカリスマ性を持つ氏だけにこれ
以上晩節を汚すことのない事を祈る。
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