桜を追いかけて今週は沼田から片品へと入った。
また東京東池袋で老人の暴走運転で若い母親と娘が犠牲になるというい
痛ましい悲惨な事故が起きてしまった。
事件が他人事でない年代に入ってきた。この事件や最近やってしまった
軽微な違反を契機に車に年寄りマークを装着するようにした。それは周
囲を走る車に特別の留意を期待するのではなく、自分はすでにそうした
運転の危なさを内包している年代だということを強く意識するのが目的。
種々の事情で車を手放せない多くのご同輩! やってしまってからでは
遅い。慎重安全第一をモットーにしてボケを予防しましょう。
さて
昔から言い古された言葉だが、近くの名勝を意外に知らない。そして金
をかけて遠くまで出かける。私もそのひとりだ。天下の名瀑吹割りの滝。
私の好きな片品高原スキー場への行き返りに何度も通過した。滝まで降
りた最後からもう20年は経っているだろう。桜探訪で近くまできたの
で滝まで降りてみた。この時期、雪代(雪溶け水)が大量に落下して素
晴らしい景観が目前に拡がる。これが夏の渇水期だとこれが同じ滝かと
いうくらいの惨めの滝と変わり果てる。
見晴らし台から真下に見る。落差は10mくらいで大したことはないが。
滝の落ち口。
全体像1
全体像2
甌穴。取り込まれた石が同じ個所に留まり、長い年月をかけて窪みを作
る。ここまで穴が深くなると石は自力では出ることができない。
人面岩。前に見ていたはずだが記憶にない。当時写真に興味がなかった
せいかもしれない。憤怒の表情を見せる顔と癒される優しい顔つきの2枚。
ところで
喜寿を通過し、運転には一層注意するようになった。にも拘わらず先月末
東京世田谷の住宅地の交差点で一時停止をしなかったと秘かに網を張って
いた警察官に停められ反則切符を切られてしまった。減点2、反則金7千
円。帰宅して直ちに支払いを済ませて落着と思っていた。
ところが10日ほど経ってから一通の手紙が届く。高齢ドライバーなので
臨時の認知機能検査を受けなさいという内容。受けないと免許証が失効す
る、とある。
仕方なしに試験場に出向いて検査を受ける。私を含め7人の高齢者が一緒
だった。口々に不満を言っている。検査内容は我々世代の運転者はみんな
知っている例の16種の絵を覚えていられるかだ。
必死に覚えようとするのだが、さあ何があったと言われると思い出せない。
今回7つだった。その後ヒントを手掛かりに思い出す設問では15まで思
い出せた。
そして数日後認知程度の判定書が届いた。
ご覧のように危惧される状況にはない、ということになった。
しかし
最近付けるようになった年寄りマークを外そうとは思はない。繰り返し
になるが、自分自身がもはや年寄りドライバーになったんだ、という意
識を持ち続けたい。時間に追われる生活はしていない。ちょっとした交
差点のでの青信号でも、左右に眼玉を振って確認し、ハンドルに添えた
両ひとさし指でハンドルを軽くポンと叩いて通過する。
バックするときも、バックモニターで 後ろヨシ! と口の中つぶやき
惰性確認にならないように一呼吸置くようにしている。この一呼吸置く
を守ることがうっかりミスを起こさないコツであり、喜寿を過ぎた老人
が切実な事情があるにあせよ、車を運転することを許可される条件の一
つであると素直に受け入れられるようになった。
初回の検査時には侮っていたが、3年間で意識がえらく変わった。
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