猛暑とコロナから暫し逃れようと車で1時間半で湖畔まで行くとことができる赤城山に登る。
昔なら当たり前のように主峰黒檜山(写真奥)に登るのだが、
足弱になった私には少しレベルが高い。
小沼から30分もあれば登れる長七郎山で済ませることにした。
平日なら人気もない小沼だが早くも盆休みに入ったせいもあり、小さな駐車場は車で一杯。
なんとか隙間を見つけて登山開始。赤城山もここまでくると人工林はなく自然林が拡がる。
いつも榛名山塊の獣道のようなところを歩いてばかりいる。
その目で見るとこの登山道は一級で迷うこともない。
予定通りに頂上に着いたが雲に隠されて近くの高みが見えるだけで眺望はない。
前線が東北地方南部を横切っているのでこの曇り空は仕方ない。
しかし暫くぶりに緑一杯の山道を気分よく歩けた。
老人の束の間の避暑はこんなもの。
引き続き、司馬遼太郎著『街道をゆく』を読んでいる。
ここ2,3年は電子図書Kindleを使ってパソコン上やスマホで読むことが多い。
何といっても文字を自由に拡大縮小できる機能が素晴らしい。
老人となり目が悪くなると、文庫本の字では見にくいことが多い。
氏の一連の街道シリーズも随分と読み進んできた。
ここ数日は「越前の諸道」にはまり込んでいる。
越前福井は住んでみたい県の上位にランクされる地方だ。
当地ではあまり感じない瑞々しさがある。
山形県にもそういう感じを抱く。
海、山、川、田、森、峠、集落、都市部それらの配置が絶妙な県だ。
地名について教えられることが多い。
我が県にもある富岡市の北に位置する「丹生」や
現役時代の同僚が住む渋川市「吹屋」など。
丹生は水銀を含んだ粘土層の土地で砂金や水銀が採れたらしい。
後者はたたら製鉄で使われた
空気を送り込むふいごを使って得られる高熱で鉄を
採取する建屋すなわち吹き家が由来とか。
この2年間で日本各地を司馬氏に案内してもらった。後数巻残るがこのまま読み進もう。
他にも読みたい本はあるが、それからだ。
**手の抜けないことが出来して定期更新が1日遅れてしまいました。**