県外に出なければと、木の根沢に沿って尾瀬の入り口辺りまでドライブした。
30年も前にかなり渓流釣りにハマっていた時期があった。
その時仲間とよくイワナ釣りで入渓した沢が木の根沢。
湯の小屋温泉辺りで利根川に流れ込む沢で、付近には八木沢ダムや奈良股ダムといった
超ど級ダムが点在する。かなり奥地にも拘わらず整備された県道が沢沿いに伸びている。
足弱になってきている老人にも楽なコースだ。途中奈良股ダムに立ち寄る。
下から見上げるダムの迫力はすごいが、なぜだか撮影しなかった。
案内板に従って県道から横の道に入り、トンネルを抜けたところはダム堰堤上だった。
見下ろす光景も素晴らしい。
上流側はダム湖が満水位まで5mほどあるがほぼ満水状態で拡がっている。
堰堤上は10mほどの通路を挟んで巨石が太い鎖につながれて綺麗に並ぶ。
いずれの石も人の背の丈ほどある。まるで巨大な岩石標本。
斜面の石は不ぞろいの大きさなのだが、遠目ではきれいに揃っている。
大阪城の石垣といえどもこの巨大さには到底及ばない。
ロックフィルダムは普段見慣れた重力式にはない
珍しさに溢れていた。
県道に戻り、木の根沢の上流部を目指す。
この滝の数百メートル下でイワナ釣りで入渓し、このあたりで納竿した。
私もそうだが釣り人は自分の体験を
少し誇張して話す善意の悪い癖がある。
今日も一人の釣り人と立ち話した。
20cmクラスのイワナが3匹ほどらしいが、天然の流れから
釣り上げた満足感で満たされている様子。結構なことです。
私が30年ほど前にここで随分いい思いをしました、と話したら、
釣り人は「当時は釣れたでしょうね。」ときた。
天気と時間が適切なら10匹は確実だったと答える。
当時の先輩による更に20年前の話、
沢を歩いていると、魚が足にぶつかってくるほどだった。
釣れたイワナはバケツに縦に詰め込んだものだ・・・
ほんとかいな???
沢の様子は30年前とさほど変わっていないが、釣り人の数との関係もあり
なかなか釣果が挙げにくくなっているようだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます