toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

326-290429「XX駅で人身事故、運転見合わせ」というニュースが多すぎないか?

2017年04月29日 | もろもろ

 白井宿の八重桜が満開になった。

 

北朝鮮の挑発的な姿勢に日本中が心配する。このニュースで他の

それが霞んでしまっている。75年前日本も経済封鎖を受けて戦

争に突入してああなってしまった。北朝鮮のすべてを否定はしな

いが、国営放送のあの絶叫調だけは何とかならないのか。

 

最近私が気にし過ぎているのかとも思うが、人身事故で電車が停

まるケースが頻発していると感じる。目に障害を持った方がホー

から転落する、落ちた人を助けようとした人が負傷、最悪死亡

する。こういった事故が人身事故なのだと思っていたが、実は自

死目的で飛び込むケースがかなり多いらしい。鉄道会社もこれば

かりは対策の立てようがないだろう。乗客は大迷惑、遺族は鉄道

会社への賠償責任が発生し頭を抱える。その現場を全くの偶然で

見てしまった人は凄惨な光景がいつまでも脳裏に焼き付いてしま

って本当につらいことだろうと思う。このチラッと目にした事故

現場というのはいつまでも脳に記憶されるものらしい。早く忘れ

たければ凝視した方が意外に早く記憶から薄れるとも言われる。

確かにそうでなければ警察官は務まらないなと思う。とにかく交

通機関に飛び込むのだけは止めて欲しい。

 

さて、渋川市の白井宿へ満開の八重桜を見に出かける。三国街道

の面影を残した宿場町に500mにわたって咲きほこる。見事の

一言。付け加えることは何もありません。

 

途中で自衛隊のいかめしい車両を2台見かける。戦闘となれば上部

の盾の隙間に機関銃の砲身がのぞくのだろう。ちょうど北朝鮮の出

方如何ではあっては欲しくない事態が想像されるだけにいつもと違

った目でこの軍事車輛を見ていた。

 

これも途中で寄った林業試験場内にある傷ついた野鳥を治療する

ージの中。ハヤブサと思うが猛禽類特有の鋭いくちばしと目。

 

もうひとつお付き合いください。私の母校の小学校の庭に100年

をはるかに越えた榎の大木。左半分が枯れしまったように見え

たので許可をもらって近くで見てみた。幸この枝のみ芽吹きが

遅いだけでしっかりと芽吹いていた。

100年以上にわたって小学生を見守ってきたエノキ。各世代がこの

木への様々の思い出を持っている。これからも長く生徒を見守って

欲しいものだ。

 

 

 

 

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325-290422吉原君が遭難死した60年前の現場をたどる

2017年04月22日 | 山登りというより山歩き

  今回触れる滑落遭難事故のあった横川駅手前から眺める裏妙義山塊。

 

60年前希望に胸を膨らませて県立高崎高等学校に入学したわ

われ昭和16,17年生まれの男子350名余。入学式が終わり

学校が始まると周りの生徒がみんな出来の良い奴に見えるとい

カルチャーショックを受けた。遥か後年に同期会で知ったとだ

が、程度の差はあっても同期のほとんどがそんな気持ちになって

いたようだ

まだまだ新しい学校の雰囲気になじめない昭和32年4月21日

にその山岳事故が起こった。私はそのことを最近まで全く知

らなかった。

岳部に入部した吉原君が新人歓迎登山で横川駅のすぐ南にそび

える裏妙の急峻な尾根道を歩いていてルートから外れて滑落死

した。無限の可能性を持った坊主頭15才の高校1年生が入学

式後2週間余亡くなってしまったのだ。

この事故を知る機会が1月にあった。詳細は同校山岳部のネット

記事で知った。山岳部顧問のT先生の発案で滑落現場近くの岩壁

の慰霊のレリーフが事故後まもなく設置された。その場

所が時間の経過につれて不明になってしまったらしい。場所の

岳部後輩や当時の同輩が挑んだが見つからないまま更に歳

月がしてしまった。

3年前に改めて調査してようやくその場所が特定できた。その詳

細な事を目にした。下のURLでご覧ください。

https://blogs.yahoo.co.jp/joe310728/12701517.html

ここに詳細な地図が載っていた。この捜索隊に同行したT君とは

60年間付き合いはないが同期だ。突然の電話にも拘わらず遭難

前後の状況を詳しく説明してくれた。 

4月16日、慰霊登山は事故発生の21日に予定し、その事前調

査のつもりだった。山岳部のブログに掲載されたルート図とス

ホのGPS機能を使用して現在位置を確認しながら歩き始めると

調も良かったのかレリーフ近くまで登ってしまった。以下その

明です。

地点A  苔むした石の鳥居と奥に神社のお社。

地点B  神社の壁面は最近新しい板で修理されていた。

地点C  お社に頭を下げ、暫く道なりに進むと立派な林道に出る。

この道を横切って緩やかな斜面を登っていく。T君から目印の赤い

テープをたどればいいと聞いていたのだが、地積測量用のテープが

ちこちにあって非常に紛らわしい。できるだけ古そうなのを見つ

ては進んでいく。もはやはっきりとした道はない。枝打ちされた

スギの枝が地上を覆っている。

地点D  大岩があるとあったので、大きな岩塊があると確認す

る。手を広げた大きさを大岩とするか疑問が残る。幅が10mほ

どののとなるとまず間違いなかろう。スマホのGPS機能で位置

確認。山岳部記事のルートとほぼ一致。

地点E  記事ではルートはそこから北西方面に伸びている。スギ

やヒノキの人工林の中を進む。明瞭な道はない。こんな藪山が好き

で歩き慣れているので心細いこともない。そして二つの古い石碑を

見つける。一つには安政?年と刻まれている。一つは御嶽云々とあ

る。山岳部地図より100mほど西に寄っている感じ。林業関係者

以外は来る人もない場所に150年を越えて鎮座している。

地点F  二つ岩と案内図にある場所までは、少し急な斜面に変化

し、人工林ではなくなってきた。名も知らぬ樹々の中を適当に見当

をつけながら登っていく。半月後ならば新緑に輝く気持ち良い林だ

ろう。明らかに大きな二つの岩が見えた。

地点G  雑木中心に斜面は斜度を増す。直登はきついのでトラ

ース気味に高度を上げる。そして出たところは幅30m、深さ

10mほどのれ沢の縁だった。3年前の捜索隊のものとも思え

目印を見つける

地点H  岩石ごろごろの枯れ沢を注意して対岸に登りあげると、

そこは比較的平坦な林の中だった。林の中を進むと時間の経過を

感じさせる赤テープが目に入る。ここから始まる急な尾根を登れ

ということか? どこまで登れるか。単独行でこの急な尾根を登

るべきかしばし考える。50mほど上部に巨木が見える。そこま

でなら何とかかなりそうだ。木の根や岩角を頼りに3点確保の態

勢を取って高度を上げる。

地点I   20分ほどの格闘で巨木の根元に到着する。写真ではは

りしないが巨木の右側に古い赤テープで明らかなマーキングが

た。見上げたところ、ここより上部や左右は単独では危険と判

断して今日はここまでとする。

スマホを取り出して位置確認する。稜線に突き上げる岩壁の基部に

いるようだ。レリーフの場所はここから右手岩を回り込んだあた

りに見える岩壁のどこかに60年間訪れる人もなく置かれているこ

とは間違いなさそうだ。この上部の尾根から吉原君は滑落したの

だ。

急斜面に生える巨木に身を預け安全確保しながら吉原君の霊にし

ばし頭を下げる。振り返ると横川の街並みが眼下に広がっている。

たまたま日曜日だったので特別運行の客車を後ろ向きで牽引する

SLデコイチが高崎方面に独特の汽笛を鳴らして進むのが良く

た。

巨木のある急な尾根は持参の8mm、35mのザイルをしっかり

した木の根元に回して懸垂下降の要領で降りた。安全だし下降に

する時間が短縮できる。途中まで往路を戻ったが途中からK,L

の林道経由で車まで戻た。休憩も入れて3時間強の藪山歩きだ

った

吉原君とは一面識もない。卒業していないのでアルバムにもその

姿はない。なにせ入学2週間後の出来事だ。クラ違ったし、

部活も別。でも楽しかるべき高校生活がたったの2週間で終わっ

てしまった同期の少年の存在を知ってしまった以上、藪山歩きの

好きなGは何もしないわけにはいかなかった

 

 

 

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324-290415お誘いを受けて、初めての長寿会

2017年04月15日 | もろもろ

 庭のシャクナゲの花も見ごろを迎えた。

 

町内に長寿会があることは随分前から承知はしていた。3年前

に逝った母親もお世話になっていた。70才前から勧誘を受けて

はいたが身の周りはそんな雰囲気ではなかったのでお断りして

いた。

烏川(画面右から)と碓氷川(同左から)の合流点は子供の頃の遊び場だった。

タモリ氏は断層やへりがお好きのようだが、私は合流点や分去れが大好き。

 

後期高齢者の仲間入りして以降、お誘いがあったら気持ち良く

受けようは思っていた。まだ水泳やスキーはできるし、ロー

ドバイクで40kmほどなら走れる。5年前と比べて明らか

老化したとは思っていないが、この立場になってなるほどと

ったのは他人とのおしゃべりの機会が激減したこと。爺さん

してはおしゃべりな性格なので、これにはいささか戸惑った。

早速に役員を押し付けられるよ・・とも言われたが、いずれは

方ないかと思うが、新入りにいきなりそれはないだろう。

 

そして初めての総会に出席する。

観音山丘陵地の住宅は環境抜群だがお年寄りにはかなりきついご様子。

 

小さな町内だが名簿上は50名の会員がいる。総会の出席者は

15人。半分ほどの皆さんは本当に久しぶりだが顔見知りだ

たので安心した。 子供たちが小学生のころ子供育成会の行事

朝早く起きてソフトボールの朝練をしていた頃お近づきにな

た皆さん達だ。今日の集まりでは私は若い方に分類されるら

い。最近どこに行っても年寄り側に分類されて(事実なのだが)

いささか辟易していたので、今日だけは若く扱われてルンルン

気分。集団の中で若い方に分類される経験は本当に久しぶり。

いろろな会話の中で諸先輩に甘えている自分に気が付いて苦笑。

なかなか雰囲気のあるカレーハウスにあった榎の大木は今も元気だった。

 

正直なところ総会で提示された年間行事案は今の私にはいささ

かかったるい。しかし会員とな一番の楽しみは遠慮なく諸兄

諸姉とお話ができること。グラドゴルフやゲートボールはし

たことがないし、これから始めるつもりは今のところはない。

これには参加しなくてもいいだろう。

区長さんの話では町内にいくつかの団体があるが長寿会がそれ

でも一番活動しているのだそうだ。子供育成会は消滅してしま

ったらしい。現役のママさん、パパさんはこうした活動に関心

がなかったり、共働き所帯ではその時間が取れないらしい。

私は子供時代に町内は違うがご近所の皆さんにもてられた

思っているので、ご近所力というものを高く評価している。

近くの小学校児童の下校時の見守り隊を月に何度でもないので

担当して欲しいとの要請を即座に受けた。離れて住んではいる

が孫たちもお世話になっていると思うのでそのお返しのつもり

で。

と書き終わったら、安孫子の小学3年生殺害の犯人が捕まった

との報道があり、その犯人像を知ってびっくり。善意でお受け

したのだが撤回しないといけないか???

 

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323-290408話題がないので満開の桜でもと思う

2017年04月08日 | 花・樹木

 堤の桜。三ツ寺公園にて、29.4.7

 

毎日更新を続けておられる愛読するブログに比べて週一回の更

新はなんてことないのだろうと思うが、ネタ切れになってしま

うことが最近多くなってきた。なんにでも興味を示し、どうし

たらブログネタとなるか注意を払うことは脳の老化防止に役立

つと考えるが、それでもなかなか浮かんでこなくて悩む。

今年の桜の開花は東京が一番早かった。四国や九州がかなり遅

れた。当地も開花してから満開になった昨日まで10日位かか

っている印象。各地と同様に見事に咲きそろいました。サッと

咲いてサッと散るのが日本人の感性に合っているのでしょう。

ロシアの作家チエホフの「桜の園」という戯曲があるのでかの

でも桜が咲くのだと思う。桜見物の途中にそのことが頭に浮

かびある墓地に寄ってみる。日露戦争で捕虜になりここまで連

行された兵士の墓。龍広寺という曹洞宗の寺の墓地にそれはあ

る。故郷を遠く離れた異国の地に眠るロシア人兵士。年に一度

は散る花びらが故国に変わって慰霊をしてくれる。

1905年永眠とあるので今からほぼ110年前。写っていな

いが名前や没年齢も刻まれている。

隣には桜に囲まれたこの墓標群。日清日露戦役や満州事変で戦病

死した兵士の名前が刻まれている。一方戦地となった孤島や密林

や極寒の地で戦死し土に還ってしまって、故国で桜を見ることも

叶わなかった多くの兵士。そうした霊に暫く黙とうする。

ひとわたり桜を愛でる半日の旅でした。

 

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322-290401介護業界の人手不足は深刻

2017年04月01日 | 介護・医療・健康

何気なく新聞のテレビ番組表を見ていたら、黒沢明監督の手になる映

画「椿三十郎」とあった。NHKBS3で9時からとある。日常の生活の

リズムを変えて午前中の2時間を過ごす。

大御所的存在で今も活躍中の仲代達也、加山雄三や田中邦衛といった

俳優の若き時代に接することができた。私らの兄貴の年代だ。輝くよ

うに若い。しかし志村喬、三井弘次、平田明彦や小林桂樹等多くの名

優は鬼籍に入ってしまった。最後の場面で伊藤雄之助が出てきた。個

性的な独特の存在感のある俳優だった。当時の映画はセリフがなんで

あんなに早口なんだろう。

 

だんだんと介護を受ける側に向かいつつあることを実感する。現役時

代にある期間介護業界に身を置いていた。比較的この分野に知り合い

が多いので、自らがそんな境遇に立ち至った時には役に立つなと楽観

視していた。最近少し関係がある社会福祉法人が新たに特別養護老人

ホーム40床をオープンした。先日内覧会があったので様子を見に行

ってきた。

ハードウェアとしてのホームはなんの不満もないほど立派に出来上が

っていた。全室個室で少し狭いかなとは思うが、入居資格がある老人

は原則として介護度3以上である必要があり、そのレベルの方が過ご

すには問題ないか。もう本当に立派な室内だ。

ここ10年でハードウェアとしての各種の老人ホームの充実は目を見

張るものがある。特養の他にサービス付き高齢者住宅も飛躍的に増え

ている。官営、民営競って施設作りに励んできた。そうした半面ソフ

トウェアがとんでもないことになりつつある。介護する要員が足らな

いのだ。この施設でも40人の定員にがあるにも拘わらず、要員が確

保できずにやっと半分しかオープンできないという。

お世話にならずに健康で老後を過ごしたいものだと念じているのだが

どうなんだろうか?

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