toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

081-240929工事が始まる

2012年09月29日 | 介護・医療・健康

P9213243  自然はもろく、そしてしたたか。

自立の皆さんには要支援状態にならないように、また要支援の皆様には要介護にならないようにトレーニングをしていただく。  お元気な方々には更に元気に・・・   これをコンセプトに、デイトレセンターの建設工事が始まった。

竣工は年末、オープンは1月4日。 順調な工事の進展を祈る。

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建築現場前の豪邸の門前に、ベンツと並んで駐車していたクラシックカー。 多分三代目となるプリンススカイラインであろう。 昭和43年ごろの当時最先端の車。 「品川5」でなく「品川55」だから、一旦廃車したのを復活したようだ。 この後一世を風靡した「ケンとメリーのスカイライン」に続いていく。

Img_02431_2 撮影したスカイライン(プリンス自動車製)

ナンバープレートがついているのが厚い鉄板にメッキを施したバンパー。 縦方向にびっしと駐車した車列から抜け出すとき、に車を前後に動かし、バンパーで他の車との間に隙間を作り抜け出す, そんな使い方も想定し頑丈でなければならなかった。 

ちなみに時代遅れとして、鉄板のバンパーを廃止した最初の車はスカイライン。当時からスカイラインはアメリカナイズされたデザインで、トヨタ、日産と一線を画していた。 現在10代目以上となると思うが、つい最近の型までどうモデルチェンジしようがテールランプは丸型に固執していた。

1960 Toyopet Corona 01.jpg1962 Datsun Bluebird 01.jpgContessa900.jpg 

            同時代の車3台(いずれもweb siteより引用)

左より2代目トヨタコロナ、初代日産ブルーバード、日野コンテッサ。

一番売れたのはブルーバード。 耐久性に優れ小型タクシーのほとんどを占めた。

コロナは整備士時代に修理で縁があった車。 今も目をつむれば細部まで脳裏に浮かぶ。 ブルに比べて足回りが弱く、エンジンも非力。 ドアの開閉音がしっとりしていたのが記憶に残る。 洗練されたスタイルに走行性能がついていかなかった。 日産の黄金期でトヨタより元気があった時代。

当時日野はフランスルノーと提携し乗用車を製作、デザインは当時の先端をいっていた。 リヤエンジン、リヤドライブで個性をアッピールした。

ほぼ東京オリンピックを挟んで4年間(昭和38年から42年にかけて)ころの1000~1500CCクラスの乗用車。 まだホンダは二輪車専業メーカー。 いずれの車も鉄板バンパーは必須のアイテムであった。

 ホンダが最初に世に出した軽乗用車 N360 (web site より) 昭和43年ごろの車で空冷360ccエンジン。 ギヤシフトにギクシャク感があり、慣れないとシフトがうまくいかなかった。 その後の数年はパッとしなかったが、排ガス規制に最初に対応できたことが、その後の躍進に繋がった。

サラリーマンが自家用車を持つなんて考えられなかった時代であったが、車はどんどん進化し、我々の所得も増え、ローン(月賦といった)で買える時代がきた。 食うものもろくにない時代に少年期を過ごしただけに、坂道を登る行く手に陽に映える白い雲が見えている良き時代の到来を感じた。

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080-240922二軒の床屋さん

2012年09月22日 | 街歩き

P8102841_2 花? 根? 庭に咲いた奇妙はやつ。 我が家の花博士は花というが・・・

通勤に日々通る道沿いに人目を引く理髪店が二つある。 昭和っぽいというか明治っぽいというか、新しいお店だが共に店構えに他にない特色がある。

一つは普通の住宅のたたずまい。 例の白赤紺の回転看板が無ければ床屋さんとは気がつかない。 お店の名前は「床髪」さん。                         

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もう一つの店は江戸時代の髪結いを意識した作り、板をめぐらした腰板。 時代がかった暖簾と看板。 こちらのお店の名は「髪処」さん。

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共に木の柱と白壁の日本風のたたずまいで好感が持てる。撮影許可をいただくために中に入って見ると、最新の理容設備で決まっている。 応対に出たマスターの感じも良く、技量も信頼できそう。一度利用してみようかと思っても、私も皆さん同様に、好みを熟知したなじみの床屋さんを持っているので、飲み屋やスーパーのように気軽に浮気はできない。

 

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公営住宅といえば鉄筋コンクリート造りが当たり前だが、東貝沢町の井野川東岸に25年ほど昔、市営住宅が新しくできた。木造、白壁の現代長屋の集合住宅の斬新さが強く印象に残っている。 さすがに時の経過には勝てないが、塗り替えれば元の雰囲気に戻るだろう。

吟味された木造建築の耐久性は鉄筋や鉄骨造りより勝るという。 1000年も経た神社仏閣、150年を経てもしっかりした農家。 断熱構造云々を問われると負けるが、木のぬくもりを秘めた強さは魅力的。

それにしても最近の新築家屋の早くできてしまうこと。 基礎が出来たと思うと翌日にはクレーン車が来てあっという間に骨組みが完成。 はてさてこれらの見栄えの良い家の耐久性はいかに?

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079-240915祖母と島崎藤村

2012年09月14日 | 小説・映画・など

P9103150 幅5cmの花壇にも花が咲いた。

 

私の母方の祖母は長野県小諸で明治24年に生まれている。 祖母が10歳の頃に島崎藤村が小諸に赴任した。 その下宿が私の祖祖父の家の隣だった。 そんな関係で祖母は藤村に大変に可愛がられたという。 藤村の生まれた馬籠、島崎家が関係した妻籠についてや、藤村の子供たちについてよく知っていて、当時の話をよく聞かされた。

ここに乗せた写真は藤村の「千曲川のスケッチ」の一部。 新潮社から発刊された文学全集の一部です。

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黄色のマーカー部分に仕立屋として登場しているのが、祖母の父、すなわち私の祖祖父である。 作中の「O」は若くして亡くなったひい爺さんの弟か? 名は知らず。

 

文豪と称された作家の私生活に私の先祖が多少関係があったということで、他の作家よりも身近に感じられる。 ただそれだけのことですが。 

そんなことを聞かされていたので、この本は学生時代から何度か読んだ。 ひい爺さんも本の各所に登場する。  世話好きな仕立屋さんだったのでしょう。

    まだあげそめし前髪の         やさしき白き手をのべて

     林檎のもとに見えしとき         林檎をわれにあたえしは

       前にさしたる花櫛の           薄紅の秋の実に

        花ある君と思ひけり            人こひ初めしはじめなり

若菜集に載っていたこの詩に、姉も、妹もいないわが心はときめいた・・・・    若き日こんな抒情詩を語り合い、何より本が好きだった友は、今認知症を患い本人も苦しみ、あの頃のことを何も思い出せない彼を見るのが悲しい。

最近時間ができたのでよく本は読む。 本来なら森鴎外、夏目漱石等日本近代文学の巨星の作品を丹念に読まねば本は語れないのだが、現代感覚からすると少々刺激が乏しい。 したがって手にする本は、どうしても刺激的でわくわくするような現代作家の本が中心となってしまう。

ある小説が映画化されるとその映像の範囲に想像が限定される。 一方本を読むということは、頭の中で想像が自由に膨らむ。 剣豪小説ならば、上段に振りかぶった刀が一閃して、相手の太刀を払う。次の瞬間相手の太刀は大きく弧を描いて・・・・・    勝手にその場面を頭の中に作り上げて満足する。 映像にするとリアルではあるが、それまでのこと。

とはいっても映像ならではの緊迫感。  黒澤明監督の「七人の侍」の映像は何度見ても素晴らしい。 日本映画の最高傑作だと思う。

WEB SITEより引用

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078-240908この金魚を愛らしいと見るか、奇形とみるか?

2012年09月08日 | もろもろ

P9063145_2 ようやく秋の気配が忍び寄る。(9月6日夕刻)

職員が、利用者さんに見てもらうために永年飼育している金魚を持参した。 らんちゅうの仲間と思えるが、なんでこんな顔になるのか? 私には後者に見える。

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見る角度によっては確かに愛らしいが、太った魚体は時にはひっくり返ってすね始める。 金魚のメタボ。

私に言わせればこういう奇形の金魚は、飼育者には申し訳ないが一種の皮膚ガンを発症しているのではないかとも思う。 この金魚に世代を繋げる繁殖能力はあるのだろうか? 一代だけの個体なのかもしれない。 ごめんなさいね。 H田さん・・・

 

個人的な好みは海魚では秋刀魚のようなすっきりした魚。 川魚ではなんといっても山女魚。すらりとした肢体がすばらしい。 パーマークが輝く魚体はなんともいえない。

Yamame web site  より引用

渓流釣りから遠ざかって久しい。 ヤマメかイワナかと問われれば、直ちにヤマメと答える。 イワナに比べて釣りにくさはあるが、 あの姿、あの針にかかったときの感触。 全てにおいてヤマメが上回る。 20年間渓流釣りにのめりこんだが、もっとも大きなのが中軽井沢の星野温泉脇を流れる湯川で釣った28cm。 だがなぜか痩せていた。 利根川で水面まで上げたところで糸を切られて釣り落としたのは30cm近くあったのではないか。(釣り落とした魚はいつもでかいものだが・・・)

一番面白いのは20cm前後の魚体。 釣りあげた感触が好ましく、姿も美しい。 写真のが18cm位か?

渓流釣りは流れに点在する石を踏み越えて基本的には下流から上流へと釣りあがる。 3年前の自転車事故以来バランス感覚が微妙に狂い、安心して石を踏んでいけないのが遠ざかった理由。

20年もやっているととんでもないこともあった。 蛇に出会うのはごく普通のこと。 一番ひどかったのは、榛名川で堰堤を乗り越えようとしてスズメバチの巣を踏んでしまったこと。 10箇所以上刺されて両手、顔がひどく膨れあがりえらい目にあった。 二度目にさされるとアナフィラキシーショックで死にいたることもある。 以来ハチが飛んでくるとたとえミツバチでも逃げるようにしている。

9月はスズメバチの気が荒くなる季節。 タイガー模様の大きなハチを見たら逃げるにしかず。 このハチは黒い色の着衣に引き付けられるといわれている。 詳しくお知りになりたいなら ↓

                         http://www.8hiro.com/sasarenai.html

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077-240901田園を愛する米作農家のこだわり

2012年09月01日 | 花・樹木

P8102837  れっきとした生きた花。「こえびそう(小海老草)」だそうです。なるほど!

一部では台風や梅雨末期の集中豪雨で米の作況指数が落ち込んだところがあるようだが、当地をはじめ多くの地方では、天候に恵まれて豊作が見込まれる時期となった。

小生は農業とは関係ない。 家庭菜園にも縁がない。

が、毎年感心することがある。 農家の皆さんが田の畦の雑草をきれいに刈り込むことである。 畦は他人の水田との境界線。 畦を挟んだどちらの方がやるのだろうか、見事に手入れされており芸術的とさえ思える。 米作農家の米つくりにかけるこだわり、誇りが感じられる。 この典型が棚田。

P8213064  倉渕町川浦地区にて  

畦に雑草がはびこっていても米の収穫量には関係ないと素人は考える。 でも実際の水田はこのように整然として管理されている。 これに要する手間は大変なものと想像するが、この労を惜しまない農家人に敬意を表する。

一方では後継ぎがいないために耕作放棄地が増加している。 耕作されていた田が1年放棄されると雑草に覆われて秋を迎える。 2年目はくずの葉に覆われ、条件が整えば潅木が成長し、4,5年で小さな林に変わり、自然の力と戦ってきた先人の努力が無駄になってしまう。

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それから10日が過ぎ、通りかかったらさすがに見かねたのか、雑草は刈り払われていた。 根を絶たれた草は枯れ、日ならずして土に還る。 この田の所有者の矜持は保たれている。

福島県の立ち入り禁止区域はあれから1年半が経過した。 美しく手入れされていた田は今雑草支配の王国に変化しているのだと思うと胸が痛む。

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出勤時間の8時15分頃から20日ぶりと思われる雨音あり。 時間にして20分程度なるもまとまった雨量、人を含めた生物は生き返る。 まさに干天の慈雨なり。

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