不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

178-260726封鎖された林道

2014年07月26日 | 旅行

 

P7226385 馬越峠で見かけたエーデルワイスの一株。

山登りは主目的ではなかった。 目的は車で越えることができる峠では日本最高

位置する奥秩父の大弛峠をこの目で確かめること。

旅に何かの理由をつけるのもいいだろう。  「甲・信・上各州を結ぶ峠を踏破す

る」な理由を付けた。 純粋に楽しみとしての登山の先達、木暮理太郎や小島

水が自分の足を使い踏破したとは知っている。 私にはもはやその脚力は失

れているので、suv車を駆って峠越えに挑む。

コース概略は次のとおり。

第一日 下仁田 → 塩ノ沢峠 → 上野村 → ぶどう峠 → 北相木村

 → 馬越 → 信州川上村 → 三国峠 → 川上村車上泊

第二日 川上村 → 大弛峠 → 雁坂峠 → 秩父 → 土坂峠 → 鬼石

 → 帰宅

 

第一日  梅雨が完全に明けるのを1日待ってスタートする。 初日は楽な行程の

定。 上野村は群馬県の最も奥まった村だが、日航機事故の現場ということと前

長の手腕で時間的には最奥を脱することができた。 トンネルを利用して下仁田

かな時間で結ばれる。 練馬から下仁田経由で2時間あれば上野村役場に到

可能。 昔は藤岡周りで4時間はかかった。 ぶどう峠を目指す。名のいわれは

「葡萄」と思っていたが「武道」でした。

P7226353 P7226358 P7226354

傷んではいるが舗装道路がしおじの原生林を縫って続く。 中ノ沢の渓流が森の

に調和していい感じ。 森林浴そのもの。 進行左側に事故現場御巣鷹山方面

が望る。 あの年もこんな暑い夏であり、慣れない新しい職場で四苦八苦してい

た。 

P7226363 P7226366

峠着。 東京のライダーが一人。 若ければバイクも楽しそうだ。 峠からは簡易舗

の道が信州目指して下っていく。 途中に白岩というがある。 このに

遊びに行ったと、父方の伯母から聞いたことがある。 私の祖父は明治10~15

生まれで昭和8年没。 私の生前のことゆえ写真でしか知らない。  10戸ほど

集落に立ち寄る。 家にいた老婆に聞くと、集落はすべて新津姓を名乗ると言

う。(祖父は養子に行く前の名前は新津)。 このが祖父の生誕の地らしい。

祖父の名を出して聞いたが覚えがないとの返事。 考えてみれば90才の老婆も

祖父の死んだ昭和8年にはまだ10才。嫁にくる前で知っているはずがない。 しか

し伯母の話と照らすとこ集落が祖父が生まれた地であることはほぼ確実のよう

だ。ルーツ探しができた。今でこそ街に住む我が身だが、わずか3代前の先祖は

州の辺鄙な村落の住人だった。

 

P7226369 P7226370

 

大鰭峠(オオヒレトウゲ)を新道で通過する。川上村に抜けるにはさらに 馬越峠

いういかにもそれらしい名前の峠を越えなければならない。 対抗車もなく峠の

ごく短いトンネルを抜けると川上村が眼下に広がる。 畑の半分以上が白いビニー

ルシートに覆われている。 下るにつれてこの村を一躍有名にしたレタス畑に変

わっていく。

 連作障害を防ぐためにキャベツとレタスが交互に栽培されると聞く。 今は一面

レタス畑。 群馬県嬬恋村はキャベツを連作する。そのために強力な土壌消毒剤

(クロピクリン等)を使う。 川上村と嬬恋村の畑の土の色が明らかに違う。どちら

環境に良いか? いうまでもありません。 群馬の農政はどうなっているの?

P7226382  P7226388 P7226391

 

今夜の車中泊の予定地を確認してから三国峠に向かう。 当初の予定では武州

からこの峠を越える計画だった。 土砂崩れで通行止めとのことで果たせず。反対

の信州側から峠の雰囲気だけは味わおうと車を進める。 車の乗り入れ可能な峠

道としてはまずまずの舗装。 着いた峠ではびっくりした光景を目にする。武州側

への車の乗り入れを土塁で完璧に阻止している。 柵なんてものではない。 通行

止めの柵をどかして侵入するマニアへの対抗策か? それでもバイクが乗り越えた

と思われる凹みがある。 どこにも向こう見ずがいるんだと感じる。ここから埼玉長

野両県の県境尾根を南下すればかって自らの足で到達した十文字峠、そして甲

武信岳に達することができる。今もあの原始林にまれた峠の雰囲気は維持され

ているだろうか?

 

P7226400 P7226398 P7226403

 

峠から引き返し今夜の宿泊地。 大規模な砂防ダムサイト。  よく分からないがこ

こで制限一杯字数のようで以下は次回とします。 次回は「今でも天の川は肉眼で

見えるんだ・・・」と題します。

P7226404 P7226407 P7226408

この晩はよく眠れたか?

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)

177-260719これなんだかわかるかな?

2014年07月19日 | もろもろ

 

 

 

Pa120529 家康が五街道に植えたと伝えられる一里塚の榎の古樹。 江戸から一里ごとに植えられ、旅人の行程の目安となった。今に生きるのはこの一本くらいか。(上豊岡町中仙道脇)

これ(↓)なんだか解かるでしょうか? 磯部駅前の元商店の前に置かれていた。

時代は鮮やかな赤色に塗られていたと記憶している。

Img_0896

昭和30年頃まで現役で使用されていたガソリンの計量器。 筒の中途に手動で下部

の槽からガソリンを組み上げるハンドルが付いている。 組み上げられたガソリンは

上部のガラス部分に溜まる。 ガラスには量を明示する目盛りが刻んであり、20Lの

注文にはそこまでガソリンを汲み上げ、ゴムホースを車の給油孔に差込んでコックを開

き、重力で注入する仕組みでした。下部にガソリンの在庫が1KLほど入りそ

うなので1回40Lの給油とすると、25回も給油すれば空になる計算。 これ以上のア

ナログはありません。

Img_0892

磯部駅から温泉街に向かう途中の家並みのなかに、この骨董品はあった。人通りが

絶えたのか商店は店じまいとなっている。

骨董品といえば,テレビ番組「何でも鑑定団」の鑑定人の中島氏の知識に感服する。

何が出てくるかわからない番組で即座に鑑定結果を間違いなく答えるなんてことは

きるものなのだろうか? 生番組でないので事前に調査する時間的余裕があるの

はないかと思うがいかが? もしそうだとしても氏の鑑定眼の確かさに疑問を挟む

のではないが・・・

 

 

コメント

176-260712「飢餓海峡」を読み直す

2014年07月12日 | 小説・映画・など

 

Dsc02880 前橋市横室町のカヤの巨樹。 隣地が牛小屋で、栄養分は豊富。一般的に針葉樹は虫害や病気に強いようできわめて樹勢が良い。東日本一と説明されている。

 

 

乱読癖が治らない。

新聞に載った小説の背景紹介を見て読み直す気になる。ご存じ水上勉の小説。

映画化された中では、犯人犬飼多吉(本名樽見京太郎)を三国連太郎、それを追う

函館署の刑事弓坂を伴淳三郎、犯人に救われる女八重を左幸子、さらに弓坂ととも

に犯人のアリバイを崩す舞鶴署の刑事を若き日の高倉健と、そうそうたる配役。健さ

ん以外は亡くなってしまった。

 

まず本を読もう。読み終わったら映画を見てみよう。かなりのボリュームだったが1週

間で読み終わり、すぐに映画を見る。両方を見ての感想。

最初に本。犯人は北海道で強盗殺人放火と大罪を犯し、連絡船を沈めた台風の余

波の中、手漕ぎ和船で下北半島の仏ヶ浦に渡る。その後10年が経過し今は京都府

舞鶴市で水産物加工会社の営者となり、地元の名士になっていた。

場面場面で背景を勝手に想像しながら中に没頭する。私が過去に見聞きした舞

台、高度成長期以前の貧しい農村、北海道大地、網走監獄、寂しい下北半島の

農家、森林鉄道、恐山、焼夷弾で焼け野原になった東京下町、戦災孤児がたむろし

ていた上野駅地下道、片足をなくした白衣の傷痍軍人の奏でる物悲しいアコーディ

オンのメロディー、低いが込み入った山や谷が連なる京都府北部の地形。これらが

勝手に舞台として頭に浮かぶ。作者もすべての舞台を歩いたわけではあるまい。想

像を通して作者と一体になる。

P8165074 植え込みの緑を維持する散水。

そして映画。巨匠内田吐夢監督の手になる映画。昭和40年作とある。数々の賞を

獲得した。しかし本を読んだ後に映画を見ると頑張っているとはいえ、映像化の限界

があるように思える。物足りない。本で私が勝手に想像した人物、地形、層雲丸転覆

(史実では洞爺丸)の現場とどこか違う。

戦後映画の傑作との評価の高い黒澤明監督の映画。「七人の侍」、「用心棒」、「野

良犬」等は原作となった小説はない。先入観なしで映像に接せることができる。対比

するものがないので映像が全て。小説の映画化は難しいものだと思う。内田監督は

黒沢監督に比べて明らかにハンディを背負う。それを承知で映画化に踏み切ったと

思う。

本とはすばらしい娯楽。自由気ままの想像の中で楽しむことができる。

 

コメント

175-260705気がついてみたらLED照明が・・・

2014年07月05日 | もろもろ

Pb120732 沼田市郊外、四釜川の渓谷沿いにある薄根の大桑。 樹齢1500年と説明板に記載がある。 時代の変遷を年輪に刻みこんだこの迫力。

夕食後の散歩。雨の心配がなければ1時間ほど夜の街を散歩する。駅近の我が家 

からはいろいろなコースが選択できる。 半分は田のカエルの鳴き声を聞きながら、

半分は東口の近くを。 この時間サラリーマンが東京から疲れた身体で家路を急ぐ。

 スマホを片手に急ぎ足で家に向かう人、ヤマダ電機前の広場で缶ビールを飲

みながら今日の仕事からの開放感にしたっている人。 私にもそんな時代があった。

懐かしく思いながら明日も頑張ろう、と心で声援をおくる。

P6306303 我が家の近くも明るくなった。

一日中本を読んでいると空想の世界の中に浸りきってしまう。 空想の世界から現

の世界に戻ることは重要なこと。

照明が蛍光灯からLEDに変わりつつあることは承知していた。 散歩の途中街路灯

がLEDに変わったことにふと気がつく。 確かに夜道が明るくなった。 多くの女性に

とり夜道は怖いもの。 夜の闇は女性には魔物。 本能的に怖いもののようだ。 男

は都市部ならば、闇はそれほどとは思わないが。

20年ほど昔、裏妙義の山中で単独野営をしたことがあった。 何を好んで行ったの

か記憶はおぼろになったが怖かった。  山中の夜の闇は全くものが見えない。鼻の

を何かが飛んでも全く解らない。 川原の流木を集めて焚き火をした。 焚き火の

かりは半径5mくらいは届くがその先は漆黒の闇。 周囲の闇から何かが焚き火

明かりを求めて襲い掛かってくるような雰囲気。 闇の中から私は良く見えるだろう

が、こちらからは闇の中に何が潜んでいるのか全くわからない。 とにかく怖かった。

闇に対する本能的な恐怖を味わった。

山での道に迷った人が、少しでも山から降りようと沢筋に迷い込み、一晩をあかした

ときはこんな恐怖感を抱くのだろうと思う。 月明かりや星明りという言葉が都会では

死語になってしまって久しい。 星の僅かな瞬きも闇に取り残された人間にとって

ありがたい明かりなんだ・・・・・

P6306302_2 マンションの入口のLED照明

集団的自衛権容認の可否論議につき、公明党を見直した。 民主党の低迷で本来もっと与野

党間の討議があるべきと思ったがむなしかった。 私は容認可と考えているが、簡単に決め

るべき題ではないと思っていた。 公明党の果たした役割は評価できる。 

 

コメント