toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

608-040730長引く猛暑

2022年07月30日 | 季節の変化

八ヶ岳山麓2000m近い高所の白駒池の写真を添えて、暑中お見舞い申し上げます。

 

例年の夏の倍近い長期間の猛暑が居座っている。ひと月前の連日38℃越えの1週間と今回の猛暑。否

応なく地球温暖化を意識せざるを得ない。我が家の前は用水路と屋並みに挟まれて300m近い道が伸

びている。午後2時頃様子を見に出てみた。人の姿が見えなく、頭上からの容赦ないぎらつく日射。生

暖かいような水がとろりと流れているのみ。他に動きがなくシーンとしている。植えられたハナミズキ

も枯れ枝が目立つ。移動できない樹々はじっと耐えている。

 

東日本大震災があった年か、復元されたSL C6120の雄姿の一枚があった。よく見ると後ろに更

に一両のSLが見える。多分D51498だろう。復元を記念したSLの重連の運行だ。この時期はま

だ現役だった職場の裏がJR上越線だった。私のデスクの10m先を電車が行き来していた。

土日曜日は現在も重連ではないがSLの運行がされていて、10時半頃そこに行けば彼らの雄姿が見ら

れるはずだ。しかし今はさほどの興味はない。

 

エアコンもある。冷たい水、冷えたスイカ、カチカチのアイス、いつでも使えるシャワー何でもありだ。

子供の頃とは様変わりの世の中だ。あと半月間、耐えられない文句をいったらバチがあたる・・・

 

 

 

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607-040722夏の光景

2022年07月22日 | もろもろ

何年か前の夏、雷雲の中に竜頭が現れた。これ雷神か? (遠景は赤城山)ある形の中に何かを見

つける。他人も同じとは限らない。心霊スポットや心霊写真の中にそれらしきものを見つける。見

えない? と他人に聞いても何が? という反応が返ってくる。多くの場合初見の一瞬にそう見え

しまい脳裏に焼き付く。よくあることだ。場面は少し違うが、正体みたり枯れ尾花とはよく言った

ものだ。

 

知り合いの刑事さんが言っていた。ちらりと見た無残な姿は鋭く脳裏に記憶されるという。仕事柄

そうした姿に接することが多かったが、早く忘れるためには目を逸らさずに見ることが大事なんだ。

人間の脳とは不思議なものだ。

私の人生の中でもそんな光景がある。小学生の頃朝のラジオ体操会場に行く途中の踏切で飛び込み

自殺者の遺体が筵をかけらて線路脇に横たわっていた。筵の端から左足の一部がはみ出ていた。典

型的なチラリ見。以来70年余、今でも上掛け布団の左側から足を出せない。あの時の姿が甦って

しまうのだ。

 

異例の速さで梅雨が明けてしまったこの夏、その揺れ戻しが来ている。線状降水帯が豪雨を表す言

葉として定着した。今のところ発生はあるものの大きな被害にはなっていないのは単なる幸運か?

明けたとは言いながらまだまだ油断はできない。

 

          

スカッとしたいとき、車を走らせる榛名山中腹を縫うように走る高規格の農免道路。谷を渡る40m

はある橋脚に支えられた橋から見下ろす棚田。初めて見た数年前は草叢化した部分も含めて谷地全体

が緑のカーペットだった。耕作者の高齢化が原因だろう放棄地になっている。

先週のブラタモリで紹介された能登半島先端の千枚田は見事だった。塩風がもろにあたる急斜面を見

事に耕作地としている。僅か数株の苗が植わっている一畳ほどの極小の一枚には笑ってしまった。

 

コロナ感染者数が急増している。去年都内で2000人を越えたと騒がれたのと比べたら結構落ちつ

いている感じ。願わくは社会的に知名度の高い方が重症化して亡くなる報道がないことを祈る。

コロナと共に生活していく知恵が身に付いてきたのかな・・・

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606-040717戻り梅雨

2022年07月17日 | 花・樹木

安中市中野谷の台地。雨に打たれてこんにゃくの葉の緑が新鮮。

こんなに早い梅雨明けはどこかおかしいのではと思っていたら、梅雨の天候が戻ってきた。半月前の

強い日差しで元気のなかった植物が生気を取り戻した。

 

朝食後予定もないので、神成(富岡市郊外)の古代蓮を見に行こうと決まり、掃除もそこそこに現地に

向かう。この休耕田を蓮池に提供し、今も管理をしている我々年代の方が熱弁をふるって説明をしてく

れた。大賀ハスの由来から始まりどの時間が最も見ごたえがあるのか等々、滔々と続ける。ご老人の張

り合いになっていることは間違いない。見事に咲いた花を見にきてくれる人が称賛してくれる、それで

十分に満足なのか入場料なんてもんはなし、偉い!

 

ハスの花は皆さん傑作を沢山載せておられるので、葉に溜まる水玉を撮ってみた。この葉の撥水性は科

学で解明されており、その仕組みは我々の身の回りのあちこちで製品化されている。

 

安倍元総理の国葬が決まった。現総理の決断は随分と手回しが早いな、が最初の印象。次に思ったのは

当然反論が出るぞ、多分あの人たちだぞ。予想通り共産党志位さん、なにかあると引っかきまわしたが

る鳩山由紀夫さんそして一人で頑張る社民党福島さん。非業の死を遂げた安倍氏、あまりにも突然に死

で歴史的評価を決める時間もない。モリかけ問題、桜も未決着。深い哀悼の気持ちは変わらないが、費

用全額国負担の国葬とはやりすぎでは・・・  と予想通りの反応。

確かに戦後唯一の吉田茂氏の国葬。亡くなって暫く経過してからだった。

 

保守系の政治ジャーナリスト田崎史郎氏の見方。

岸田総理が早々に国葬と決めたのは最保守陣営を満足させるため。

強固な保守思想を持つ彼らを安倍さん亡き後、誰が抑えるのか? 見当たらないのだ。野放しにすれば

何を言い出すかわからない。その頑迷な最保守陣を黙らせる手段の一つが国葬なのだ。そうしておいて

必ずしも安倍路線継承ではない岸田路線の政治を行う覚悟で総理は決めた。

 

政治とはそういうものなのだろう。ともすると決められない総理との評価があった岸田さん、お得意の

聴く耳をこれからも維持しながら、ここ一番では決断する政治をお願いします。

 

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605-040709八十爺のランチミーティング

2022年07月09日 | もろもろ

60年前の坊主頭が揃った。

先日、近所に住む高校同期数人が集まり、ランチミーティングを行った。自粛生活も2年を越えると

みんなどうしてるかなと気になってくる。試しに近くに住む同期で元気と聞いている数人にランチで

も囲まないかとメールで連絡してみた。全員から参加するよ、との返信を頂いた。思うことはみんな

同じ。

 

こうして眺めてみると、丸刈りの坊主頭の高校生が60年余りの歳月を経て、すっかり白くなったが

再び坊主頭になって戻ってきたなと感じる。近況を順に話したが、病気のことが主題になるのは当然

か。みんな重大な病気を体験し、それを乗り越えて元気で過ごしている。あと10年元気で頑張ろう。

 

原稿を書いていたら、飛び込んできたニュースが安倍晋三元総理が奈良県で銃撃され心肺停止の状態

で大学病院に搬送されたというもの。その後テレビ画面は夜までこの事件関連の報道一色になった。

全国民の願いもむなしく夕方には死亡が発表された。

お友達への特別の便宜供与で激しく追及され苦しい答弁を繰り返していた。今に至るも解決はされて

ない。安倍氏の死と共に幕引は仕方ないか。

こうした政治家としての脇の甘さは批判しても、存在感のある政治家であり、具体的な政策や外交面

での活躍は評価している。

 

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604-040630強烈な日差しの下で開花したニッコウキスゲ

2022年07月02日 | 花・樹木

関東地方は数日前から猛烈な暑さに見舞われている。早々とやってきた盛夏に我が家の日光キスゲが

数輪咲き始めた。どこで手に入れたかはっきりしないが、高原の自然から取ってきたものでないこと

は確か。

この花の有名地霧ケ峰高原では日本鹿等の食害で往時の素晴らしい光景は消えてしまった。この残念

な姿を見せつけられたのは数年前だったが今はどうなったか?

この一枚は2005年とあるから17年前の光景、食害が顕著になる以前だ。素晴らしかった。食害

の深刻さは都会に住む者にはなかなか伝わらない。

 

前週記事の後、十石峠を越え小諸中棚荘に泊まり翌日に小諸市郊外の布引観音堂に参ってきた。

猛暑が来る前の日だったが、岩のかけらが積み重なった沢の中の急登を大汗かいての参詣、もはや山

登りといってもいい苦行を強いられた。岩壁に張り付くように建てられた観音堂は武田、上杉両陣営

軍がここ信濃の地を戦場とした以前からここに建つらしい。

 

滴る汗を拭きふきの苦行30分余でたどり着いた観音堂。空中にせり出した板敷き舞台で50歳位

と見受けた男が一人瞑想に耽っていた。両眼を閉じて座し深い谷を埋め尽くして対崖に至る溢れる

木々の緑と対峙する姿は絵になる。いい具合に生えた髭と無造作に束ねた長髪が彼の真剣さを際立

たせている。

ここでおにぎりをと思っていたが、彼の瞑想の邪魔をするようで止めておく。お賽銭をあげて観音

を拝みそっとそこを離れる。瞑想とまではいかないが、この非日常的な空間にもう少し身を置きた

かった。

 

夏は好きな季節だ、ゆえに暑さもさほど苦にはならなかった。しかし6月から7月変わるこの時期

にこんな強烈な暑さに見舞われてかなり参っている。これも大台に到達してしまった体の顕著な衰

えなのかな? と憂えている。

 

 

 

 

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