秋本番、夕方の西の空にアカネ雲。 春は地から始まり、秋は空から降りてくる。
羽のない扇風機という商品が去年あたりから店頭に並ぶ。 ゴミ袋のいらない掃除機
を売り出したイギリスはダイソン社の製品。 当然特許を取っているだろうから日本の
電機メーカーを含め他社は製品化できないと思う。
掃除機はなぜゴミ袋が不要なのかは、なんとなくその原理がわかる気がする。 しか
し羽のない扇風機の原理が全くわからない。
エアコンが普及したとはいえ猛暑の夏に扇風機は欠かせない電化製品。 この夏寝
る際にエアコンを止めて、開け放した窓際に扇風機を置き、風速を弱にして冷気を引
き込んで寝苦しさをしのいだ。 少々無用心だったかも知れないが・・・
世間にエアコン嫌いはたくさんいるわけで、我が家にも4台の扇風機が用意してあ
る。
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スタンド部分に送風機が内蔵されており、その風を円や長円の枠から噴出させてい
るのかなと思ったが、そんな単純なものではないらしい。 1のエネルギーで風を送り
出すと周りの空気を巻き込んで10の風量が出るという。 「エネルギー不変の法則」
に逆らわないのか?
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経済活動による利益の本質は、かの著名な経済学者ドラッカー氏によると、創業者
(あるいは発明者)が同種製品が出回る前に充分な利益を見込んで売値を設定し得
られる創業者利益なのだそうだ。(創業者が株式の公開を行った際に保有する株式
が市場で高く評価された時生じる差額利益を指すこともあるようですが)
このことはサービス業でも同様。 人の考え付かないシステムを世に問うて、利益を
確保する。 ヤマト運輸の宅急便しかり、イトーヨウカドウのセブンイレブンしかり、
アスクル、楽天しかり。 利益のあるところにはやがて同業他社が沢山出てくる。次
のステップでは勝負が激化し、価格が低下、利幅も減少し、耐え切れなくなったところ
の淘汰が始まる。
我が社の気鋭の青年社長も次世代型デイサービスというコンセプトを実現させて、他
に先駆けて世に問うた。 利用者の満足を第一に置きつつ、公定価格の枠を逸脱す
ることができない業界の中、創業者利益を得るべく社員を引っ張り、社員は社長の期
待に応えるべく張り切る。 ロートルとなった元社長も立場を変えて本陣の守りを固
める一員として経験を生かす場をもらっている。
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