お正月がめぐってきたまた新しい年を体感できることができることにお許しが出た。誰もが新し
い年を安定した穏やかな一年としたいと思っているが、現実は厳しいのが通例であり、今年も同
じような推移を見せそうだ。
ウクライナに平和は来るだろうか?
アメリカと肩を並べる大国になった中国の台湾への武力侵攻はほんとにあるのだろうか?
北朝鮮は暴発しないだろうか?
コロナは今年も世界を翻弄するのだろうか?
国内に目を向ければ
日本の構造を根本から変えてしまいそうな少子化の進行はとめられるのだろうか?
円安は更に進み、物価の高騰は今年もつづくのだろうか?
賃金はほんとにあがってくれるのだろうか?
ますます解離してしまう自衛隊の軍備増強と憲法の齟齬はどうなってしまうのだろうか?
などなど・・
80才越え爺にはどれもこれも手の届かない心配事だ。
自分の集合が国であり、国の集合が世界だ。まずは自分のことから。
今の体力現状を確認してみよう。その体力に合った生活を一年続けようと思い、趣味のスキー
をすべく本シーズン最初のスキー場に行ってみた。
浅間山の雄姿を右に見ながら、いつもの湯ノ丸スキー場に急ぐ。今日は嬉しいシニアデイ。
野口英世1枚でリフト乗り放題。と言ってもそんなに乗るほどの体力はもうないし、ガツガツ
滑るのはみっともない。
上田市から嬬恋村に抜ける県道は完璧に除雪され、私のFFのスイフトでも不安なく登れる。峠の
左右にこじんまりしたゲレンデが拡がる。標高が1700mほどあるので抜群の雪質。
シーズン第一走のリフトに乗ると、毎回不安感と期待感が混じり、滑りの体験ができる満足感に
満たされる。まずは緩斜面でそろりとスキーが動き出す。
すぐに前のシーズン最後の感覚が戻ってきて左右に優雅(?)にターンを繰返しながら短いゲレ
ンデを下まで降りられた!
左の写真がそのゲレンデ。最上部からは結構長いので数回は途中までのリフトで足慣らし。
右の写真のゲレンデは私の腕ではもう歯が立たない。 それでいいんだと自分に言い聞かす。
その昔湯沢町のかぐらスキー場で見た光景。80才のご老人が家族のサポートを受けながらおぼ
つかない格好で滑る姿。ご老人はすでに鬼籍に入っているだろう。あの時のご老人をもう越えて
いる。一人で運転してきて誰の支援も受けずに滑れているのだと思うと素朴に嬉しい。
このゲレンデは私の年齢を越える経験豊富な綺麗な姿で滑る老人は珍しくもない。何の分野でも
上には上がいるものだと思いながら2時間後には車は峠を降りはじめている。
追記 長らく週一回の更新を続けて10年余。最近はそれが果たせなくなることが多くなって
います。このペースでは大台1000回に達するには90才まで頑張らないといけない。そんな
ことできるかな? と疑問が湧きます。頑張るつもりではあるけどそうはいかないだろ。気付い
たら途中で途絶えていたとなる可能性が高い。改めて断筆宣言などせずに静かに消えていきます。