toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

576-20240721これは奇跡ではない

2024年07月21日 | 小説・映画・など

            庭の草むらから突如伸びてきて、見事な花をつけたユリ

 

そこそこには管理されているが、基本的にはいろいろの花木が生えるがままになっている我が家の庭。今月初

め辺りから一本のユリがそれらの中から頭角を現し始めた。そして一週間前辺りから花を付けるようになった。

そして見事な白ユリが老人二人の前に姿を見せた。夏に相応しい豪華にして清楚な咲きぶり。草取りをされて

いた前の家のご婦人が素晴らしいとほめてくれた。

 

梅雨明けと同時に当然ながら猛暑がやってきた。遠くに住む息子から冷房を使って熱中症にならんようにしろ

よとの彼なりに親を心配しての電話がかかってきた。金もかからない今のところ一番の親孝行だ。ついでに孫

の声でも聴かせてくれれば満点なのだが、そこまでは気が回らなかったようだ。しかしこの暑さの中、まった

く汗をかかない生活というのも、身体によろしくない。今この記事をあえて冷房を効かせてない部屋で書いて

いる。負け惜しみでなく流れる汗が気持ちよい。耐えられなくなったら隣の部屋に移動すれば、これまた快感

を感じる。

 

松岡圭祐著「8月15日に吹く風」という小説を読み終わった。昭和18年の夏本土をはるか離れたアリュー

シャン列島キスカ島に駐留する陸海軍合わせて5200名の将兵を救出する作戦の経緯を主題にした内容。こ

の直前隣のアッツ島では多数の将兵が米軍の猛攻撃で玉砕している。軍首脳は繰り返してはならない、救出だ

と命令を出す。米軍通訳として若き日のドナルド・キーン氏がリーンという名で登場する。

 

木村昌福という一見弱い感じの将軍が作戦の司令官に任命される。一般的には奇跡の全員救出とされているが、

そこには司令官とその部下の気象専門官による綿密な事前準備があった。濃霧に紛れて接近救出作戦が見事に

成功する。もちろん幸運もあったが蒙古襲来時のような予想もしない神風が吹いたわけではない。入念に天気

図を分析し、濃霧が5日間ほど続くと判断し決行された。

 

敗色濃厚になると銃剣突撃し、挙句の果て天皇陛下万歳と叫んで玉砕してしまう、米軍将兵には考えられぬ民

族と捉えれれていた。キーン氏はそれを否定した、我々と同じ知性を持った国民だと終戦間際に上層部に進言

していたという。8月15日を境にして抵抗から一転服従に変わったのも日本人の知性に現れだという。細か

な問題はあったが概ね占領政策が過激なものから穏やかなものになり、結果として今の平和なの日本に繋がっ

ているということも著者が主張したいことのようだ。暑いさ中に読む本としては最適な本だった。

 

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675-20240713さすがに年取ったなと思うとき

2024年07月13日 | もろもろ

           国道で日本一高い地点から眺める白根山と芳ケ平方面を眺める

 

閑にあかしてネットを探れば、世界中の絶景を目にすることができる。その多くは確かにすごい景色だが、

砂漠ないしはその周辺や岩山。そうしたところと違ってなんと緑豊かな国土に住んでいるなと感謝したく

なる。

 

はるか昔からこの時期は梅雨末期の豪雨災害に見舞われる国土でもある。今年まで災害に縁のなかったと

安心していると、来年は酷い目にあってしまうかもしれない。今日にニュースで知った松山城東側の土砂

崩れの現場をGoogle map のストリートビューで災害前の情景と較べてみる。こんな急傾斜の崖下ならなに

かあってもおかしくないと思う。

 

毎週月曜日の午後8時から日本テレビ系列で放映される歌番組に引き付けられている。歌うのはフォーレス

タという男女7人ずつの混声合唱団で音楽大学卒業生で固められている。歌声もさることながら、特に女性

メンバーとピアノ伴奏者のおとなの女性が発する歌声や伴奏に魅了されている。誤解を恐れずに言えば、彼

女等の肩から上腕部にかけての部分に大人の女性の色気さえ感じてしまう。カラオケ慣れして必ずしも楽譜

とは一致していない歌い方や過剰な感情移入をして満足している自分が恥ずかしくなる。歌唱学(という専

門学があるかは知らぬが)を基礎から学んだ人たちの歌とはこんなにも素晴らしいものなのだ。

 

ダークダックス、デューエイセスさらにポニージャックス等若いころから耳にすることの多かったグループ

がメンバーが亡くなったり高齢になったりで活動を停止もしくは縮小した今、演歌でさえ楽譜に忠実に歌う

グループであるフォーレスタは貴重な存在だと思っているので週一度のこの時間を楽しみにしている。間違

いなく年をとったなと感じる時間でもある。わが町にも来てくれないかな。一度生で聴いてみたい。

 

今週は明治から大正にかけての文部省唱歌と呼ばれている歌が中心だった。みんな知っている歌だが、改め

てグループが歌うのを聞いてみると、特に歌詞がいいなと思う。侍の時代から3,40年しか経っていない

のに、こんなに素直に西洋音楽を取り入れ、それが100年後に聞いてもその新鮮な輝きを失っていない。

 

 

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674-20240706雄川谷最奥の集落

2024年07月06日 | 季節の変化

                   雄川谷最奥の那須集落の風景

 

梅雨本番の中でも晴れ間が覗く時がある。周囲の山に深く刻まれた谷間に名残の雲が取り残されている。こん

な時、見慣れた山の姿が違った形で雲間に浮かぶ。雲は山をいろいろに変化させる魔術師のようだ。

そんな時があったので我が町から1時間の行程の甘楽町を貫流する雄川に沿って最奥の集落まで遡る。走るに

つれて期待していた魔術師が消えてしまったのは残念だった。

 

車で行ける最奥の集落のはずれから、人気テレビ番組「ポツンと一軒家」に出てくるような車1台幅しかない

林道が山を越えて藤岡市日野に通じている。鮎川最奥の集落に行くことができる。その林道の途中が数年前の

豪雨で崩れ、長年かかって修復された場所が那須集落が眺められる絶好のポイント。ここでの一枚です。

 

県内には番組にでてくるような一軒家は滅多にないようだが、その雰囲気はいたるところにある。この那須集

落は西上州の名山稲含山の東に位置する。この山は富岡市の南側に位置するので、県内最奥の集落というわけ

ではない。長野埼玉県境まではまだ20kmも奥に行かなければならない。文字通り最奥はどこかと言われれ

ば、南牧村でしょう。村の活性化に取り組んでいる村長以下村役場の皆様には大変申し訳ないが、過疎の村の

雰囲気を味わいたいと思うのならこの村でしょう。この村のお宝の一つは村内あちこちに点在する滝。何度も

足を運んだ。惜しむらくは温泉がないのでいつも日帰りになってしまう。都市部が猛暑にげんなりしていると

き、緑に覆われた道の先で見つけた滝のしぶきを浴びながら一時を過ごす。この時期これ以上の贅沢はない。

 

最後に4枚の写真

那須集落の下を流れる雄川の堰堤と門衛兵のごとき巨大な岩塊

里では盛りを過ぎたアジサイがここでは鮮やかに咲いている

那須集落の中、ちいじがきと呼ばれる急傾斜地の住宅を支える石垣。

林道上部から微かに残る魔術師と遠く高崎前橋市街地と赤城山を望む

 

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673-060629いたづらにもほどがある

2024年06月29日 | 最近さわがれること

                     雨上がりの榛名山遠望

 

新しいカメラが手元に届いたので、ちょっと出かけては撮影している。先日あった市民展で市立美術館賞なる名

誉を手にした手前、あれはビギナーズラックだったと言われないように来年の展示に向けて設定をいろいろ変え

ながら習作を重ねている。フィルムカメラの時代には考えられなかった手軽さだ。あの時代のカメラマンは凄か

ったと思う。シャッターを押すことの重みは大変なものだったはずだ。その時代に写真に興味を持たなくて幸い

だった? 現像やプリントのコストをかけないで、撮った写真を選別し駄作はどんどん消していく。いい時代に

間に合ったものだ。

 

小学校から高校まで机を共にした学友がいる。彼は東大理学部を卒業し大手のフィルム製造会社に就職した。日

本におけるこの分野の第一人者だったようだ。その彼が俺らの時代は過ぎていったと嘆息していたのが印象的。

 

都知事選挙が大詰めを迎えている。実質的には現職を中心とした4候補の争いの様相。選挙管理委員会が設置し

た候補者掲示板が悪用されている。都全体で何カ所あるのか知る由もないが、悪用されたのは都心の一部のよう

だ。それにしてもとんでもない事してくれた。法律の盲点を突いたいたずらだ。どこまで法で縛っても完璧なも

のはありえない。そうであっても今までこんな悪質ないたずらはなかった。常識とか良識と言われる法以前の存

在が機能していた。

 

情けない時代になったものだ。この選挙の供託金は300万円だと知った。高額して防止する方法もあるが、

それも限度がある。意識の高い者の立候補を阻害しかねない。困ったものだ。

 

 

 

 

 

 

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672-060623千年前の用水路の堀跡

2024年06月23日 | 花・樹木

       赤堀の菖蒲園の北端、ここから南に数百mの堀跡に花が咲く。

 

赤城山の南の山麓、といっても山が迫っているわけでもない。日本一とも言われている広大なスロープが関東平

野に飲み込まれる辺りに1000年も昔に掘られた女堀といわれる用水路跡が当時の面影を宿してほんの一部残

っている。その時代には利根川の本流だった今は広瀬川と呼ばれる川から水を引こうと掘られたもの。発掘調査

によると全長10kmにも及ぶ手堀の水路はいくつかの谷をうまく交わしながら伸びていたようだ。しかし予定

通りに水は流れなかったらしい。少々の水では砂礫質の土壌に吸い込まれてしまい水路としては役に立たなかっ

た。そして千年の歴史の中に埋もれてしまった。

 

その場所は伊勢崎市北部の平成の大合併以前は赤堀町と言われた地区にある。そこに赤堀の菖蒲園として有名な

ショウブの群落が大切に管理されている。盛期は過ぎていたが毎年の恒例なので見に出かけた。半分の花はしお

れていたが、それなりに楽しめた。周辺は工場やら倉庫が立ち並び、その風景からは想像できないが、菖蒲園の

中に入ると。昔人が手掘りで掘った土が両側の土塁として残り、樹々が成長してショウブには最適な環境が残さ

れている。

赤城山南面には何本かの小河川があるが、大雨でも降らない限り普段は少量の水しか流れていない。ここから田

を潤すほどの水は得られまい。田畑を維持するには利根川からの取水に頼るしかない。現代はずっと上流の渋川

付近から取水した群馬用水が赤城と榛名両山麓の田畑の灌漑に使用されている。利根川なしでは関東平野の生活

は維持できないのは昔も今も変わらない。

 

今回の2枚は新しく手にしたカメラで撮った写真です。ところが思わぬところで手間取ってしまった。

一回のお出かけでは精々数十枚撮影するだけだから最高の画素数でよかろうと設定をして撮影開始した。いつも

通りの手順で載せる写真をアップロードしようとしたら拒否されてしまった。設定どおりすると一枚で700万

バイト程となる。今までは200万バイトほどだった。Gooブログでサイズオーバーで拒否されてしまったのだ。

サイズを落としてアップロードOKとなった。

 

4Kだ8Kだと言って高画質画面のテレビが競っている。我が家のテレビはまだ4Kではない。老化による視力の

低下があるので画質はこれで充分と思っている。うかつに4Kにするとビデオの記録容量が1/4になっ

てしまうことになる。改めて高画質という魅力的な言葉の真実を思い知らされた。

 

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671-060615木々が持つそれぞれの成長の限界

2024年06月16日 | 花・樹木

            

      

         この広場の独立樹は私の母校の小学校に自生して200年は経とう思われるエノキ

   の大木。

 

学校名は市立高崎北小学校。創立は明治中期の日露戦争の頃と80年史にあり、その後40

年が経過しているので現在120年の歴史を持つ。

もっとも有名な卒業生は故中曽根康弘元内閣総理大臣。私の入学当時は初の総選挙に臨み、

白く塗った自転車にまたがり選動を行った。入学間もない私にも周辺の大人たちとは明らか

に違う堂々たる体躯の熱血溢れる紅顔の美青年との印象が強い。同じ町内の生まれの方なの

で今でも懐かしい。その後のご活躍は皆さまご承知の通り。

その小学校の記念樹ともいうべきエノキの大木は、開校前からこの地に自生し、自由に地下

に根を張り、2年前までは横に大きく枝を拡げて繁茂していた。その年の台風の強風で向か

って右側に大きく張り出した太い枝が折れてしまった。運動場のほぼ真ん中なのにその時幸

いにも生徒のいない時間帯(たぶん夜間)だったので負傷者はいなかった。

左右不均衡になってしまった大木はその年の晩秋、すっかり葉を落とした反対側の枝も切り

落とし、縦長のスリムな樹形に変わった。

学校の若い女性教諭が様子を見に来た私にあのまま枯れてしまうのでしょうか? と問いか

けてきた。盆栽の世界では整枝して樹形を整えるのは必須の技。大丈夫ですよ、来春になれ

ば残った枝から新芽が出てやがて成長の旺盛なのが枝になり数年で整った樹形になりますよ

と答えた。

 

あれから2シーズン目、盆栽愛好家には大変好ましい、締まった樹形になりつつある。エノ

キの大木といっても高差は10メートルが限界のようだ。成長は横にならざるを得ない。今

回の整枝はきれいな樹形を保つためには、事件がなくともしなければならなかったと思う。

 

   

 

使い慣れたオリンパスカメラが去年の暮れから動作不安定だったが遂に動作しなくなった。修

理不能の時代物、取り扱いが楽だったので動くなら終生使用するつもりだった。この一週間代

わりに買いもとめたパナソニックLumixのミラーレスカメラの取り扱い書と奮闘していた。わた

しには初めての交換レンズ仕様のカメラだ。愛好者には常識である用語が私には難解のものが

多く、メーカーの違いもあり苦戦した。

結局カメラオタクではないので有り余る機能の中からできるだけ絞ったものだけ理解しようと

努めた。というよりそうしないと頭が混乱するだけということ。

とても使いこなすまではいかないようだが人生最後のカメラだ、更なる理解に努めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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670-060608亡き輪友を偲んで集まる

2024年06月07日 | 車・自転車・機械

            その会の帰りに珍しい花びらと私は思ったアジサイ。

 

我が家の庭もアジサイの花が咲き誇っている。関東ローム層が平野の大半を覆う関東平野の一角に位置する我

が街は酸性土壌のせいかアジサイは青色の花が圧倒的に多い。赤い花であることと花びら(正確には花ではな

いという)が珍しい形をしているので一枚パチリ。

 

65歳ころから同世代の自転車好きが自然発生的に集まりサイクリングを楽しんでいた。故人を含めて6人が

真夏と厳冬期を除いて毎週水曜日の朝和田橋のたもとに集まり、秋間梅林往復のコース(往復でほぼマラソン

の距離)を走ることを長い事習慣にしてきた。同じ仲間と同じコースを飽きもせず走っていると、自分の体調

の良し悪しを判断するいい目安になっていた。

 

呼びかけ人だったS氏が10年ほど前に病で倒れ他界されたがその後は安定した状態が続いていた。残念なが

ら先月一番若手(といっても80歳だが)で脚力でも他を圧倒していたK氏が病を得て急逝してしまった。

自転車の他にも絵を描いたり、古文書を解読したりと多彩な才能に恵まれた人だった。あまりに急なことでロ

ス感は辛かった。残りのメンバーは年齢は80なかばを越えたSR氏を筆頭に全員が82歳を超えた。今後この

定例水曜走行会をどうするかをK氏を偲びながら集まる。

 

残った4人、一般的にはこの年代にしては元気だが、それでも皆持病を抱えている。幸い脚力は残っているが、

腰痛は多かれ少なかれ皆が持つ。その他平衡感覚が少し怪しくなっていたり、視力の低下を嘆いている。

家族に心配をかけないようにするには、今までの筋力の蓄積を少しずつ食い延ばしながら安全に過ごすのが大

切であり、ここらで終了するのが妥当だろうと皆が思っていたようだ。各自が筋力を維持する程度の練習をし、

秋の彼岸の頃、最後の秋間ランを行って有終の美としようとの結論になる。

 

人生の晩年に得た仲間が減っていくのは辛いが仕方のない事。こんな仲間と過ごすことができている老後の生

活に幸せをしみじみ感じている。

 

 

 

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669-060601自然相手は思うようにはいかない

2024年06月01日 | 花・樹木

コロナ禍で他県への外出が制限されていたりして、4年ほど前のあの見事な天空のポピーを見に行って

なかった。初めての時が近年まれに咲いた見事な花園に魅了されていただけに、本年に期待して現地

へ向かった。

秩父山塊が関東平野と接する辺りの標高600mほどのちょっとした連山の一部が秩父高原牧場とし

て開けている。恐らく牧場の跡地利用だと思うが、ここから奥秩父や武蔵丘陵の眺めが素晴らしい。

 

この辺りの山、谷、渓谷更にそれに沿って走る道路が非常に似ているので、地図には詳しい私でも今

どこを走っいるのか分からなくなる。カーナビを頼りのドライブだった。現地に到着する。

アレレ! 一部咲いてはいるが前回圧倒された部分は花がないぞ? その貧弱な一群をカメラの角度

と視野を工夫したのが冒頭の一枚。これだけ見れば様になっている。

 

更に花をアップにして谷を挟んだ向こうの集落を背景に撮ったごまかしの一枚。

 

圧巻だった高みから見下ろしたポピーの花園はどこにいったのか? 広大な敷地の1割にも満たない

部分に寂しく一群の花が辛うじて咲いている。本来なら左右の遊歩道に囲まれた一帯は咲き誇るポピ

ーで赤く染め上げらているはず。

 

係の方に聞いてみた。ポピーは秋に耕し肥料を施し、花後に採取した種を蒔くのだそうだ。春先まで

は順調だっが3月に異変が起こった。彼は低温だったのが原因というが、3月の気温そんなに低かっ

た? 更に鹿の食害がひどいのだそうだ。電気柵で囲まれてはいるが、どこからか侵入してくるらし

い。そういえば霧ケ峰名物のニッコウキスゲも往年の見事さには程遠い。これも鹿の食害のせい。

 

今年は本県でも熊の出没がしきりに報道される北海道や東北地方では人間の被害報道が繰り返えさ

れる。野生動物が我がもの顔で人里に近づいてくる。彼らにすれば天敵は人以外にいない。私も山

中で猪に遭遇したこともある。人との穏やかな共生が出来なくなっている。環境省主管の野生動物

保護の政策も考え方を変えねばならない時代なのか?

 

気を取り直そう。

この先1年元気で暮らせれば、来年のこの時期に再訪の機会はある。そうであることを期待して帰

途につく。

 

 

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668-0605255年前のようにはいかないな!

2024年05月24日 | 花・樹木

ほぼ私の年齢と同じ我が家の満天星。5月の陽気に新芽が盛んに伸び、それはそれで旺盛な生命力を感じて好き

なのだが、狭い庭の中ではいささうっとうしい。曇勝ちの天気だったので気合を入れて電気バリカンで剪定した。

一部過剪定でまだらになってしまたが、梅雨明け頃には一面の新しい緑に覆われるだろう。その他の庭木もいく

つかその成長力を少し抑えた。

数年前にはこの程度の作業は苦もなく終えられたが、最近の老体にはなかなかこたえる。20分やっては30分

休んで午後までかかってしまった。庭師は休憩中に作業途中の樹形を見て次の作業の段取りを考えるという。

そんな余裕もなく散らかった枝や葉の処理がただただ苦痛だった。

 

熱しやすく冷めやすい性格にしては続いている我が家のサツキ盆栽2鉢。左が華宝、右が暁天。私の手元に来た

時すでに15年程のものだった。以来半世紀が経過してなかなかの古木になってきた。ここ数年は花付が悪く、

玄関先に飾るほどの物ではなかったが今年は非常に花付が良く、虫にもやられていないので、こうして玄関先に

置いてみた。通りがかりのご近所の方々に誉めていただいて、いい気分。

 

前回触れた市民美術展写真の部に同好の諸氏に倣って出品したものが市立美術館長賞という名誉を頂いた。典型

的なビギナーズラックだろう。学生時代から賞状というのに縁がなかったので私にとっては快挙と言っていいか。

孫娘の幼き頃のとある一コマを撮ったもの。ネットに公開するのは問題があるので今までしまっておいた。

各自が成長し当時の面影は全くない。受賞作から彼女たちが推測されることはもうないだろう。それでも閲覧制

限のないネットに掲げるのは躊躇う。掲載できずにゴメンナサイ。                                    '24.5.24  記

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667-060518体力が許せばまた歩いてみたい山道 

2024年05月17日 | 山登りというより山歩き

                 余地峠に向かう林道にて  2016.05撮影

8年前の5月新緑の頃、群馬最奥にして日本で一番高齢化率の高い山村、南牧村をよく歩いた。この時期

は村が誇るいくつもの滝を見て歩いた。15km程の山道はほとんど苦にすることもなく歩けた年齢。

記憶は少しうすれたが、この林道の雰囲気からして村の一番西の象ケ滝に行った時の一枚だろう。

     

                              象ケ滝   2016.05 撮影

 

 

滝は林道から少し脇に逸れる。新緑を周囲に囲まれた道に→象ケ滝、↑余地峠への標識。長野県との県境

にあるそれぞれ戦国時代に武田の軍勢が関東進出のために往来した古い峠の一つに繋がっている。

標識を過ぎると、簡易舗装は終わり、軽トラなら何とか入れる山道へと変わる。それも100mほどで終わ

り、先は急斜面をジグザグに登る本格的な山道になる。もう歩くしか先へはいけない。急登を終えると山

道としては幅の広い、落ち葉が深く積もったくぼ地状の道を進む。戦国最強の武田の荒武者たちが往来す

るに相応しい道だ。周囲は更に緑が増す。

両県の県境はほぼ日本海と太平洋を分ける本州の脊梁分水嶺と合致しているが、なぜかこの一帯はそうな

っておらず当然群馬だと思える部落が長野県だったりして複雑になっている。また日本で海から最も遠い

地点(国土地理院確認済みの標識あり)あったりして地図マニアには興味ある山域。

                                                                               2016.05 撮影

再訪するとすれば今月一杯だろう。これからの季節山ヒルに注意しないといけない。露出部分を極力減ら

て歩くのだが、どこからか侵入するのか足首辺りに張り付き血を吸って赤くなった一匹に気付く。いやな

やつだ。

 

地域の写真クラブに入会して先輩諸氏に指導を頂いている。月一回の例会だが皆さん傑作を持参するので

大いに参考になる。今度の市民展にそれぞれ一品を出展することになりその選択に大いに悩む。諸氏は何

度も出展経験があるが、私は初めてのこと。規格は半切かA3のサイズで自宅のプリンターでは印刷できな

い。カメラのキタムラで大枚2500円を払ってプリントしてもらった。額は先輩の一人が提供してくれた。

25日から5日間が展示期間。佳作でももらえたら励みになるがどうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

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