新潟県十日町の「美人林」という名称に引き付けられた。そこには感動的なブナの美林が拡がっ
ていた。
コロナ一服感もあるが、再度の感染拡大が起こる可能性も否定できないでいるこの頃。
この際にと過去何度か計画するも実行できなかった新潟県魚沼地方の清津峡へ旅する。ついでに、
いくつかの名所を訪ねる。
先ずは日本の代表的な渓谷美とし知られる清津峡へ。自宅から関越道経由で2間余で到着。
駐車場から何歩も歩かないうちに渓谷の左岸を貫く600mほどのトンネルに入る。事前にネット
予約しておいた入場券はこのご時世で入場人数の制限がされている。10日ほど紅葉盛期には早か
ったがその素晴らしい渓谷美には触れられた。地質好きのタモリ氏なら飛び上がるほど喜ぶでしょ
う。
トンネル内に3カ所ほど横穴があり外の豪快な景色が覗ける。豪快な柱状節理はここの売り。
こんなアートもあって驚かされる。
翌日はスキーシーズンには何度も来ている苗場スキー場へ。
そこから隣の田代神楽スキーエリアまで長~いゴンドラに乗って移動する。ゴンドラから見る山々
沢筋は紅葉の最盛期だった。尾根沿いはブナの黄葉主体だが、空中から横断する清津川最上流の沢
筋はポスターのような光景が眼下に拡がっていた。
関東平野は晴れていたが、日本の脊梁山脈を越えると小雨模様の天気だったのは残念だった。この
列島の宿命なので仕方ない。すべてに100%を望むのは贅沢というものだろう。
冒頭に掲げたブナ林は素晴らしい。奥利根に分け入ればブナの森はあちこちで見られるが、こんなに
素直の伸びやかな光景は初めて見た。大正期に炭焼きの原料として皆伐されたに自然と自生したブナ
をここだけは地元の皆さんが見守ってきたらしい。豪雪地帯によくぞこれほど素直に成長したものだ。