「北の国から」の再放送が始まったのでじっくりと鑑賞する。
これだけ評判を呼んだドラマだ。再放送は初めてではないと思
う。知らなかっただけだ。フィクションであるドラマが頭の中
で完全にノンフィクションに変化してしまっている。先々週に
舞台になった富良野市の麓郷の森を訪ねて来たので一層思い入
れが募る。
黒板五郎とその子供たち、地元の仲間たち。どれもこれも脚本家
倉本聰氏の手になるフィクションだが、ドラマの重要な主役にな
った家が現地に残されている。撮影用の裏に回ればつっかい棒で
支えられた張りぼてではなく、近い将来朽ちてしまいそうな状態
ではあるが確かに人の住んだ形跡のある家が、深い森に接してそ
こに実在する。黒板五郎という架空の男の生きざま、家族愛を実
在の家や麓郷の風景にオーバーラップして受け止めている自分が
いる。
思えば当時、30代半ばで毎日夜遅くまで仕事に追いまくられてい
た。こんなドラマがあることは承知していたが断片的にしか見て
いない。ビデオもなかった。今そのドラマを通しでゆっくり鑑賞
できる。黒板一家と同じ世代であり、同じ時代の空気を吸って今
に至っただけに、ドラマの進行に素直に入っていける。
まだ1/4が放映されただけ。この夏はこのドラマと共に過ごした
ことで記憶に残るものになりそうだ。
旅の帰途、新潟港で見かけた海上自衛隊の護衛艦「せとぎり」。
後で知ったことだが、尖閣で中国海軍牽制の任務についていた
帰りという。しばしじっと見る・・・
夏の高校野球の地方予選も大詰めきた。沖縄と北海道から始まり、
紙面のほんの一部に結果が載っていたのが、いつの間にか一頁全
部を埋めるほどの試合結果掲載となり、やがて試合の経過までが
詳しく載るようになって全ての代表が決まる。あれほど強かった
大阪PL学園の野球部廃部が報道される一方で、昔の強豪の復活が
目についた。その中で徳島県の池田高校と和歌山県の箕島高校に
注目していた。池田は3回戦くらいで姿を消したが箕島は本原稿
作成時(7/28)現在準決勝を勝ち決勝に進出している。箕島と
石川星稜の壮絶な試合が記憶に残る。星稜は県代表になった。
がんばれミノシマ!!
(追記) 箕島高校は決勝で市立和歌山に惜敗して県代表には
なれなかった。来年に期待しましょう。(7/29)