toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

058-240428買い物弱者に対する援助の一つ

2012年04月28日 | 介護・医療・健康

P4091517 富士の西側白糸の滝あたりからの秀峰。いまさら珍しくもないが、実物と対面するとなんとも感動的なものです。  4.15

介護の仕事の一端を担っていると、痛切に感じるのが、買い物をどうするかということ。 いわゆる買い物弱者対策についてです。 どうすれば良いか? 移動するお店というのは、過去にもあった。 古くは豆腐や納豆売り、移動八百屋なんてのもありました。 牛乳も配達が当たり前だった。 お大尽の門柱には庶民の手の届かない1リットル壜が置かれており、すげーな!と思った。

今、物が溢れている。 目的のものを買うためにお店に行くという買い物パターンから、スーパーで溢れる商品と値段や賞味期限を見てから買うものを決めるというパターンに変わってしまった。

F社さんが一つの解決策を具体化してくれ、小型バスの新車を専用移動販売車に改造して移動販売が始まった。

一般店舗と同じ価格。 助手席の後ろにはお店と同じレジが備わっている。

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お年よりは買い物に行く足がない。 母親がお世話になっている施設では週に一度「お買い物ツアー」なるものを実施している。 これも一つの解決策。 生協を使うのも良いでしょう。

介護の専門家としてのわが社の意見も取り入れていただき、F社さんは当面採算度外視で考えてくれました。 とはいっても我々も採算が合うように協力する方法を考えています。

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狭い車内でも車イスが通れるスペースは確保してある。 毎日デイサービスに車を横付けしてくれる。 希望の品がなければ注文すれば次回届けてくれる。 夏場のことも考えて業務用保冷庫も準備した。 女性の利用者さんは自分で手に取って物を選べる楽しさがたまらないらしい。 

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この試みを何とか成功させるために、我が社もミーティングを何度も開いて、知恵を出し合っている。

 

 

 

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057-240421季節はずれの季語

2012年04月21日 | 小説・映画・など

今朝秋や

       見入る鏡に

            親の顔           鬼城

紅葉も盛りを過ぎ、晩秋少し冷え込み、凛とした冷気。 浅間山がくっきり, そんな朝・・・ 

髪の状況、 日焼けやしわの様子、歯の状態観察 等々で鏡を見ることがめっきり多くなった。 上の句が頭に浮かぶ。 父親が亡くなって55年経つ。 45歳で亡くなったので、それより25年も長生きしている。その連れ合い、すなわち私の母親はその分を取り戻そうと頑張り、今も元気でいる。

父親の風貌に似てきた。 すまし顔だと45才から年を取らない父と25年の差があるので、どう見ても似ていないのだが、鏡に向かって笑うと、その顔は父の笑顔に通じるものがある。 残念であり、誇らしくもあるが父親の方が男前だった。  

 

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    海に出て

      木枯らし

         帰るところなし                     誓子

この句も好きな一首。 

舞台は明治から大正にかけての東京。 高層ビルなどなく背の低い家並みが拡がっていた街。 風は落ち葉や砂塵を上げて吹きつのり、人々は家に閉じこもって風が弱まるのをじっと待つ。 通りを行く人は少なく、頭を下げて風に向かって歩む。 着物のすそがはためく。 

我が物顔で吹き荒れた木枯も東京湾に出てしまうと、傍若無人の振る舞いをする相手がなくなり、海のかなたに消えていく。

 

    暮れてなお

      命のかぎり

         せみ時雨             大勲位 やすひろ

大勲位元総理は俳句を好み、演説の言葉に磨きをかけたとか。 メリハリの効いた話術は小気味いい。 またオバマ大統領の短いセンテンスで構成された演説は躍動感がありますね。

 

 

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    用水路

      追いつおわれつ

         花ふぶき                     いけきち

 

いけきち にはどう頭をひねってもこの程度、まあ良しとするか。 上毛俳壇の佳作にはほど遠い。

 

 

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056-240414遅れたが季節は確実にめぐってくる

2012年04月14日 | もろもろ

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           「みつまた」の花が満開  4月3日            芝塚町T越邸の夜桜 樹形が見事  4月12日

 

 

最近、こんなグッズを手に入れた。 乾電池不要、100V電源からの充電不要。 最近流行の懐中電灯だが、手のひらに入る大きさで片手で操作可能というのが気に入った。  来るべき大災害の際に威力を発揮するのではないかと思うので紹介します。

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発電用グリップを軽い力で握り、手の筋力を強める調子で数十回握ると、内部に組み込まれた大小のギヤを介してリチウム電池内臓の超小型発電機が回り始めて、電気を蓄える。

 

(グリップと駆動系統の歯車の組合せ)     裏返すと (リチウム電池内臓の発電機)

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LED2灯の照明は十分に明るいとはいえないが、手許には不自由しない。何せ小型なので、我が家では居間の柱にぶら下げておく。 携帯電話ほどの大きさなので、カバンやハンドバッグに入れておける。 透明カバーを通して中の機構が見えるのもうれしい。 子供たちに電気が作られるメカニズムを説明するのに使える。

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次にやってくる大災害は日本の国をどうしてしまおうとするのか?   ここは自然と人智の闘いになる。 災害に対する考え方も東日本大震災後様変わりしている。 災害に真正面から立ち向かうのではなく、その影響を最小限にとどめるにはどうするか? という発想に変わった。

どうあがいて見たところで地震国日本に暮らす我々がこの試練から逃れるすべは無い。

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055-240407新システムのプレゼンテーション

2012年04月07日 | パソコン・IT

 P3271379 新潟県田代スキー場東斜面のロープウエイからの眺め。 西に回った太陽がブナ林の雪斜面に長い影を投影して印象的でした。  (3月28日)           

             

 

昭和4、50年代の10年間、コンピューターの黎明期にプログラマーをしていた。 当時主流のプログラム言語(コボルやフォートラン等)を使う一応は技術職だった。

 

小容量のメモリーの効率を考えると、システムが複雑になる。 遅い処理スピードのために、原始データをまとめては中間ファイルを作り、それらをまとめてまた中間ファイルを作成して( そのファイルも紙テープに出力 )必要な表を作る。 別の表にはまた別の中間ファイルからという流れになる。 そうしなければならない程度のメモリー容量しかなかった。

 

今はふんだんに使えるメモリーがあり、速度も速い、原始データから必要とする表をダイレクトに集計できる。 当然システムも簡単明瞭なものになる。

思えば紙テープ、パンチカードが入力媒体だった頃から、現代のPCまで経験させてもらっているので、コンピューター博物館が頭の中にあるようなもの。

Facom230101 FACOM230-15(web site より)

左からラインプリンター、紙テープリーダー、操作卓、中央演算装置(CPU)、紙テープパンチャーそして右端がカードリーダー。 これらが空調の効いた事務室に置かれた。 CPU装置の高さ150cm程。 CPUのメモリーは 0.01MB程度。 FD,CDROMやハードディスクが出現するのはずっと後。

 

紙テープリーダーやカードリーダーから原始データを読み込み、処理した結果を紙テープに出力し、それを読んでプリントする。漢字処理なんてまだまだ先の話。名前はすべてカタカナ。

  Asraz09

(web siteより)

左がパンチカード、 右が紙テープで黒丸の部分が物理的に穿孔されている(左から1,2,3,4,5,6,7,・・・と読める) データを一度穿孔してしまえば再使用はできない。

現代のパソコンは紙テープに穿孔された黒点一つ(1バイト)の面積があれば新聞紙数十枚が記録可能。 当時は想像もつかなかった。

時々当時の悪戦苦闘している自分が夢に出てくる。

 

 

年は争えない、と痛感する。 先日新システムのプレゼンを聞く機会があった。画面上でポインタを細かに動かして処理を進めていく方式の理解が数テンポ遅れる。 こう見えてもコンピューターの基本である2進法は熟知している自負心はあるのだが・・・

新システムの説明会                       典型的な画面処理

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30年前はメインフレームと端末と言った。 今主客逆転して、サーバーとクライアントと言う。これも時代の変化を感じさせる。

基本原理なんか知らなくてもコンピューターを操作できる時代なのだ。 MS社のビル・ゲイツやApple社のスティーブ・ジョブスがコンピューターの概念を根本から変えた。

この原稿の見直しを寝床に腹ばいになって校正ができるくらいに手軽なものになった。

 

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