雨上がりの榛名山遠望
新しいカメラが手元に届いたので、ちょっと出かけては撮影している。先日あった市民展で市立美術館賞なる名
誉を手にした手前、あれはビギナーズラックだったと言われないように来年の展示に向けて設定をいろいろ変え
ながら習作を重ねている。フィルムカメラの時代には考えられなかった手軽さだ。あの時代のカメラマンは凄か
ったと思う。シャッターを押すことの重みは大変なものだったはずだ。その時代に写真に興味を持たなくて幸い
だった? 現像やプリントのコストをかけないで、撮った写真を選別し駄作はどんどん消していく。いい時代に
間に合ったものだ。
小学校から高校まで机を共にした学友がいる。彼は東大理学部を卒業し大手のフィルム製造会社に就職した。日
本におけるこの分野の第一人者だったようだ。その彼が俺らの時代は過ぎていったと嘆息していたのが印象的。
都知事選挙が大詰めを迎えている。実質的には現職を中心とした4候補の争いの様相。選挙管理委員会が設置し
た候補者掲示板が悪用されている。都全体で何カ所あるのか知る由もないが、悪用されたのは都心の一部のよう
だ。それにしてもとんでもない事してくれた。法律の盲点を突いたいたずらだ。どこまで法で縛っても完璧なも
のはありえない。そうであっても今までこんな悪質ないたずらはなかった。常識とか良識と言われる法以前の存
在が機能していた。
情けない時代になったものだ。この選挙の供託金は300万円だと知った。高額して防止する方法もあるが、
それも限度がある。意識の高い者の立候補を阻害しかねない。困ったものだ。