2007年9月の台風による利根川に合する烏川の大増水
昨夜に眠りに付くころから降り始めた雨は夜半過ぎに警報級の大雨となった。激しい雨音で目が覚める。目覚まし代
わり枕元に置くスマホで雨雲レーダーを見る。当地周辺は真っ赤に表示されている。何事もなければと念じながらま
た眠りに落ちる。我が家はどちらかといえば台地上にあるので、水害の心配はまずない。
群馬県は比較的災害に縁のない県という。いくつかのデータセンターが置かれているのもそれが理由だろう。防災意
識も低いわけでもないだろうが、市が発行するハザードマップを見ることもほとんどない。
冒頭の写真の時も大きな災害にはなっていないと記憶している。ここは県営玉村ゴルフ場の脇のサイクリング道路か
ら見た光景。榛名山以南の県の南西部に降った雨がここに集まりまもなく利根川に合流する辺り。対岸は埼玉県上里
町、この時の川幅は200mはあっただろう。
朝食後どんな状況かと市街地の北部を流れる井野川の様子を見に出かけた。増水の激しさがなぎ倒された土手の草地
に残されていた。平常位の10倍近い流れになったようだ。
前方の建物は高崎東高校、川を挟んで選抜で優勝した高崎健康福祉大付属高崎高校の野球部の練習場がある。あと
1時間豪雨が続けば冠水を免れなかった。
少し上流の両岸に家が迫っている辺りまで来てみた。
危険は去ったが土手の草の様子から見て危ない所だった。この付近に知り合いが住むが朝起きてびっくりしただろう。
井野川は当市で最も氾濫の恐れがある典型的な中小河川の一つ。榛名山南面あり、信玄率いる武田軍団に攻め滅ぼさ
れ、関ケ原戦の後に井伊直政が入城した箕輪城址の脇を水源とする長さ20km程の川。河川としての勾配がきつく
増水、減水共に短時間で変化する。絶えず堤防の補強や遊水地工事を進めている。
最近の気象は激しさを増している。当地も例外でないと思わされたゲリラ豪雨でした。
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