toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

421-310126近藤勇の墓に頭を垂れる

2019年01月26日 | もろもろ

関東平野に流れ込んだ雪雲が鮮やかな虹を演出した。     安中にて 2019.1.20


先週母の5回忌だったので、寒中墓参りに行った。墓地は東京都営の

磨霊園。開園が大正末期らしい。明治、大正、昭和の歴史を作り上げて

きた有名人の墓も多い。墓じまいなんて言葉が流行る時代だが、今この

霊園に新しく墓地を持とうとしたら、大変な金額が掛かるらしい。私の

父母以後が埋葬されている。昭和9年建立とあるので、まだ隙間だら

の時期だったのか。一番の小区画の墓で至って地味なものだが、春の

岸を過ぎれば満開の桜の古木で彩られる。公園風墓地の代表的な存在。

やがて私もここに葬られるわけだ。綺羅星のごとき御方々とともに眠る

かと思うと満足度高い。改めて亡父に感謝。

 

新選組組長近藤勇と言えば歴史好きの方でなくとも知っている幕末史を

飾る超有名人。多磨霊園にその墓があるわけではないが、すぐ隣町に斬

首後の遺体を埋葬した墓がある。墓参りの帰途寄ってみた。google map 

探しながらだったのでそれなりの時間がかかった。最初に気付いたの

勇の生家跡。野川公園と道一つで、調布飛行場の滑走路を北に伸ばし

あたり。知ってしまえば霊園から10分も行けば着く。

そこから10分ほど東に歩くと、龍源寺という宗派は書いていないが寺に着く。

山門の近くには胸像といくつかの記念碑が建つ。

本堂の裏に回ったらとっつきに近藤家代々の墓所があり、その中の一つ

が近藤の墓だった。慶応4年の字がはっきりと見て取れる。気をつけて

撮影したつもだったが、PCに落とし込んでみたらぼやけていてはっきり

と年代が映っていないので墓の表のみ載せる。

向かって右から2番目が近藤の墓。

縦方向になるわけですが、横のままだったごめんなさい。

 

鳥羽伏見で敗れて江戸に帰還後甲州鎮撫隊として晴れて直参の武士にな

た近藤はこの寺の前を故郷に錦を飾る気分で甲州に向かい、新政府軍

に敗北する。流山で捕縛され、板橋で斬首される。華々しい京での活躍

の結果にしては末路が悲惨だった。時代運がなかったのか。壬生義士伝

を読んだ後だったので新選組登場人物が頭に浮かぶ。後の時代に作られ

記念碑や胸像よりも遥かに真に迫ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

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420-310119楽しい飲み会だった・・

2019年01月19日 | 車・自転車・機械

 

 

 長野新幹線安中榛名駅近くの紅梅  2年前のこの時期、膨らみ始めてつぼみ。

飲み会という感じの集まりは現役卒業後は縁がなかったが、そんな飲み

が駅前の海鮮料理が売りの酒場であった。65才から82才の年齢差の

10人の老人とその予備軍が集まる。飲み放題に誘われて飲みまくる年代

ではない。酒はほどほど。何の集まりだったでしょうか?

みんな好きで自転車の乗っている仲間です。私も会員の町内の長寿会の

集まりとは雰囲気が全く違う。長寿会ならば当然出る病気の話が全くな

い。率直に嬉しい。こういう御方々と集まれるなんて・・

 

15年前に参加者の一人U氏がSG氏(故人)と走り始めた秋間梅林の峠越

えの往復40kmのコースを自転車で走る皆さんが新年会と称して集まった。

私とK氏はSG氏に誘われて2年後から参加した。毎週水曜日に走るのが唯

一の決まり。都合がつかなかったり、いまいち気力が湧いてこなければ参

加しなくても一向に構わない、至って緩い集まり。M氏と最高年齢のS氏

が加わったのが10年ほど前か。S氏はかって乗鞍ヒルクライムレースで年

代別の優勝経験もある猛者。ここまでは私を含めて戦前生まれの面々。

この5人での秋間定例走行が数年続いた。コースの途中長野新幹線安中榛

駅下の広田の交差点がコースの中間点なので休憩場所として定着した。

こでひと休みしてから秋間梅林の峠を登るのだが、私はいつも遅れる。

頭から500mくらい離されるが皆さん峠の頂上で待ってくれている。

初こそ悔しいと思ったが、どう頑張ってだめなので今はあきらめてビリ

でも登れたことで十分満足している。

秋間コースの緩い登りを振り返る。この辺から私にはきつい登りが始まる。      4月の光景28.4 

そして

近年休憩場所で雑談していると自転車好きがしだいに集まるようになり、

新し出会いがありメンバーが増えた。彼らはみな戦後生まれ。いわゆる

団塊とそれに続く世代か。

ブームになり始めたころロードバイクに惹かれた皆さんで、私ら老人よ

りひとまわり若い皆さんだが現役は退いている。この年代差は坂道で

著に表れる。自転魅了されて3~4年一番気合が入るころだ。老人達

過去に転倒や衝突などで5人とも大怪我をした経験を持つ。それゆえに

体を気遣いながら走る、というと余裕がありそうだが、気遣うまで

く若者(❔)達にはついていけないのが現実だ。

 広田の交差点が憩いの場

自転車談義から始まって、現役時代の思い出や失敗談、政治社会の出来

事に関する会話、自転車以外に持つ趣味の話等々多岐にわたる。家族の

ことや現役時代の立場などは一切話題に上らない。何の引っ掛かりもな

い、上下関係もない人たちとの飲み会はかくも楽しいものか。老人予備

軍の若者たち(?)はこの厳冬期でも走っているようだが、老人5人は

走っていない。それでも走り始めは3月6日と決まった。

4ヵ月のブランクを置いての40kmはきついので2月下旬に暖かい日が

あれば事前に軽く走って身体を慣らしておこう。多分他の老人4人も密

かに事前トレーニングを開始するだろう。

 

15年あまり同じコースを同じ時間に走ることを続けていると、自分の体

調が今どうなのかが感覚的に解かる。そしてこのコースがネット上でも

知られてくるようになったらしい。練習中のプロの競輪選手の一団に追

い抜かれたことも何回かあった。圧倒的な力の差にほれぼれしながら彼

らの背中と躍動する足の筋肉を尊敬の眼差しで見送る。

 

 

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419-310112オーディオブックという読書媒体

2019年01月12日 | パソコン・IT

番組名を忘れたがノーベル賞を授賞した京都大学の山中伸弥先生を見か

けた。自らの研究テーマや研究所所長として後輩の指導に明け暮れる日

々を通して紹介された。

両耳にイヤホーンを付けて走る。「何を聞きながら走るのですか?」と

の質問に、「オーディオブックです。」と答える場面があった。

私も日頃から電子書籍を手軽に利用している。Youtubeを開けば音楽は

もとより、何でもというわけではないが本の朗読も無料で聞くことがで

きる。電子書籍があるくらいだから朗読もあるだろうとは思っていた。

良い機会だったので、有料を承知してそのアプリを我がスマホに入れ

てみる。

試聴するために吉川英治著「三国志」の一部が用意されており、使い方

はそれを聴くことですぐに理解できた。

さあ本番で聴いてみよう。

何をダウンロードしてみるか? 一度活字で読んだものがいい。探し始

めて夏目漱石「こころ」があったのでそれにする。聞く権利が108円

とお安い。もちろん権利を買えば何度でも繰り返し聴くことができる。

最初は夕飯の片づけ時に、2回目はその日寝床に入ってからそしてその

続きは翌日夕方の散歩時となったが聴き終えた。

活字を読むのと差はない。気持ちの良い朗読の声に魅了される分この方

が勝っているかもしれない。

無料のyoutubeに比べると変なタイミングで切れてしまうこともないし

音が安定している感じ。電子書籍並の品揃えではないが、これだけあれ

ば十分だ。これは病みつきになりそうだ。従来の読む読書に加えて聞く

読書を手に入れた。目と耳が機能しなくったら、その時は人生を終うと

きだろう。

 

その後に判ったこと。聴く権利は決して安くはなかった。「こころ」は

108円と書いたが、それは全体の1/6だった。全編を買うと2000円を

優に超える。朗読に対する対価が必要なのだからそれなりの価格でなけ

ればおかしいと気付く。十分に吟味して買わないといけないな!

 

年末年始を通して散歩以外の運動をしてなかったので久しぶりに藪山歩

きに出かけた。どこにするか前夜地図で検討する。上信越高速道路が富

岡の先で西から北へ90度方向を変える大きなカーブの内側に位置する

神成山。下仁田町を貫く鏑川の作る扇状地から100m余の比高の小さ

な起伏が続く。

コースから西上州の山々を望む。

立派な石宮

西から東に2kmほどの小さな9つのこぶを登り降りする。よく歩く榛

名山中と異なり迷うことのない登山道が整備されている。

東を望む

尾根の南側は切り立った崖。

山城の跡

途中人工的に手を加えた土塁や堀に囲まれた山城跡があった。信玄の上州

侵攻の際はこの城から容易ならざる甲斐の騎馬武者の進軍を声もなく見下

ろしていたのではないか?

ツツジの名所で5月ともなれば大勢の登山客で賑わうが、今の時期は殆ど

人にも会わない。それでもここを歩くのを日課をしている方に会って、そ

こから見える西上州の山々の説明をしていただいた。百名山の75峰を踏

破しているというだけになかなかお詳しい。曰く「この山塊の山々は侮れ

ないですぞ、岩峰が多く、それらを構成する岩が脆い。安全に十分注意し

て楽しんでください・・」礼を言って別れる。

 

 

 

 

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418-310105明けましておめでとうございます。

2019年01月05日 | もろもろ

   妙義山を背景に満開のろうばい。    2019.1.3 安中市松井田病院前にて

 

明けましておめでとうございます。

新年が皆さまにとり良き年でありますことをお祈りいたします。

人並みの年末恒例の家事で始まり、あたふたした時間が経過しているう

ちに平成最後の年を迎える。3日現在国内に大きな事件もなく、国外

諸問題も一時休戦のような静かな年のはじまり。

年末の大雪で各地スキー場にも充分な積雪をみた。若い頃からスキー

楽しむ身には有難い雪だった。待ちきれずに人工雪で滑る程入れ込んで

るわけではないので、今シーズンはまだスキー場へ足を運んでいない。

お正月が過ぎた穏やかな日を選んでひと滑りしてこよう。

大晦日とその前日に息子たちがそれぞれの子供を連れて帰省した。一時

的に11人プラス1匹の家族となる。それでも小学校高学年から中学生に

なってきているので昔ほど気を使わなくて良くなったので楽になった。

         散り損ねた紅葉。  2018.12.21

お正月と言えばテレビだが元旦、2日は二つの駅伝大会の中継を所々、

夜はブタモリと鶴瓶のみ。3日はドローンで撮影した北アルプスの絶

景くらいしか見なかった。その代わりに再々度となる浅田次郎著「壬生

義士伝」上・下巻をじっくりと読ませてもらった。

作家の創作力とはすごいものだ。主人公新選組隊士吉村貫一郎は架空の

人物。出身は南部藩の下級武士。己を犠牲にしても妻子を養うために脱

藩の大罪を犯し、新選組に入る。

新選組に関する本はいくつも読んでいて、この組織がどんな事件に関与

したかはほぼ知識としては持っている。

この本の真骨頂は組織が関与した数々の事件の描写ではない。脱藩に至

る背景、妻子がつつがなく暮らすにはやはり金、その金を得るために守

銭奴と言われても貫く信念、絶対的な身分の差を乗り越えての友情、武

士の何たるかをその行動で示した親子等々、著者の思いが下巻の最終部

分でこれでもかというほどに濃密に書かれる。最後に付けられていた

部藩最後の家老の辞世の漢文調の願い文だけは声をあげて読んでみた。

音読は10分ほどで終わり、小説は余韻を残して終わる。見事なエンデ

ィングだ。

作者は脳裏に浮かぶ筋書きを文章とし、本として世に問い、それがベス

トセラーになる。作家名利に尽るだろう。今後どの位本を読む気力が

続くか判らないが、いつかもう一度読みたくなると思う

 

     西高東低の天候が生んだ妙な形の雲   2018.12.??

418回で今年のブログが始まった。500回など遥かに遠い目標と思

ていたが、こうして回数を重ねると手の届く所まで来ていると思う。

家族の存在はかけがえがないのは誰でも当たり前。一方私が拙い表現力

使って週に一度の記事をお目に留めていただく方々が全国各地におら

れる。むろん直接には存じ上げないが、確実におられる事実。聞けばア

リエイトとかいう幾ばくかの収入を得るやり方もあるらしい。

勿論そんな意図で記事にしているわけでもない。家族や友人、経てきた

校や職場の先輩後輩そしてご近所の方々以外に私との関係を維持して

くれる年齢も、お住まい、名前も知らない方々がおられる。こん

に大袈裟に言えば酔っています。

本年もよろしくお願いします。

 

 

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