toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

611-040924元総理の国葬

2022年09月24日 | 最近さわがれること

火曜日に元総理の国葬が執り行われる。

 

岸田総理もこの決定がこれほどの論議を呼ぶとは予想しなかったと思う。外国大物要人の参

列が減ったのも目論見違い。

立憲民主党野田元総理は国葬には反対だが、元総理として招待された以上参列はするという。

同じ立場にあった一人としての判断だという。立派な判断だと思う。何ら矛盾していない。

同党のヒステリー議員と「そうり!そうり!」叫びまわった行動派(?)議員は不参加をもっ

ともらしくSNSに招待状付きで公開した。すこしおとなしくしていなさい。

 

決めるのが早すぎた、弔問外交の機会ができることを理由の一つに挙げる。二兎を追うのは

いかがなものか。がここまできたらとにかく葬儀(安倍家の葬儀は増上寺で済んでいるとの

声あり)を済ませましょうよ。それから総理を追及しましょう。こんどは総理も逃げられない。

 

テレビ中継されるだろうから、私は軽くこうべを垂れ合掌はしたいと思っている。平凡な日

本人のごく一般的な宗教観に基づいて。

 

 

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610-040918高山村に遊ぶ

2022年09月18日 | 季節の変化

 

思い立って高山村に遊ぶ。この村の他県内の川場村、嬬恋村更に上野村などは各村独自の取り組み

をして元気な村の印象を受ける。

高山村は西側を除くと、峠を越えないと村内に入っていけない。中心部は標高6~700m前後の

盆地。はやりの道の駅の駅名を「高山盆地道の駅」と称して盆地であることを売り出している。川

場村田園プラザの賑やかさにはかなわないが、結構な人数が集まっていた。どちらも幹線道路沿い

でないにも関わらず集客力は見事なもの。

高原の稲田は一足先に秋の色に染まっている。それらの遠景には小野子山三山が優美にその姿を見

せていた。

 

 

この村のもう一つの魅力ある施設は県営群馬天文台。本格的な天体望遠鏡を備えている。高原ならでは

の澄みきった空気と光害と無縁な環境が選ばれた理由だろう。昼間なので望遠鏡を覗く楽しみはなかっ

たが面白いことに気付く。要請すれば車でここまで来ることができるようだが、一般には500余段の

木製の階段をクマよけの鈴をつけて登っていく。この階段がまことに良く考えられている。普段から足

腰の鍛錬のために階段があれば努めて登ることにしているのでさほど苦痛ではない。それどころか歩幅

と段差が一致しているおかげで無駄なく足を運べる。実に快適。

少し息を切らして到着すると、異様な造形物が迎えてくれる。解説版によればそれぞれが天文学的に意

味ある方向や位置が考慮されているらしい。山の上の造形物としては異形だが雰囲気は盛り上がる。

 

非常に危険な台風と呼ばれる14号が九州に近づいている。毎週欠かさず見ている番組ポツンと一軒家

では何度も取り上げられることの多い九州地方。山の頂上近くや、尾根の影あるいは谷筋にしっかりし

たお年寄りがしたたかに住んでいる。台風の襲来には慣れているからこそこんな所に住み続けておられ

るとは思うが伊勢湾台風並みとまで言われているこの台風でこの人々に被害出ないことを祈っている。

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613-040910稲作についての新説に頷く

2022年09月10日 | もろもろ

先週に続いて稲作について。

何度か弊ブログで取り上げた司馬遼太郎著「街道をゆく」を読んでいて頷いてしまった新説。

日本の基礎が弥生時代に始まった稲作であることは誰もが承知している。昭和の時代まで米作

に頼る時代が2000年近く続いてきた。コメの実りが悪ければ餓死、間引きや人身売買まで

起こった。戦後数年して日本人はようやく飢えの恐怖から逃れることができた。

土地改良や品種改良で耕作面積当たりの収穫高でコメは断トツでトップ。この狭い日本でこれ

だけの人を食わせる穀物は他にない。水が得やすい平野から水田が拓かれて、次第に谷に沿っ

た山間まで拡がったと思っていた。

 

どうもその反対らしいというのが司馬説。

水の確保と同様に重要なのが水の捌け口。そもそも平野は水が得られやすい反面排水が悪く湿

地帯になる。湿地帯のままでは稲は生育するも稔りが悪い。古代この大切な排水の技術が稚拙

だった。

 

その点、谷川に沿った狭いが適度な傾斜がある土地では、田を階段状に連続して拡げていけば、

大した技術がなくとも自然の摂理で排水ができる。必要があれば排水口を泥で固めれば水を満

たすこともいとも簡単にできる。水の張り具合は固めた泥の量で決められる。排水は同時に下

の田にとっては水口。稲作文化は谷合いから始まり、排水技術の進歩と共に適度な乾田となった

平野部に進出していった。

 

これが司馬説。

もっとも多くの古墳や出土品は谷合いより平野部に圧倒的に多いので、絶対に正しいと言い切る

までの自信はないと付け加えてはいるが・・・

ここでいう谷合いとは谷が平野部と接合する部分で谷地とそれに続く平坦部分。扇状地がそれに

近いが逆に水はけが良すぎて稲作には不向き。扇状地を形成するほどの水の勢いがない所である

必要があるのだろう。

 

稲作は棚田から始まった。妙に納得のいく説だった。

 

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612-040902久しぶりに印刷本を読む

2022年09月02日 | 小説・映画・など

吉井の山奥の谷地にも秋の気配が濃厚。

ちょっとしたゴタゴタがあって、ブログの更新ができなかった。ブログ村の70代記事のランクが

あっという間に欄外に落ちてしまった。この回復は容易ではなさそうだ。

我が住む市街地の西及び南に標高200~300mの里山が拡がっている。人口林が殆どなく自然

の植生がかなりの面積を占める。そうした丘陵に複雑に小さな沢が縦横に走る。先人たちはこうし

た沢に沿って階段状の水田を開拓してきた。放棄地になり雑草に覆われてしまった元水田も各所に

あるが、知る限り一地区だけ傾斜が緩く、きれいに草刈りされたあぜ道に囲まれた棚田が50枚ほど

続く。典型的な谷地の地形。

 

ここ2年ほど電子本で読書することが習慣になってしまった。久しぶりに興味ある本が目に着いた

ので図書館で借り出す。題名通りのドキュメント本。

この銀行に口座は持っていないので我が生活には関係ないがメガバンクの一つ。

第一勧業銀行、日本興業銀行そして富士銀行が合併して巨大な銀行が誕生したのが2001年4月。

その発足当日に最初のシステム不具合が生じて合併に水を差す事態になった。以来2011年の東

日本大震災の直後そして2021年2月末と全国の支店に及ぶ不具合が生じて銀行の評判を著しく

落としてしまった。新聞報道だけではなかなか分からない巨大銀行の問題点が赤裸々に描かれてい

て一気に読んでしまったと言いたいが実は苦しんだ。

 

問題になったのがわが目の衰え。

電子本は文字を自在に大きくできて老人には優しい。こうしたことに慣れてしまったので、紙の本の

字の小ささに苦しんだ。手持ちの拡大鏡で見るも拡大部分が狭くこれも疲れる。そして手にしたのが

フレネルレンズを使った拡大率は低いが拡大範囲の広い手持ちのプラスチック製のレンズ。これは優

れモノ。一気に楽しい読書になった。

 

いよいよ白内障の手術を覚悟しないといけないか・・・

 

 

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