余地峠に向かう林道にて 2016.05撮影
8年前の5月新緑の頃、群馬最奥にして日本で一番高齢化率の高い山村、南牧村をよく歩いた。この時期
は村が誇るいくつもの滝を見て歩いた。15km程の山道はほとんど苦にすることもなく歩けた年齢。
記憶は少しうすれたが、この林道の雰囲気からして村の一番西の象ケ滝に行った時の一枚だろう。
象ケ滝 2016.05 撮影
滝は林道から少し脇に逸れる。新緑を周囲に囲まれた道に→象ケ滝、↑余地峠への標識。長野県との県境
にあるそれぞれ戦国時代に武田の軍勢が関東進出のために往来した古い峠の一つに繋がっている。
標識を過ぎると、簡易舗装は終わり、軽トラなら何とか入れる山道へと変わる。それも100mほどで終わ
り、先は急斜面をジグザグに登る本格的な山道になる。もう歩くしか先へはいけない。急登を終えると山
道としては幅の広い、落ち葉が深く積もったくぼ地状の道を進む。戦国最強の武田の荒武者たちが往来す
るに相応しい道だ。周囲は更に緑が増す。
両県の県境はほぼ日本海と太平洋を分ける本州の脊梁分水嶺と合致しているが、なぜかこの一帯はそうな
っておらず当然群馬だと思える部落が長野県だったりして複雑になっている。また日本で海から最も遠い
地点(国土地理院確認済みの標識あり)あったりして地図マニアには興味ある山域。
2016.05 撮影
再訪するとすれば今月一杯だろう。これからの季節山ヒルに注意しないといけない。露出部分を極力減ら
て歩くのだが、どこからか侵入するのか足首辺りに張り付き血を吸って赤くなった一匹に気付く。いやな
やつだ。
地域の写真クラブに入会して先輩諸氏に指導を頂いている。月一回の例会だが皆さん傑作を持参するので
大いに参考になる。今度の市民展にそれぞれ一品を出展することになりその選択に大いに悩む。諸氏は何
度も出展経験があるが、私は初めてのこと。規格は半切かA3のサイズで自宅のプリンターでは印刷できな
い。カメラのキタムラで大枚2500円を払ってプリントしてもらった。額は先輩の一人が提供してくれた。
25日から5日間が展示期間。佳作でももらえたら励みになるがどうかな?