toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

672-060623千年前の用水路の堀跡

2024年06月23日 | 花・樹木

       赤堀の菖蒲園の北端、ここから南に数百mの堀跡に花が咲く。

 

赤城山の南の山麓、といっても山が迫っているわけでもない。日本一とも言われている広大なスロープが関東平

野に飲み込まれる辺りに1000年も昔に掘られた女堀といわれる用水路跡が当時の面影を宿してほんの一部残

っている。その時代には利根川の本流だった今は広瀬川と呼ばれる川から水を引こうと掘られたもの。発掘調査

によると全長10kmにも及ぶ手堀の水路はいくつかの谷をうまく交わしながら伸びていたようだ。しかし予定

通りに水は流れなかったらしい。少々の水では砂礫質の土壌に吸い込まれてしまい水路としては役に立たなかっ

た。そして千年の歴史の中に埋もれてしまった。

 

その場所は伊勢崎市北部の平成の大合併以前は赤堀町と言われた地区にある。そこに赤堀の菖蒲園として有名な

ショウブの群落が大切に管理されている。盛期は過ぎていたが毎年の恒例なので見に出かけた。半分の花はしお

れていたが、それなりに楽しめた。周辺は工場やら倉庫が立ち並び、その風景からは想像できないが、菖蒲園の

中に入ると。昔人が手掘りで掘った土が両側の土塁として残り、樹々が成長してショウブには最適な環境が残さ

れている。

赤城山南面には何本かの小河川があるが、大雨でも降らない限り普段は少量の水しか流れていない。ここから田

を潤すほどの水は得られまい。田畑を維持するには利根川からの取水に頼るしかない。現代はずっと上流の渋川

付近から取水した群馬用水が赤城と榛名両山麓の田畑の灌漑に使用されている。利根川なしでは関東平野の生活

は維持できないのは昔も今も変わらない。

 

今回の2枚は新しく手にしたカメラで撮った写真です。ところが思わぬところで手間取ってしまった。

一回のお出かけでは精々数十枚撮影するだけだから最高の画素数でよかろうと設定をして撮影開始した。いつも

通りの手順で載せる写真をアップロードしようとしたら拒否されてしまった。設定どおりすると一枚で700万

バイト程となる。今までは200万バイトほどだった。Gooブログでサイズオーバーで拒否されてしまったのだ。

サイズを落としてアップロードOKとなった。

 

4Kだ8Kだと言って高画質画面のテレビが競っている。我が家のテレビはまだ4Kではない。老化による視力の

低下があるので画質はこれで充分と思っている。うかつに4Kにするとビデオの記録容量が1/4になっ

てしまうことになる。改めて高画質という魅力的な言葉の真実を思い知らされた。

 

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671-060615木々が持つそれぞれの成長の限界

2024年06月16日 | 花・樹木

            

      

         この広場の独立樹は私の母校の小学校に自生して200年は経とう思われるエノキ

   の大木。

 

学校名は市立高崎北小学校。創立は明治中期の日露戦争の頃と80年史にあり、その後40

年が経過しているので現在120年の歴史を持つ。

もっとも有名な卒業生は故中曽根康弘元内閣総理大臣。私の入学当時は初の総選挙に臨み、

白く塗った自転車にまたがり選動を行った。入学間もない私にも周辺の大人たちとは明らか

に違う堂々たる体躯の熱血溢れる紅顔の美青年との印象が強い。同じ町内の生まれの方なの

で今でも懐かしい。その後のご活躍は皆さまご承知の通り。

その小学校の記念樹ともいうべきエノキの大木は、開校前からこの地に自生し、自由に地下

に根を張り、2年前までは横に大きく枝を拡げて繁茂していた。その年の台風の強風で向か

って右側に大きく張り出した太い枝が折れてしまった。運動場のほぼ真ん中なのにその時幸

いにも生徒のいない時間帯(たぶん夜間)だったので負傷者はいなかった。

左右不均衡になってしまった大木はその年の晩秋、すっかり葉を落とした反対側の枝も切り

落とし、縦長のスリムな樹形に変わった。

学校の若い女性教諭が様子を見に来た私にあのまま枯れてしまうのでしょうか? と問いか

けてきた。盆栽の世界では整枝して樹形を整えるのは必須の技。大丈夫ですよ、来春になれ

ば残った枝から新芽が出てやがて成長の旺盛なのが枝になり数年で整った樹形になりますよ

と答えた。

 

あれから2シーズン目、盆栽愛好家には大変好ましい、締まった樹形になりつつある。エノ

キの大木といっても高差は10メートルが限界のようだ。成長は横にならざるを得ない。今

回の整枝はきれいな樹形を保つためには、事件がなくともしなければならなかったと思う。

 

   

 

使い慣れたオリンパスカメラが去年の暮れから動作不安定だったが遂に動作しなくなった。修

理不能の時代物、取り扱いが楽だったので動くなら終生使用するつもりだった。この一週間代

わりに買いもとめたパナソニックLumixのミラーレスカメラの取り扱い書と奮闘していた。わた

しには初めての交換レンズ仕様のカメラだ。愛好者には常識である用語が私には難解のものが

多く、メーカーの違いもあり苦戦した。

結局カメラオタクではないので有り余る機能の中からできるだけ絞ったものだけ理解しようと

努めた。というよりそうしないと頭が混乱するだけということ。

とても使いこなすまではいかないようだが人生最後のカメラだ、更なる理解に努めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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669-060601自然相手は思うようにはいかない

2024年06月01日 | 花・樹木

コロナ禍で他県への外出が制限されていたりして、4年ほど前のあの見事な天空のポピーを見に行って

なかった。初めての時が近年まれに咲いた見事な花園に魅了されていただけに、本年に期待して現地

へ向かった。

秩父山塊が関東平野と接する辺りの標高600mほどのちょっとした連山の一部が秩父高原牧場とし

て開けている。恐らく牧場の跡地利用だと思うが、ここから奥秩父や武蔵丘陵の眺めが素晴らしい。

 

この辺りの山、谷、渓谷更にそれに沿って走る道路が非常に似ているので、地図には詳しい私でも今

どこを走っいるのか分からなくなる。カーナビを頼りのドライブだった。現地に到着する。

アレレ! 一部咲いてはいるが前回圧倒された部分は花がないぞ? その貧弱な一群をカメラの角度

と視野を工夫したのが冒頭の一枚。これだけ見れば様になっている。

 

更に花をアップにして谷を挟んだ向こうの集落を背景に撮ったごまかしの一枚。

 

圧巻だった高みから見下ろしたポピーの花園はどこにいったのか? 広大な敷地の1割にも満たない

部分に寂しく一群の花が辛うじて咲いている。本来なら左右の遊歩道に囲まれた一帯は咲き誇るポピ

ーで赤く染め上げらているはず。

 

係の方に聞いてみた。ポピーは秋に耕し肥料を施し、花後に採取した種を蒔くのだそうだ。春先まで

は順調だっが3月に異変が起こった。彼は低温だったのが原因というが、3月の気温そんなに低かっ

た? 更に鹿の食害がひどいのだそうだ。電気柵で囲まれてはいるが、どこからか侵入してくるらし

い。そういえば霧ケ峰名物のニッコウキスゲも往年の見事さには程遠い。これも鹿の食害のせい。

 

今年は本県でも熊の出没がしきりに報道される北海道や東北地方では人間の被害報道が繰り返えさ

れる。野生動物が我がもの顔で人里に近づいてくる。彼らにすれば天敵は人以外にいない。私も山

中で猪に遭遇したこともある。人との穏やかな共生が出来なくなっている。環境省主管の野生動物

保護の政策も考え方を変えねばならない時代なのか?

 

気を取り直そう。

この先1年元気で暮らせれば、来年のこの時期に再訪の機会はある。そうであることを期待して帰

途につく。

 

 

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668-0605255年前のようにはいかないな!

2024年05月24日 | 花・樹木

ほぼ私の年齢と同じ我が家の満天星。5月の陽気に新芽が盛んに伸び、それはそれで旺盛な生命力を感じて好き

なのだが、狭い庭の中ではいささうっとうしい。曇勝ちの天気だったので気合を入れて電気バリカンで剪定した。

一部過剪定でまだらになってしまたが、梅雨明け頃には一面の新しい緑に覆われるだろう。その他の庭木もいく

つかその成長力を少し抑えた。

数年前にはこの程度の作業は苦もなく終えられたが、最近の老体にはなかなかこたえる。20分やっては30分

休んで午後までかかってしまった。庭師は休憩中に作業途中の樹形を見て次の作業の段取りを考えるという。

そんな余裕もなく散らかった枝や葉の処理がただただ苦痛だった。

 

熱しやすく冷めやすい性格にしては続いている我が家のサツキ盆栽2鉢。左が華宝、右が暁天。私の手元に来た

時すでに15年程のものだった。以来半世紀が経過してなかなかの古木になってきた。ここ数年は花付が悪く、

玄関先に飾るほどの物ではなかったが今年は非常に花付が良く、虫にもやられていないので、こうして玄関先に

置いてみた。通りがかりのご近所の方々に誉めていただいて、いい気分。

 

前回触れた市民美術展写真の部に同好の諸氏に倣って出品したものが市立美術館長賞という名誉を頂いた。典型

的なビギナーズラックだろう。学生時代から賞状というのに縁がなかったので私にとっては快挙と言っていいか。

孫娘の幼き頃のとある一コマを撮ったもの。ネットに公開するのは問題があるので今までしまっておいた。

各自が成長し当時の面影は全くない。受賞作から彼女たちが推測されることはもうないだろう。それでも閲覧制

限のないネットに掲げるのは躊躇う。掲載できずにゴメンナサイ。                                    '24.5.24  記

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665-060505これなら大洗までいかなくとも十分

2024年05月05日 | 花・樹木

                  鼻高の丘のメモフィラが見ごろ

 

新しいスマホを手にして半年が経過した。その代わりデジカメがいよいよ不調になりほぼ使用不能になった。

私の希望を入れたデジカメを購入しようとするとどうしても10万円越えとなってしまう。自分の年を考え

るとそんな高価なもの買ってもいいのかと疑問が湧く。 結局写真はスマホカメラで撮るしかないのが現状。

 

性能があがりカメラ専用機にも負けないものが撮れるのは驚き。細かく設定すればいろいろ細工ができるが面

倒なので機械任せの設定のままで撮影が多い。何よりも武骨な指先が画面上の小さな記号を忠実になぞるのが

不得手で安定した状態でピントを合わせるのが難しい。デジカメの安定した操作感が羨ましい。

 

郊外の鼻高の丘のメモフィラ見ごろとの話を聞き昨日の夕刻行ってみた。この花で有名な大洗の海浜公園の規

模にははるかに劣るが、スマホ撮影してみるとなかなか見応えがある。海浜公園はその昔米軍の水戸射爆場跡

地と聞く。広大にうねるいくつもの丘をこの花が埋め尽くす様子は写真でよく見る。鼻高の丘も地形的には丘

が連続して連なっているが、民有地で地権者が複数にまたがり一帯を埋めつくすわけにはいかない。

 

色々の作物や建物が散在する丘の連なりが一色の花に埋め尽くされた状態を頭で想像しながら現地を後にした。

次回の花めぐりには埼玉県の「天空のポピー園」を予定しよう。

 

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662-060420道路管理者の悩みが消えるかも

2024年04月19日 | 花・樹木

新しい道路には必ず並木が彩を添える。

道路の管理をする行政マンはこの並木の管理に毎年頭を悩ませる。街路樹に多いのはプラタナス、ケヤキ、シ

イ、クスノキ更にカエデやハナミズキと多彩。殆どの落葉樹は念に一度剪定する。特にプラタナスの剪定後の

姿には哀れを感じる。樹勢が強いので丸刈りにしても翌年には新芽が芽吹く。これを繰り返すので剪定後の姿

はコブだらけの醜態をさらしている。

 

近年増えてきたハナミズキは花の季節は見事だし、秋の剪定を済ませえるとなかなか見応えのある姿に変わる。

近場では安中駅から新島学園方向に素晴らしいこの花の街路樹がある。わが市にもハナミズキ通りというのも

あり、周辺住民の目を楽しませている。

 

さてケヤキ並木についてだが、日本古来からいくつものケヤキの名木が全国に残る。街路樹にも盛んに使われ

てきた。私が知るのは関越道所沢インターから所沢市に向かう街道の街路樹。戦後植えられたようだが、なか

なか管理が大変なようだ。夏はうっとしにいほどに繁茂する。樹勢が強いので木が暴れて街路樹としての美観

を維持するところまでいかない。

 

20年程前に枝が暴れずに上方向に素直に成長する改良されたケヤキが埼玉県児玉町を通過する国道254に

街路樹として採用された。大きく成長し今はまるでポプラ並木のように整然とした街路樹になった。

そして数年前に高崎駅から真東に延びる幹線道路(国道354のバイパスか)の街路樹として採用されたのが

この改良されたケヤキ。先日車で通ったら若木から新芽が出始め、春の風に気持ちよく揺れている。スッキリ

した心地よい街路樹に成長することを期待したい。

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659-060401遅れている花の開花

2024年04月01日 | 花・樹木

            高崎市生原の二の沢病院向かいのモクレン 3.31撮影

遅れている花の開花も年度末の昨日以降、急激な気温の上昇と共に一斉にその時期を迎えた。寒冷地であれば

あるほど。春の花の開花のずれは縮まり、梅も桜もモクレンや杏も相次いで咲いてくる。それだけ見応えのあ

る花の饗宴を迎えられるのだから、春の到来が遅いのも悪くない。

 

昨年12月15日を最後に3カ月半新しい投稿を怠っていた。生涯1000回投稿を目指しているにこれでは達成不可

能だ。もっともそれだけの理由はあった。80歳は特に問題なく越えられて安堵していたが、その2年後の今年、

身体のあちこちから不調が生じ始めてその対応に追われていた。未だ調子が良いとは言えない。

 

気分が変わったのは地元代表の健康福祉大学付属高校の野球部が春の選抜大会で並み居る難敵を屠ってついに優

勝を勝ち取ったこと。彼らの練習場が私の使うサイクリングコースの脇にあり、よく休憩を兼ねて練習試合を見

ることが多かった。当然彼らに愛着が湧く。もっとも私立校なので地元の選手は2割ほど。勝ち抜くためには仕

方がない事なのだろう。学校名の4文字は私の母校県立高崎高校と同じ。悪い気はしない。今日の午後には高崎

に凱旋する。駅は大変な騒ぎになるのだろうが、500m離れた我が家にまではその喧噪は伝わってこない。

 

そんなこんなでこのブログの週1度の更新を再開したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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635-050429藤木のフジ

2023年04月29日 | 花・樹木

富岡市藤木という集落を外れた里山の斜面に素晴らしいフジが満開を迎えた。ここの存在を知ったのは

かれこれ20年前になるだろうか。当時元気だった今の園主の父親が愛想よく迎えてくれた。その後毎

年訪れるのがこの時期の恒例になっていた。

 

コロナ禍でこの3年間は閉園していたようだが、今年は見事なフジを見させてくれた。斜面の高さは30

mほどで、長さは100mはあろうか?  手を入れてなけらば何の変哲もない平凡なスギか雑木に覆われ

た里山の斜面に化してしまう。

 

3代前の方が山に自生するフジを接ぎ木しながら樹を増やしてきたという。フジの性質上基幹部分は複数

の幹が絡みあって遠目には一本の幹に見える。直径30cm 程ある複数の幹から延びる枝が見事な藤棚

を形作っている。

入場料500円は高いなとは感じるが、見事に垂れ下がったフジの花の下を歩けばその価格に納得する。自治

体等からの補助もなくこれだけのフジ園を維持するにはこの料金でもギリギリだろうなと思う。

 

足利フラワーパークのフジや藤岡市のフジの丘公園のフジはそれぞれ見応えのある立派の花の公園だ。ここ

藤木のフジは個人の趣味が高じてここまでに育ててきたもの。維持管理には個人では限界があるでしょう。

現役の家族が年を取り、後を継ぐ世代が興味がなければ今後10年もしたら自然に吸収されてしまう。

残念だなと思う反面これが輪廻というものかとも思ったりする。

 

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632-050401春爛漫

2023年04月01日 | 花・樹木

全国的に例年よりかなり早い時期に春爛漫となる。今年も体調良好にてこの季節を迎えることができた。

車や趣味の自転車であちこちを見て歩く。

 

一方先月から挑戦していたスマホ契約の見直し作業がまだ尾を引いていて衰えてきた私の脳を悩ませる。

OCNモバイルワンへの切替へとOCN光への移行は終了し、先月から通信代金が半減した。ここで少し間

を置けば良かったのに、勢いでスマホの電池交換に挑んで苦しんでいる。

 

伝え聞くところでは、Iphonの電池交換はお店で待っている間にできてしまうらしい。アンドロイドスマ

ホは簡単ではないことを身に染みて感じた。ドコモ店で前のスマホ(手にしたのは6年前)で交換で預け

ている半月の間使えるかもしれないと言われた。その通りなら代替え機費用が浮く。

 

 

ところがところが、

 

家の中でのネット接続はWifiを利用できるが、外出時のネット接続ができない。加えてアンドロイドバージ

ョン5.1.1(最新バージョンは12)では利用しているアプリの半分は古いバージョンには対応できないこと

が判った。やはり代替機の費用を惜しむべきではなかった。後の祭り・・

 

電話機能と使えるアプリを家で使う機能だけで暫く我慢するしかない。外出時はどこかのWifiスポットで

繋しかない。それも面倒だ。 ほぼ完了していたPaypay等のキャッシュレスも使えない。小銭入れに細か

な硬貨がジャラジャラ。 昔は普通だった状態があと半月続く。

 

爺さん! 挑戦するのも悪くはないが、こんなことに時間を取られていていいのかい? 手持ちの時間は

そんな多くはないぞ! と誰かからの忠告の声が聞こえる。

 

追記

blogの更新作業を済ませてから、外出時のネット不通は短期間といえ不便この上ないので更に接続に挑む。

夕方になってOCNテクニカルセンターのサイトに繋がった。仔細に見たら手動での接続設定の説明があり、

それに沿って進めたら繋がった。頭の中に漂っていたもやもやが一気に晴れる。

ああ苦労した。でも言い知れぬ達成感があり晩酌の酒が実に美味かった。

 

 

 

 

 

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620-041126植物のしたたかさ

2022年11月26日 | 花・樹木

20年ほど前に採取した勤務先の病院のケヤキの種。コメ粒ほどの大きさだったが、ケヤキ盆栽に

仕立てようと鉢に植えた。それなりに丹精込めて育ていわゆるほうき仕立てという形にまで育て

た3年前の5月の樹形がこれ。

それらしい格好になったと喜んでいたら、その後樹勢が衰えてきたり虫害で寂しい恰好になって

しまった。この春、思い切って改造しようと、枝を極限まで詰めてしまった。

 

今年4月初めの改造直後の姿。これだけ切ってしまったのでどうかなと注視していた。春の陽気は

植物にとってはまさに成長の季節。杞憂だった。

 

辛抱つよくひと月待った。可愛い赤い新芽が顔を見せる。

5月の強い日差しの中で、あちこちから芽が吹きだす。

梅雨を過ぎて真夏の暑さの中で元気よく育つ。あの弱ってしまった樹のどこにこんなエネルギーが

あったのかと不思議に思うほどの枝が伸び葉が茂った。

 

そして今

秋も終わりになり、葉が殆ど落ちてこの夏に育った枝のみになった。太り過ぎた枝やら徒長した枝を

整理してこんな姿になりました。この状態で冬を越し来春この枝のあちこちから新芽が噴き出す。

こういう荒療治をしないで素直に繊細な枝を作り上げ、茂って良し、葉を落とした姿良しがケヤキを

含め雑木盆栽の常識。基枝と今年育った新しい枝とが調和していないが、何年かすれば不自然だは無

くなるだろう。(そこまで元気で手入れが出来ればだが・・)

 

年よりくさいと家族に言われながらも続いてきた盆栽趣味。松やサツキなど数本が手元に残った。そ

の中でこのケヤキ盆栽は我が残りの生涯のかけがえのない友となるようだ。

 

 

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609-040806夏の花の定番を一度に見る

2022年08月06日 | 花・樹木

富岡市蚊沼地区の皆さんが丹精込めたヒマワリ畑。  「キリツ! チュウモク! レイ!」

今週後半は北陸や飯豊山塊辺りに線状降水帯が発生して河川の氾濫が頻発した。夏の入口ではどこに

発生するか予想もつかない。しかし毎年必ずどこかが被害にあう。厄介な気象現象だ。

そんな騒ぎをよそに、当地は天然のクーラーが作用し過ごしやすい日が続く。

 

週初め猛暑がつづいていた日、暑さを避けて6時半ごろ家を出て下仁田方面に出かける。目的は下仁田

町馬山地区の百日紅の花。ここはつい2か月前にはアジサイの花が咲き乱れていた公園。別に公園とし

ての設備がある訳ではないが、ここも地元の皆さんが台地の北斜面を上手に使って花好きを魅了る一帯

として管理している。

 

鏑川が作り出した小平野からいきなり30mほどの台地になる。地質的には河岸段丘だろう。今百日紅

の花が満開で楽しませてくれた。背景は2年前に登った大桁山や鍬柄山。右手は上信越道が西から北に

向きを変えながら軽井沢に向かって走っている。

段丘北側の斜面の杉の人工林の中に遊歩道が作られ、道に沿っていろいろな花樹が植えられている。

今は百日紅の花が満開。樹々の下草にはキツネのカミソリやらちょっとした沼にはハスが咲く。杉の

緑とのコントラストが見るものに落ち着き気を与えてくれる。昨夜は夕立があったようだが、木材チ

ップが厚く敷き詰められた道はぬかるみになることもなく、適度なクッションがあって歩くのが楽しい。

下仁田といえば特産のこんにゃく栽培。段丘の上の平地は一面のこんにゃく畑が拡がる。栽培に結構

手間のかかる作物らしいが、上州の大半を覆う火山灰地に適しているらしい。

 

またまたコロナ感染者の激増もあり、また年齢を考えて遠くへの外出は避けて近場を丹念に見歩いて

いる。

 

そんな世相に逆らうように高校同期のY君が車でもう半月以上北海道の各地を旅している。毎日Face

bookにその様子を投稿しているのを見るのを楽しみにしている。奥尻、天売、利尻、礼文などの離

島まで足を伸ばし、宗谷、納沙布、襟裳、積丹岬といった北海道のほとんど全ての顕著な突端を回

る大旅行だ。ツアー会社が企画したものとはスケールが違う。ツーリング好きな若者でもここまで

はやるまい。すごいエネルギーを持つ80老人だ。体力も気力も充実し、老人特権の自由な時間を

思うように使えないとできないな・・

 

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606-040717戻り梅雨

2022年07月17日 | 花・樹木

安中市中野谷の台地。雨に打たれてこんにゃくの葉の緑が新鮮。

こんなに早い梅雨明けはどこかおかしいのではと思っていたら、梅雨の天候が戻ってきた。半月前の

強い日差しで元気のなかった植物が生気を取り戻した。

 

朝食後予定もないので、神成(富岡市郊外)の古代蓮を見に行こうと決まり、掃除もそこそこに現地に

向かう。この休耕田を蓮池に提供し、今も管理をしている我々年代の方が熱弁をふるって説明をしてく

れた。大賀ハスの由来から始まりどの時間が最も見ごたえがあるのか等々、滔々と続ける。ご老人の張

り合いになっていることは間違いない。見事に咲いた花を見にきてくれる人が称賛してくれる、それで

十分に満足なのか入場料なんてもんはなし、偉い!

 

ハスの花は皆さん傑作を沢山載せておられるので、葉に溜まる水玉を撮ってみた。この葉の撥水性は科

学で解明されており、その仕組みは我々の身の回りのあちこちで製品化されている。

 

安倍元総理の国葬が決まった。現総理の決断は随分と手回しが早いな、が最初の印象。次に思ったのは

当然反論が出るぞ、多分あの人たちだぞ。予想通り共産党志位さん、なにかあると引っかきまわしたが

る鳩山由紀夫さんそして一人で頑張る社民党福島さん。非業の死を遂げた安倍氏、あまりにも突然に死

で歴史的評価を決める時間もない。モリかけ問題、桜も未決着。深い哀悼の気持ちは変わらないが、費

用全額国負担の国葬とはやりすぎでは・・・  と予想通りの反応。

確かに戦後唯一の吉田茂氏の国葬。亡くなって暫く経過してからだった。

 

保守系の政治ジャーナリスト田崎史郎氏の見方。

岸田総理が早々に国葬と決めたのは最保守陣営を満足させるため。

強固な保守思想を持つ彼らを安倍さん亡き後、誰が抑えるのか? 見当たらないのだ。野放しにすれば

何を言い出すかわからない。その頑迷な最保守陣を黙らせる手段の一つが国葬なのだ。そうしておいて

必ずしも安倍路線継承ではない岸田路線の政治を行う覚悟で総理は決めた。

 

政治とはそういうものなのだろう。ともすると決められない総理との評価があった岸田さん、お得意の

聴く耳をこれからも維持しながら、ここ一番では決断する政治をお願いします。

 

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604-040630強烈な日差しの下で開花したニッコウキスゲ

2022年07月02日 | 花・樹木

関東地方は数日前から猛烈な暑さに見舞われている。早々とやってきた盛夏に我が家の日光キスゲが

数輪咲き始めた。どこで手に入れたかはっきりしないが、高原の自然から取ってきたものでないこと

は確か。

この花の有名地霧ケ峰高原では日本鹿等の食害で往時の素晴らしい光景は消えてしまった。この残念

な姿を見せつけられたのは数年前だったが今はどうなったか?

この一枚は2005年とあるから17年前の光景、食害が顕著になる以前だ。素晴らしかった。食害

の深刻さは都会に住む者にはなかなか伝わらない。

 

前週記事の後、十石峠を越え小諸中棚荘に泊まり翌日に小諸市郊外の布引観音堂に参ってきた。

猛暑が来る前の日だったが、岩のかけらが積み重なった沢の中の急登を大汗かいての参詣、もはや山

登りといってもいい苦行を強いられた。岩壁に張り付くように建てられた観音堂は武田、上杉両陣営

軍がここ信濃の地を戦場とした以前からここに建つらしい。

 

滴る汗を拭きふきの苦行30分余でたどり着いた観音堂。空中にせり出した板敷き舞台で50歳位

と見受けた男が一人瞑想に耽っていた。両眼を閉じて座し深い谷を埋め尽くして対崖に至る溢れる

木々の緑と対峙する姿は絵になる。いい具合に生えた髭と無造作に束ねた長髪が彼の真剣さを際立

たせている。

ここでおにぎりをと思っていたが、彼の瞑想の邪魔をするようで止めておく。お賽銭をあげて観音

を拝みそっとそこを離れる。瞑想とまではいかないが、この非日常的な空間にもう少し身を置きた

かった。

 

夏は好きな季節だ、ゆえに暑さもさほど苦にはならなかった。しかし6月から7月変わるこの時期

にこんな強烈な暑さに見舞われてかなり参っている。これも大台に到達してしまった体の顕著な衰

えなのかな? と憂えている。

 

 

 

 

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602-0640618赤堀の花菖蒲

2022年06月18日 | 花・樹木

これは見事な花菖蒲だ。

伊勢崎市旧赤堀村の花菖蒲の群落。車を止めたすぐ横の土手に登ると北に拡がるこの光景。霞む向こうは

赤城山が優美な姿を見せる。

説明板によるとここは平安時代の遺構で女堀という人工的な用水路だという。当時の最新の技術と多大な

労力をかけての大工事だったのに、微妙な勾配まで測量できなかったのか水が流れることなく歴史の中に

埋没してしまった。

恐らく雑木が繁茂する誰も見向きしないくぼ地だったのだろうが、先人の努力で花菖蒲の楽園となり多く

の人々を楽しませてくれている。

 

同じ場所から南を望む。この先300mくらい伸びている。周囲は広大な田園や工場が拡がるのに、南北に数

百m、東西100mの女堀は豊かな樹々に囲まれた別天地。工事に携った遥か昔の人たちの鎮魂の場所か。

 

遺構の中に立っているから余計に感じるのだろうが、ショウブの花が生き生きしている。

 

近所に住む高崎高校59期の何人かと無性に話したくなり、数人にメールで呼びかけた。 昨今お手軽なLINE

や+メッセージで連絡しあうことが多く、メールの出番がなかった、というより無職の老爺にはそもそも必

要な場面がなかった。アドレスの確認やらそれなりの体裁を整えた文書の作成やらで結構苦労してしまった。

友あり近くが遠い、また楽しからずや。

リアルに会って体調を確認しあい、それぞれが生きてきた80年の重みを語り合う。

何人の参加があるか・・

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593-040416芽吹き

2022年04月16日 | 花・樹木

二日雨模様が続いた翌日、ケヤキ盆栽の新しい息吹が盛ん。

 

切りすぎて新しい芽吹きが危ぶまれたが半月後、心配していた芽吹きが始まる。

 

こんなに思い切って整枝して大丈夫? と心配していた時期もあったのだが・・・

5月になれば、今回の改造が成功し、新緑で覆われた雑木盆栽をご披露できるでしょう。

 

このケヤキの元気さに老爺もエネルギーをもらい、昨年来続いていた身体の不調に終止符を打ち

例年通りに自転車に乗りだせた。

 

長く続いているとはいいながら、5人のメンバーのうち4人が80歳を超えた。皆さん元気。

その老人仲間が隊列を組んで秋間梅林までの定例走行コースを走ることができた。峠越えは諦め

穏やかな坂のみの完走だったが途中脱落しないで走れた。

10年以上続いている毎週水曜日の定例走行なのだが今年も無理をしなければ継続できそうだ。

人生の最終盤でこんな友人たちと愉快な時間を共にすることができるとは思わなかった。

気分爽快。

 

 

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