ウクライナ戦争や安倍元総理の悲報などこれからも記憶に残る出来事が多発した一年も終わりとなる。
私個人としては病や痛みに苦しむこともない比較的平穏な年だったようだ。来年特にウクライナやロ
シアの一般市民が苦しんでいるこの戦争が終結し、命の心配がない日々が来ることを強く願う。
老夫婦二人だけの年末は大したことはない。それでも一通りの正月料理を帰省する二人の息子家族の
ためにと老妻はそれなりに張り切っている。私はと言えば年末に代々の家族の誰かがやっていた作業
に精を出す。
私の父の病気治癒の祈願のために、70年程昔に祖母が宮大工に頼んで作ってもらった神棚。作りは
質素だが幅が1m近くある。この欄干の柱の頭にはめ込まれた擬宝珠を磨くこと。祈願の甲斐なく若
くして逝った父、祖母亡き後母親がその作業を継ぐ。やがて私に引き継がれ結構根気のいる作業を当
時は仕方なくやっていた。更に我が子たちが小中学校時代がそれでも嫌がらずに続けた。そして子供
たちが育った後は再び私の年末の恒例作業に戻ってきて今に至る。
ピカールという研磨剤を古手ぬぐいにつけて磨く。擬宝珠は銅に金メッキを施したものだが磨き上げ
ると金色に光り輝く。一時間ほどの作業をしながら孫たちを含めると5代となる世代に思いを馳せ、
今年一年を振り返りくる年の安らかならんことを祈る。
暮れが押し迫った頃に老妻が白内障の手術で入院したりして、雑事多忙となり2週間ブログを休んで
しまいました。
皆様にとり来年が良き年にならんことを祈念して本年最終の記事とします。