toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

425-310223戦国時代のある山城の強烈な印象

2019年02月23日 | 山登りというより山歩き

 

ヒマだったのと、うつ状態からの立ち直りを兼ね上記博物館を訪ねる。

展示のされていたのは上杉謙信が北条氏を攻めた当時の資料展。内容は

特段のことはなかった。建物は国道254号バイパス脇の菅谷城址にあ

る。

野球場3個分ほどのかなり広い城跡(堀と土塁だけだが)きれいに保存さ

れていた。一帯は梅で有名なところが多いが、白梅はまだこんなもの。

城址の本曲輪跡。感嘆する程のものではないが、かろうじて梅が寂しく

咲いているだけ。この近辺には一群の山城が発見されて公開されている。

ここから車で15分ほど北に位置するその一つ杉山城跡を見て回った。

ちょっとした山歩き。

城址の南から見れば何の変哲もない小山だが北へ長く丘が続く。この丘

驚くべき巧妙さで築かれいた。16世紀中ごろのものらしい。その後

廃城となり400年の時間が経過すれば、木々は成長し誰も城があったとは

思うまい。

ところが、だったのです。

何年ほど前に発掘調査されたかの記述は目にしなかったが、樹木を伐採

たらとんでもない城跡が現れた。 

規模を比較すれば、我が住む市の箕輪城(長野氏が築城したが信玄に滅

されて放置されたが、しばらくして関ケ原の戦の後一時井伊直政の居城に

なった)址の半分ほどしかない。

 しかし、

前掲の写真の平凡な小山がそっくり城郭だった。自然の地形を生かしつ

つ、人工的な堀と土塁を複雑に組み合わせてある。 これはそのごく一部。

ゴルフ場の大きな砲台グリーンがこの丘一帯にひしめき合い、重なりあっ

いるとでも表現しようか。

  

緑色に塗られたところがいろいろな名前の付いた曲輪となっている。真ん

中が本曲輪。各曲輪の間は自然の谷、人口の堀と堀った土を盛り上げた土

塁を介して繋がっている。堀のほとんどは空堀だったようだ。本曲輪に上

ると眼下にはいわゆる鎌倉街道が走る。籠城して攻め上る敵軍を迎え撃つ

ならばこんな堅固の城はないだろう。もっとも秀吉お得意の大軍でを囲

む兵糧攻めでこられれば、何日も持ちこたえられないだろうが。

古城マニアと思われる御方と曲輪の一つで話し込んでしまった。群馬にも

山城跡は沢山あるようだが、どこがお勧めと質問されたので、規模では

田の金山城、山城の風情がたまらないのは箕輪城そして歴史転換のキッ

ケになった合併前の月夜野町の名胡桃城、マニアにはたまらないのは剣

野伊勢守信綱がかかわった前橋の大胡城でしょうとお答えした。

嵌ってしまいそうだ。

里山歩きの支度で立ち向かえば、山歩きというほどではないが、こんな城

址が半径10㎞ほどの範囲にいくつもあるようだ。1日に4~5カ所を回れる

だろうから、2日あればその全部を見られるかもしれない。自分の自由に

なる車がようやく手元にきた。これから里山は梅や桜が咲き始めるし、

分転換にはいい季節だ。

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424-310216平安時代初期の歴史探訪バーチャルの旅

2019年02月16日 | 小説・映画・など

   我が家の狭い庭でも春が近いことを実感できる。ボタンの芽

 

 栗田勇著「最澄」を読み始める。数年前に一度読み始めたがあまりのボ

リュームに負けて中断してしまった因縁付きの本。時間が自由になるの

環境になったので改めて読み返す。天台宗を詳しく知るのが目的ではな

い。当時の歴史を理解するための読書。時代は壬申の乱あたりから始ま

るので天智、天武から桓武の御代か。研究書にはない物語としての面白

さがある。

 

前にも紹介した私のこたつ書斎です。現代の情報機器をところ狭しと

いて本を読む。

本の左から時計周りで、スマホ、googleのタブレット、I-padそして

PC(Let's note)と並ぶ。

スマホ以外は数年前の製品だが立派に動いている。Let'sなどは2年前に

中古品をネット通販で2万円で手にしたものだが最新のwindows10を

入れてある。そして右下は私の読書に欠かせない日本酒の冷酒とつまみ。

昼間はこれ一杯だけとしているので酔うまでにはならないが、至福の時。

これらの端末は本に出てくる地名を確認するためのもの。画面を切り替

えるのが面倒なので、端末ごとに同じ地図アプリでも別画面を表示させ

ておく。

これはカシミールというアプリ。写真は1/200000表示だが1クリック

1/50000に切り替わる。もちろん日本全国を網羅している。本の進捗

度に応じ地図を参照するので現在は最澄が生まれた大津市の日吉神社あた

りのおおまかなところを見ている。端末はlet's note。

これは利用者の大変多いgoogle map を開いている。自在に縮尺を連続

的に変えられるので、これまた詳細を見るときは役に立つ。端末はI-pad。

さらに国土地理院の1/25000の地形図。日吉神社周辺の詳細を確認する。

端末はタブレット。地形の状態を見るには最適。山歩きには必携の地図。

NHKの人気番組で私も大好きなブラタモリを見るときは映像を地図で確

することができてまことに重宝している。先々週の一乗谷の朝倉氏遺

構、先週の武蔵小杉など良く理解できおもしろさが倍加する。

端末はgoogleのタブレット。

そして最後にスマホ。ウィキペディア等の利用で百科事典として使用。

google mapには利用者の多いストリートビューという機能がある。かな

り前に主要都市から始まったが、今では日本中津々浦々までカバーしてい

る。その気になればフランスの田舎の様子だって見られる。写真は日吉神

社への道案内を表示している。 

矢印に従ってさらに進めば神社の独特の形に大鳥居にたどり着く。

こんなことをやりながら読んでいくので、読むスピードは遅々たるもの。

それでも良いと思っている。

以前、「狗賓童子の島」という本を読んだときには同じようなことをやり

ながら大塩平八郎の遺児が隠岐の島で成長する過程を知った。おかげで行

ったこともないこの先行くこともあるまい島の様子が頭に刻み付けられた。

確か隠岐の島後だったと思う。

寒さに加えて風の強い日なぞ、家にいてこんなバーチャルな歴史探索の旅

を楽しんでいる。結構現地に行った時の印象以上に頭に残ることがある。

バーチャルなので人々に話しかけることもできず、森の小鳥のさえずるも

聞けないのは仕方ない。

ところで本「最澄」だが、まだ少年期に「広野」と名乗っていた頃、瀬田

にある国分寺から、更なる学問を積むべく奈良、当時の平城京の大安寺に

出かけるところ辺りまでだが、歴史年表に乗る歴史上の有名人が次々に登

場する。

息子が残していった高校生の頃に使った書き込みだらけの日本史年表が役

たつ。理解度が度が格段に上がる。

こんな読み方には非常に参考になるブログ

土曜日は古寺を歩こう  https://blog.goo.ne.jp/mrslim2   

を紹介させていただく。京都奈良大阪を中心とした古寺が写真付きで詳し

く紹介されている。この本で知った木津川下流の聖武天皇時代の「海住山

寺」なぞ、現地を見る以上に詳しい寺の様子が判る。

 

この分厚い本を読了する頃は梅雨の季節に入っているのではないか。なに

せこんな読み方をしているので・・・

 

 

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423-310209熱しやすく冷めやすい性格は生涯治らない

2019年02月09日 | もろもろ

si古墳を見ていて気付いた。倒木がそのまま成長してそれなりの樹になった。

 

週はうつ状態から脱出できないと題して簡単な近況報告で済ませてし

まった。それから1週間経過して考えが変わった。すぐその気になり、

元に戻る悪い癖。

常識的な交友関係は維持されているが、それでも付き合いの範囲は昔の

1/3以下になってしまっている。7年間続けられたブログはこんな私が

世の中と繋がっていることを実感できる細々とではあるが手段だと思い

知らされた。大したことを書いてはいないことは自分が一番よく判って

る。それでもこんな雑文を毎週読んでいただいている御方々が全国の

どこかにおられる、今更だと思うが、凡人には世間と一線を画して生き

ていけるだけの強靭な精神力なんて持てるはずもない。

そんなこんなのもやもやの中から気を取り直そうと気持ちが動きが出て

きた。もう頑張る必要はないが、落ち込まないようにしようと・・

ということで気が変わりましたので、ブログを継続します。

 

家に閉じこもっていても誰に迷惑かけるわけではないが、どうしても気

分が落ちこんでくる。ろくなことがないので、積極的に散歩に出る。

今日は久しぶりに街中を歩いた。我が住む町もご多分に漏れず人の流れ

は駅を中心とした半径200mくらいの範囲に集中してしまっている。子

供の頃は繁華街だった通りはシャッターを下ろした商店街に変わり果て

ている。知人が経営していた古くからの本屋さんも、店を開けてはいる

が、店員を含めて人の気配がない。皮肉にも立派なアーケードは昼間で

も通りを薄暗くし気持ちが滅入る。あちこちで思い出の建物が解体され

ていた。

洋画専門の映画館。戦後の名作は殆どここで見た。

のんびり歩いてみて回ると、解体された建物の奥に賑やかだったころは

気が付かなかった昭和初期あるいは大正期と思われる町屋や住宅が残さ

れている。その昔は花街だったという場所には、本でしか知らない遊郭

だったといわれるも残る。

 

暮れに読んだ「飢餓海峡」に出てくる田口八重が娼婦として働いていて

犬飼太吉と出会った家もこんな感じか。作中の大湊は軍港だし、我が住

む町は陸軍の連隊があった。

路地裏という表現がピッタリの裏通り。

放置された空き家が異常なほど多い。取り壊して更地にすると固定資産

税が数倍に跳ね上がるのが空き家が放置されている大きな原因らしい。

公共事業でその土地が買収されるのを待っているのかもしれない。この

場合、いくらボロ屋でも一本の柱に値段が付くと聞いた。こんな制度が

原因ならば法律を変えて対処の仕方もあるだろうに、と思いながら通り

過ぎる。

仔細に見て回れば明治大正はともかく昭和の雰囲気はあちこちに残る。

まもなく平成も歴史の一コマになってしまう時代の区切りがやってく

る。

 

 

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422-310202うつ状態から抜け出せない

2019年02月02日 | もろもろ

20日元気で喜寿を通過した。自分ながら元気なものだ。小学校の頃抱

いた年寄りの印象とははなはだ異なるなと自己満足していた。

 

そしたら22日に体調が突然おかしくなった。以来10日以上経過した

が、風邪からくると思われる諸症状がなくならない。世にいう鬱状態に

なってしまった。

勿論医者にも見てもらい、処方薬もきちんと飲んでいるのだが・・

「お前さんだけ特別扱いにはできない、年をとればだれでもそうなるも

んだ。」と囁くご先祖がいるのかな ? 

そのほかにも元気が出ない理由があり、拙ブログの更新を2月いっぱい

休みます。困る人はだ~れもいないとは思いますが・・

 

 

 

 

 

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