toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

048-240226善意という社会の潤滑油

2012年02月26日 | もろもろ

先週こんなことがありました。

職員の送別会(残念ながら対象者はインフルエンザでダウンで欠席。 送別会が懇親会になってしまったが) 

懇親を深めてお開き。 職員の自家用車で家まで送ってもらう。 帰宅して暫くして携帯電話が鳴る。 いささか酩酊気味で出てみると、「駐車場でカメラを拾った。ケースに携帯電話の番号が表示してあったので電話した。 カメラを落としませんでしたか? 私は代行運転の○○というものです。預かっています」 との内容。 ちょっと待ってくれますかと断って、荷物を見たら大事にしていたカメラがない。 「落としてきたようです。保管してくれてありがとうございます」と応答する。

「今日は仕事がまだあるので駄目ですが、指定してくれれば明日届けますよ。」  「それならお言葉に甘えてお願いします。 私はH高病院の関係者なので、病院の受付に届けていただければありがたいのですが。」

そして月曜日に無事に私の手許に戻る。 このブログに載せる写真を撮るために重宝しており、小型ながらなかなかの性能のカメラで愛着のあるもの。 オリンパス製なのが昨今の会社の不祥事でちょと肩身が狭いが、それはカメラのせいではない。

年のせいか最近物を置き忘れることが多くなった。 車の鍵やその他いくつかの所有物に携帯電話の番号だけを書いたラベルを貼り付けてある。

今年の正月にも東京世田谷で高校の同級生に40年振りに会った際に、車の鍵をトイレに置き忘れてしまったが、10分も経たないうちに携帯電話に連絡があり、無事に手許に戻ったことがあった。

この冬は格別に寒かったが、庭のボタンの芽が動き出し、春近しを感じさせる。25日古いカメラで撮影

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振り返って見ると人様の善意に随分と救われてきた。 恩返しに出来る範囲の善意を人様にしてあげよう。 ○○さんには薄謝を差し上げて感謝の気持ちを表した。

後日談 

カメラを拾ってくれた代行運転手○○さんのご両親が私の所属する会社のデイサービスの利用者様でした。 「世の中広いようで狭い」という言葉を実感した。

手許に戻ったカメラは外観は損傷していないが、液晶部分に大きなヒビが入り、修理に出したが精密機械だけに本来の性能が回復するか、また納得のいく値段で修理可能か? 

3日後返事が来る。 修理可能です。 修理代は12000円ほどで考えておいてください。

善意は生き返った!

 

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047-240219厳冬期の浅間山百景と題して

2012年02月18日 | 街歩き

誰しもが自分の生まれ育った地に愛着を持つものです。 私の住む上州は広大な関東平野の北のはずれ、ここは海から100Km入って、僅か海抜100m、関東平野がいかに広くて、平であるか。 このあたりから徐々に高度を増して、次第に山岳地帯に移っていく。 国内でもその景観の雄大さは上位に入ると思います。

普段見慣れている高崎から眺めた浅間山は、長野県との境の連山の上に肩から上をのぞかせて、雪をまとった優美な姿を見せている。 私にとってはもっとも身近な光景。

(晴れ渡った日の浅間山)                 (寒波が雲の塊となって山を隠す)こんなときもある

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それぞれの写真画面内で左クリックし、拡大してご覧になってください。 浅間山を題材にすばらしい写真集を刊行した旧知の故真塩信雄氏の足元にも及びませんが・・・・

 

 

 

 

見慣れた山の姿が一番美しくて当然ですが、浅間山に限ってはもっとも美しい姿は長野県佐久市の北御代田の集落から見た姿でしょう。

     (長野県御牧ケ原から)               (同じく女神湖付近の長門牧場から)

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小諸の街の下を流れる千曲川の対岸の台地「御牧ケ原」が拡がる。この中腹にある「アグリの湯」から眺めた浅間山はすばらしい。 ことに夕方西日に赤く照らされた光景は印象的です。残念ですが夕日ではなく、まもなく雪雲に隠れる上信国境の連山。右端の白い頂が浅間山。

     (上信越道佐久インターの北、御代田付近より)

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私の祖父母は父方は佐久、母方は小諸付近の出身なので、この風景に引かれる遺伝子が伝わっているのかもしれません。

小諸郊外ののあぐりの湯の露天風呂からの連山(下左)。   反対側の嬬恋村パルコールスキー場から眺めると、これまた異国にきたかのような雄大な雪山と化します。優美すぎる山の姿(下右)。

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更に (絶好のヴューポイントである二度上峠から)         (鬼押し出しから)噴煙か雪雲か?

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江戸時代中期の天明の大噴火がうそのような穏やかな姿です。                           

 

 

 

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046-240212ホームドクター

2012年02月12日 | もろもろ

1月の末に風邪にかかりました。 炎症反応を示す数値CRPが7.0まで上昇(健康なら0.05程度) 数年前までは5年に1回ほどの風邪で済んだのが、去年もひき、今年もまた・・・・  体力が落ちたのだなと思っています。

P2061106 (M元医院)

私は家の近所にホームドクターを持っています。 職場は大病院の関連会社なので、企業人としては、そこの外来に見てもらうのが筋なんでしょう。 大病院の医療器械は充実し、新しい医学知識を学んできた3~40代の医者がたくさんいます。 内科医が沢山いるのはいいのですが、同じ医師に継続的に診察してもらえません。 電子カルテをみれば病歴はわかりますが、先生と症状等についてじっくりお話してみたいではありませんか・・・

普通の生活をしていて最初から大病院のお世話になる病気をする確率は低いだろう。 体調不良のとき、パーソナルに親しくしているドクターに先ず診断を仰ぐ。 9割がたはその段階で治ってしまう。 彼が首をかしげるような深刻な症状になったときや入院の必要が生じたとき、設備やスタッフが充実した病院に紹介状を書いてもらって受診する。 

このメリット ①継続的に自分の状況を把握してもらっているという安心感  ②気軽に何でも相談に乗ってもらえる ③待ち時間が少ない そして④これが一番重要です、紹介状の威力 病院も初めての患者を初歩的な問診から入るのよりも紹介状を見れば今までの経過が記載されているのですぐに核心の診断に入れる。 ⑤病院にとり紹介患者を多く受け入れている実績はこの業界のステイタスになる。病院を上手に利用するコツです。

P2031097(H高病院)

というわけで、気の会う信頼できる家庭医を見つけましょう。 今の医療は病院と診療所の役割分担(業界内では病診連携と略しています)が高く評価されています。

ちなみに私のホームドクターに「先生が入院の必要性ありと判断したら、H高病院に紹介してね」と頼んであります。 これで企業人としての面目も立ちます。

M元先生、これから20年はお世話になるつもりです 先生もお元気で。

 

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045-240205ALL電化の生活に頼り切って大丈夫か?

2012年02月05日 | もろもろ

                                                                          

 

拙宅は昨年の原子力発電所が大津波で大変な状況になってしまった半年前にALL電化に切り替えた。 深夜電力が昼間の1/3 の料金体系に引かれたのが一つ、そしていつでも豊富なお湯が使えること、予約機能が充実していること、火元の心配から開放されること等が理由でした。そしてその便利さ、光熱費の低減を充分に享受していた。 そこに今回の事故による電力不安。 この設備設置は正解だったのだろうか疑問の毎日です。 

電気が供給されなければ生活が成り立たない我が家、直接に放射能の被害におののいている東北の皆様の心境を考えるとき、複雑な気持ちになります。 そのことを充分に承知しつつあえて私見を書いて見たい。

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今東京電力の原発は2基しか稼動していない。 今年の夏を迎えるまでには全国の原発の稼動はゼロになってしまう。 今まで約半分の電気をまかなってきたものがついにゼロになってしまうのです。 技術的に優れたLPGを燃やす熱効率の高いガスタービン火力発電所がこれから数を増していくと思うが大きな施設だけに建設に時間がかかる。 この夏以降本当に大丈夫なのだろうか?

我が家はガス栓を敷地の入り口で止めてあるだけなので、電力不足が深刻になれば無駄な費用はかかるがガスに切り替えることは出来る。 しかし産業界はそう簡単に切り替えるわけにはいかない。     

原発の寿命を40年とし、新しい原発は工事中のものを含めて作らない。 きちんとした検査を終了した原発は稼動させる。 ここで時間稼ぎをして、ガスタービン火力発電、家庭に供給される都市ガスをエネルギー源とするコジェネ発電、自然エネルギーにより取り出す電気等で必要電気量を確保し、使用量のすべてを補う。そして2~30年かけて原発ゼロにする。 これが現実的な解決方法なのではないでしょうか。

新聞報道等によれば、ずさんなところがあった。 非常用電力基地は絶対に安全な場所に移動させる。日本の知能のすべてを駆使して対策を講じ原発をこの間安全に稼動させる。 それだけの技術は持っているのと信じたい。

20年間無事故で乗り切れたとすると、さめやすい国民性ゆえ、原発擁護派が増える心配もある。 【災害は忘れたころにやってくる】 寺田博士の警告をしっかりと心に刻んで。

もう一つの心配は、将来なくなる技術に技術の発展が期待できるのか。 進歩が停止し、肝心の制御技術がおざなりになってまた大事故が起こってしまうのではないか。 それが心配なら今から稼動させないという選択肢もあるが、それでは電力不足になる。  

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これだけの事故のあと、原発廃止の流れは納得できる。 しかし今までの流れをいきなり止めてしまうのはいかがなものか。今まで湯水のごとくに意識することなく使えたのは原発に負うところが大きかった。 そのことをそっくり棚に上げてすべての原発を止めろ はちょっと勝手すぎないか。

それやこれやで、正解がないですね。 正解ではないけど答えを出さなければならないときは、誰かが決断しなくてはならない。 それは言うまでもなく国の最高責任者たる総理ということになるんでしょうか。 野田総理、決断してください。 

評論家 田原総一朗氏の見解 → 

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120118/296616/?ST=business     

 

 

                                                      

 

       

                                 

 

 

 

 

 

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