toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

262-280227大河ドラマ「真田丸」好評、八ッ場ダムの本体工事が進む 

2016年02月27日 | もろもろ

 ねこやなぎの新芽が大きく膨らんできました。

 

2年連続で郷土がNHK大河ドラマの舞台となった。昨年の「花燃ゆ」

は井上真央ちゃんの懸命な演技にも関わらず題材が地味すぎてあまり

見ることもなかった。群馬県庁は盛り上げに努力していたが。

本年の「真田丸」は戦国時代を舞台にしており、原点復帰といっても

よろしいのかな。草刈正雄演じる乱世の策士真田昌幸は重厚感があり、

ドラマを締めている。彼なくば軽薄な時代劇になってしまうところだ。

堺雅人演じる真田源次郎(幸村)は少しへらへらが過ぎるのではと思

いながらも毎週日曜日を楽しみにしている。

大河ドラマといえば、司馬遼太郎の作品「箱根の坂」の北条早雲を取

り上げてもらいたいと昔から思っているが実現していない。

 

嬬恋村のスキー場への往復に彼らがたびたび通った街道を使う。この

街道は公式には国道145号、かってはロマンチック街道と呼ばれ、

最近は真田道と称されている。これから登場する岩櫃城、丸岩砦が位

置した峻険な山々が出迎えてくれる。山の上に館や砦があったわけで

はないが、どちらの山城も守るに易く攻めるに難しい地形。

真田の本拠地上田市からは鳥居峠を越えなければならない。現在はご

く普通の峠道だが、戦国当時は難儀な峠だったと考えられる。昌幸の

長男信之が根拠とした沼田城との距離は80kmほどあるか。戦国武

者が往来していた街道にはこのほかにも砦や狼煙台がいくつもあった

ようだ。前回の放送では高崎市郊外の箕輪城も登場した。

ドラマの前半は郷土を舞台にしただけに親しみがある。

 

箕輪城址は建物こそ残されていないが、各曲輪や石垣そして掘割と土

塁が比較的良好に保存されている。真田昌幸と滝川一益が会った時代

のものでなく、徳川の時代になり井伊直政が入城して全面的に改築し

た城の遺構と考えられる。

 

話題は変わるが*****

 

民主党政権の前原国土交通大臣が就任早々に現地を視察してダム建設

中止発言をして地元を混乱に陥らせて話題になった八ッ場ダムの建設

現場もこの街道が走る吾妻渓谷にある。

ダム本体の工事が急ピッチで進んでいる。両岸のクレーンの基部を結

んだ線あたりが完成すればダムの上辺になるのだろう。

名勝吾妻渓谷はこのダムのすぐ下流にあり、水没は免れる。ダムから

の放水は維持されるだろうから、景観が損なわれることもない。

計画が持ち上がって半世紀以上。賛成反対両者の葛藤が続き今でもダ

ム不要論は存在する。周囲の関連施設や付け替えの道路や鉄道の工事

が先行して進んできたものをいきなり中止発言をする前原氏の政治家

としては軽い発言には大きな違和感を抱いた。今では右岸の高台に移

転した川原湯温泉の整備も進み、道の駅も賑わっている。むささびの

宿として知られた山木館さんもいちはやく移転先で和風の旅館を新築

した。ダム湖をすぐ下に見る絶好の場所となるだろう。今はまだ新築

ラッシュで風情がないが。今後新しいダムは計画段階で地元民の意見

を徹底的に聴取すべきだ。幸い高崎市の倉渕ダムは付け替え道路を一

本だけ建設して廃止となった。

川原湯温泉は右岸の高台に移転した。

 

この周辺には活気が出てきている。草津や伊香保温泉の賑わいを横目

に周囲から取り残されたような以前の川原湯温泉とはえらい違いだ。

その風情が宿には大事だと思う温泉マニアもたくさんおられるとは思

うが、地元住民の生活面を考えると、これで良かったのだと思う。

こと温泉に関してはたくさんの選択肢の中から好みの立地条件を満た

した宿を選べる十分な数が国内にはあるのだから・・・

 

 

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261-280220谷川岳、吾策新道は土樽の駅からスタート

2016年02月20日 | 山登りというより山歩き

 平標山からトマノ耳(谷川岳)までの山並みがきれいに輝く。28.2.11

 

休日に出かけなくてもスキー場は待っていてくれるが、天気が良かっ

たので建国記念日にかぐらスキー場で滑るべく早朝に家を出る。8時

半に現地に着いたが、ゴンドラで上がった付近は雲に覆われていた。

休日で駐車場も一杯。滑る気力が湧かず今日は雪国見物に変更する。

 

上越国境の三国トンネルの群馬県側の入り口。国道は完ぺきに除雪さ

れているが、道路脇は雪の壁。これでも例年の半分の積雪らしい。最

近できたトンネルに比べると老朽化が目立つ。点検用の歩道もない。

こんな中で事故でも起こったら大変だ。

 

トンネルを出ると新潟県、群馬県側に比べると積雪の量が違う。苗場

スキー場を過ぎて田代スキー場の駐車場へ。休日で混んでいる。支度

をしてロープウエイに向かうが終点あたりは雲に覆われている。

ガスのかかったゲレンデは凹凸が見えにくく嫌だ。混雑しているよう

だし今日は止めよう。愛車は四輪駆動だ、雪国を走ってみよう。

三俣の集落に入る。雪降しをしたのだろう、落とされた雪が軒下にう

ず高く積み上げられている。雪国ならではの光景。湯沢の市街地まで

降りて懐かしい土樽駅がどうなっているか見に行く。除雪車があちこ

ちで作業を行い、交通路の確保に努めている。大雪に縁のない地方の

者にとって珍しい光景。

 

 

途中の雪景色。墨絵のようです。

JR上毛線土樽駅、30年前と変わらずに雪に埋まった駅舎がある。谷川

岳登山の際の懐かしい待合室がそのまま人気もなくあった。ずいぶん前

から無人駅になった模様。線路反対側に高波吾策(作)氏の小屋があっ

たが人けがない。吾策氏は万太郎山への最短の登山道である吾策新道を

切り開いた方。何度かこの登山道を利用した。写真の取り込みに失敗し

て雪に埋もれた駅舎や吾策氏の小屋が紹介できないのは残念。

 

  

帰途、三国トンネルを新潟から群馬に抜けるあたりから快晴になり雪を

まとった白い峰々が姿を現す。関越道水上インター付近から雪煙を上げ

る谷川岳を見上げる。天神尾根を4人ほどのパーティー、その上にもひと

かたまりのパーティーが上を目指す。いや時間帯からみて下山途中か。

雪崩や雪庇に神経を使うだろう。こんな天気ならば冬山の魅力を存分に

味わっていると思う。小さなサムネールをクリックすると拡大画面となり

その画面でもう一度クリックすると更に拡大されます。

 

 

 少し左に目を移すと、幕岩の大岸壁が迫る。幕岩を登り切ったあたりか

らの一本のトレールが雪面を横切っている。午前中にこんな難所を雪崩

の危険を承知しながら登るツワモノがいるのだ。尾根でなく雪崩の危険

がより高いであろう斜面を通過するのだろう。無事に帰還して欲しいと

祈る。命を懸けてまでなぜ? いつの時代でも若者の冒険心には際限が

ない。老人には理解できないエネルギーなのか・・・

 参考までにこの山塊の地図を載せます。クリックし拡大画面で

ご覧ください。

 

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260-280213小代有希子著「1945予定された敗戦 ソ連進攻と冷戦の到来」を読んで

2016年02月13日 | 小説・映画・など

 白鳥の飛翔。新町の烏川にかかる岩倉橋の下流にて。

 

なかなか面白い本に接した。年が改まって1カ月余、なかなか面白い

本に巡り合わなかった。イライラがはじまる頃で良い本だった。

 

太平洋戦争末期の日本の指導者の一部は昭和20年8月15日以前少

なくともその半年前にはこの戦争が日本の敗戦で終わると考え、予想

される敗戦後の様々なケースにつき検討を行っていた。 

激しく米国と戦った日本が戦争が終結するや否や、手のひらを返すよ

うに米国の占領政策に素直に追従して戦後の復興が始まったことを疑

問に思っていた。国民性と言ってしまえばそれまでだが、本書はその

疑問に答えてくれた。

 

終戦の6日前に日ソ不可侵条約を無視して突如として満州に攻め入っ

たソ連軍。戦争終結をソ連に期待し働きかけていた日本は慌てた。

そして無条件降伏に続いたと理解していた。しかし指導部の一部はそ

れ以前からかくなる事態が起こることは予想していた。しかし突然の

新事態になんらの軍事的対応ができないほどこの時期の日本は疲弊し

ていた。この状況下で敗戦後に展開するであろう状況を少しでもまし

なものにすべく知りうる情報を総動員していたと書く。

 

近くの白鳥の越冬地にて。百羽近くの白鳥の中にただ1羽の黒鳥が混

じっていた。

やはり他から疎まれているのか、群れずひとり悠然と餌をついばむ。

 

昭和10年代日本人にとり、ソ連は世界で一番身近な西洋文明だった。

ロシア民謡、ツルゲーネフやトルストイ等の作家、日露戦争で捕虜に

なったロシア兵に対する暖かな支援体制、白系ロシア人などなど。太

平洋を隔てた米国や大陸の反対側の英国と異なり、すぐお隣の国がソ

連であった。欧米人といえばロシア人だった。

身近な外人だった白系ロシア人(ロシア革命で故郷を追われた人々)

は民衆の中に入り込み日本人と同じ生活をするケースが多かった。

往年のプロ野球選手であるスタルヒンはその典型だという。 旭川で生

まれて旭川中学で学び、日本人と変わらぬ生活をおくった。また名横

綱大鵬にもロシア人の血が流れている。チョコレートで有名なモロゾ

フも神戸で開業したロシア人の洋菓子店が発展した会社。青い目の行

商人が各地で見られたという。 一方米英人は庶民と交わることが少な

く、彼等同士の交友の中で過ごしていた。

 

本書は小説ではない。著者は当時の文書を丹念に読み下したうえで、

この本を書き上げた。検閲が厳しく真実の報道されなかったと言われ

ている新聞においても子細に調べるとかなり正確な記事も沢山ある。

庶民は戦争進行の真実を知る機会がなかったと思われがちだが、必ず

しもそうではなかった。

相手が大きすぎた。すべきでなかった戦争を肯定するものではないが、

この本はその戦争を終結すべく冷静に情報を分析した知性があったこ

とを教えてくれた。あれだけ多くの未来ある若者が死んでしまったに

もかかわらず生き残った才能が戦後の日本を立ち直らせた。彼らも死

なずに戦後を迎えていたら、と思ってみたりする・・・

 

生物学的な差異を除けば、男女は同じ能力を有していると思っている。

著者は東京外語大から東大大学院に進学した気鋭の学者である。女性

がこんな骨のある本を出すのだ。改めて著者の更なる活躍を期待した

い。

 

山歩きもサイクリングも3月彼岸ころまで凍結。何回かのスキーでバラ

ンス感覚が衰えないようにしています。周囲は転倒を心配するが、まだ

問題ないでしょう。

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259-280206スマホデビューする。

2016年02月06日 | パソコン・IT

 我が家には珍鳥のウソが飛来する。鳩より小さくスズメ

りは大きい。スズメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ジョウビタキ、

メジロそしてウソがこの冬に確認できた野鳥。まだツグミが姿を見せず。

 

先週、スマホデヴューした。

74才を越えた先週、携帯電話をいわゆるガラケーからスマートフォ

ンに変更した。つれあいのいいぐさだが「用がないから電話が必要な

の!」その意味が現役を退いて初めて理解できたりした。

 

これから足腰が衰えてくるとそうそう自由に外を出歩くことが難しく

なる。しかし家の中ばかりでは外部との交流が減ってしまう。老境に

入ったからこそ他人様との会話が必要になると心底思う。そこで必要

となるのが電話。男子たるものそんなに長話はできないが、女性はそ

うはいかない。延々と長が話が続く。我が家だけの現象ではあるまい。

取り留めもない長が話がかっこうのストレス解消につながり、ひいて

は老化予防になると期待する。

 

スマートフォンとタブレット。タブレットの機能をすべて引き継いだ

うえに電話機能が加わるスマホ。左の1台で右の3品は不要となる。

 

国内ならばどこへかけても、どれだけ話しても料金が変わらない「か

け放題」契約は老夫婦にはぴったりのプラン。まる1日費やして、当

面の使用方法はどうにかマスターできた。私はネット接続が制限なし

にできるプラン、つれあいは機能を制限したらくらくホン。

今までデスクトップのパソコンとタブレットとガラケーの組み合わせ

で家でも外でもネットを楽しんできた。タブレットとガラケーの組み

合わせはネットの接続地域が狭い。ちょっと街を外れると繋がらない

ことが多かった。これからはスマホ1台で用が足りるようになった。

ネットの接続範囲が段違いに拡がった。スピードを要求しなけらばガ

ラケーの通話範囲内どこでもネットが可能になる。

我が人生で手にした道具でこれほどの機能が詰め込まれたものを知ら

ない。手のひらに収まる小さな道具一つを手に外に出てもたいていの

ことは間に合ってしまう。半面危険な面もあるが・・・

 

さてコストだが、かけ放題だと家の固定電話は基本的に着信専用とな

る。発信はすべてかけ放題のスマホからということで固定電話の料金

が大幅に安くなるはず。そしてWimaxの無線ルーターが必要なくなり

試算では従来とほぼ変わらないと出た。LINEで繋がろうと息子から言

ってきたが断る。人生の大半をアナログで過ごしてきた年代にはしっ

くりこない。このあたりが限界だろうと思う。

小さな画面で老人には見えにくいのではとの不安もあったが、さほど

のことはない。電話やメールに関してはガラケーに比すれば大きな文

字でむしろ使い勝手がよろしい。

マイナス4度まで冷え込むとこうなる。暖冬とはいえ1回はこんな光

が出現する。

 

昨年暮れにカメラを新調し、今回電話及びネット環境を最新のものに

変え、安くはない買い物だったが当面欲しいものは手にした。

今後この分野は技術の革新で何が飛び出してくるか想像もつかないが

こんな道具があればと思っていたことが充足した。年齢やお財布事情

を考慮すれば、ここで一段落させて落ち着かなければいけない時期に

入ったのだと思う。これ以上は望むまい。車同様(12年目)に大事

に長く使っていこうなどと考えているところです。

 

 

 

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