toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

668-0605255年前のようにはいかないな!

2024年05月24日 | 花・樹木

ほぼ私の年齢と同じ我が家の満天星。5月の陽気に新芽が盛んに伸び、それはそれで旺盛な生命力を感じて好き

なのだが、狭い庭の中ではいささうっとうしい。曇勝ちの天気だったので気合を入れて電気バリカンで剪定した。

一部過剪定でまだらになってしまたが、梅雨明け頃には一面の新しい緑に覆われるだろう。その他の庭木もいく

つかその成長力を少し抑えた。

数年前にはこの程度の作業は苦もなく終えられたが、最近の老体にはなかなかこたえる。20分やっては30分

休んで午後までかかってしまった。庭師は休憩中に作業途中の樹形を見て次の作業の段取りを考えるという。

そんな余裕もなく散らかった枝や葉の処理がただただ苦痛だった。

 

熱しやすく冷めやすい性格にしては続いている我が家のサツキ盆栽2鉢。左が華宝、右が暁天。私の手元に来た

時すでに15年程のものだった。以来半世紀が経過してなかなかの古木になってきた。ここ数年は花付が悪く、

玄関先に飾るほどの物ではなかったが今年は非常に花付が良く、虫にもやられていないので、こうして玄関先に

置いてみた。通りがかりのご近所の方々に誉めていただいて、いい気分。

 

前回触れた市民美術展写真の部に同好の諸氏に倣って出品したものが市立美術館長賞という名誉を頂いた。典型

的なビギナーズラックだろう。学生時代から賞状というのに縁がなかったので私にとっては快挙と言っていいか。

孫娘の幼き頃のとある一コマを撮ったもの。ネットに公開するのは問題があるので今までしまっておいた。

各自が成長し当時の面影は全くない。受賞作から彼女たちが推測されることはもうないだろう。それでも閲覧制

限のないネットに掲げるのは躊躇う。掲載できずにゴメンナサイ。                                    '24.5.24  記

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667-060518体力が許せばまた歩いてみたい山道 

2024年05月17日 | 山登りというより山歩き

                 余地峠に向かう林道にて  2016.05撮影

8年前の5月新緑の頃、群馬最奥にして日本で一番高齢化率の高い山村、南牧村をよく歩いた。この時期

は村が誇るいくつもの滝を見て歩いた。15km程の山道はほとんど苦にすることもなく歩けた年齢。

記憶は少しうすれたが、この林道の雰囲気からして村の一番西の象ケ滝に行った時の一枚だろう。

     

                              象ケ滝   2016.05 撮影

 

 

滝は林道から少し脇に逸れる。新緑を周囲に囲まれた道に→象ケ滝、↑余地峠への標識。長野県との県境

にあるそれぞれ戦国時代に武田の軍勢が関東進出のために往来した古い峠の一つに繋がっている。

標識を過ぎると、簡易舗装は終わり、軽トラなら何とか入れる山道へと変わる。それも100mほどで終わ

り、先は急斜面をジグザグに登る本格的な山道になる。もう歩くしか先へはいけない。急登を終えると山

道としては幅の広い、落ち葉が深く積もったくぼ地状の道を進む。戦国最強の武田の荒武者たちが往来す

るに相応しい道だ。周囲は更に緑が増す。

両県の県境はほぼ日本海と太平洋を分ける本州の脊梁分水嶺と合致しているが、なぜかこの一帯はそうな

っておらず当然群馬だと思える部落が長野県だったりして複雑になっている。また日本で海から最も遠い

地点(国土地理院確認済みの標識あり)あったりして地図マニアには興味ある山域。

                                                                               2016.05 撮影

再訪するとすれば今月一杯だろう。これからの季節山ヒルに注意しないといけない。露出部分を極力減ら

て歩くのだが、どこからか侵入するのか足首辺りに張り付き血を吸って赤くなった一匹に気付く。いやな

やつだ。

 

地域の写真クラブに入会して先輩諸氏に指導を頂いている。月一回の例会だが皆さん傑作を持参するので

大いに参考になる。今度の市民展にそれぞれ一品を出展することになりその選択に大いに悩む。諸氏は何

度も出展経験があるが、私は初めてのこと。規格は半切かA3のサイズで自宅のプリンターでは印刷できな

い。カメラのキタムラで大枚2500円を払ってプリントしてもらった。額は先輩の一人が提供してくれた。

25日から5日間が展示期間。佳作でももらえたら励みになるがどうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

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666-060511古民家再生の現場

2024年05月11日 | 街歩き

ご近所でいわゆる古民家再生が進んでいる。想像するに元の家屋は昭和初期に建てられた家で8畳間が

二つのどちらかといえば狭いお家だ。歯医者さんの別宅といった様子だったが、ここ20年は住んでい

る気配はなかった。

 

着手前は庭の木々が生い茂り外部からは家のたたずまいも判らないほどだった。再生作業が始まりやが

て1年になる。遅々として進まなかったがようやく終盤に差し掛かった感じ。散歩のコースなので時に

作業現場をのぞいて職人さんたちとお話しした。

 

施主はあくまで古い昭和の雰囲気をできるだけ残すことにこだわりがあると思われる。放置期間が長か

ったので基礎部分はしっかりしていても、部分的には痛み方も相当だったようだ。こんな純和風の再生

物件はそうはないので、技の匠たちが精魂を込め、施主も工費に糸目をかけず(?)に良質の材を使用

させて傷んだ個所を取替え、雰囲気を損なわない範囲で一部増築をした。

 

腕の良い匠たち、良質の材さらに決して急がせず、こんな条件下での作業に匠たちは楽しみながら作業

しているなと感じる。

家の外壁部分は古色蒼然とした鎧張りの羽目板だった。それを断熱材を挟さみ上部は漆喰の白壁、下部

は厚さ1cmはあるヒノキ節無しの板を使用した鎧張りに全面的に張り替えた。両者の調和が素晴らしい。

この壁、塗装はしないで雨風にさらして自然の風合いを出していくそうだ。

 

ご近所なので完成したら、中を見学させてもらえるといいなと思いながらその時期を待っている。

 

 

 

 

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665-060505これなら大洗までいかなくとも十分

2024年05月05日 | 花・樹木

                  鼻高の丘のメモフィラが見ごろ

 

新しいスマホを手にして半年が経過した。その代わりデジカメがいよいよ不調になりほぼ使用不能になった。

私の希望を入れたデジカメを購入しようとするとどうしても10万円越えとなってしまう。自分の年を考え

るとそんな高価なもの買ってもいいのかと疑問が湧く。 結局写真はスマホカメラで撮るしかないのが現状。

 

性能があがりカメラ専用機にも負けないものが撮れるのは驚き。細かく設定すればいろいろ細工ができるが面

倒なので機械任せの設定のままで撮影が多い。何よりも武骨な指先が画面上の小さな記号を忠実になぞるのが

不得手で安定した状態でピントを合わせるのが難しい。デジカメの安定した操作感が羨ましい。

 

郊外の鼻高の丘のメモフィラ見ごろとの話を聞き昨日の夕刻行ってみた。この花で有名な大洗の海浜公園の規

模にははるかに劣るが、スマホ撮影してみるとなかなか見応えがある。海浜公園はその昔米軍の水戸射爆場跡

地と聞く。広大にうねるいくつもの丘をこの花が埋め尽くす様子は写真でよく見る。鼻高の丘も地形的には丘

が連続して連なっているが、民有地で地権者が複数にまたがり一帯を埋めつくすわけにはいかない。

 

色々の作物や建物が散在する丘の連なりが一色の花に埋め尽くされた状態を頭で想像しながら現地を後にした。

次回の花めぐりには埼玉県の「天空のポピー園」を予定しよう。

 

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664-060504東吾妻町甘酒原と中之条町嵩山に遊ぶ

2024年05月04日 | もろもろ

気持ちよい五月の空の下、東吾妻町の薬師温泉郷の手前に開園した甘酒原に遊ぶ。新聞でその開園を知った

ので行ってみた。まだまだ整備途上にある花園だが、地元の有志の皆さんが手弁当でやっているので、素朴

そのものの花園が拡がっていた。標高750mの高原は人気の八ッ場ダムや薬師温泉にも近く、数年後に今

は幼木の花の樹が育つとなかなか見応えのある場所に変わる予感がする。

 

赤城山に中腹にある赤城自然園は西武グループの潤沢な資金で素晴らしい花園が拡がる。ここには到底及ば

ないが、素朴さを前面に押し出していけば10年先立派な花園に変わるのではないか。

 

現在は見られる花はミツバツツジとこの町を代表するスイセンくらいだが、数百本のシラネアオイが育ち花

をつけ始めるとグッと人気が出るのではないか。それまで準備資金が続けばいいがと願いながら、募金箱に

ささやかな金額を納めてここを後にした。

 

中之条町は1万人程度の人口を持つ山間部のごく平凡な街だが、文化的レベルはかなり高い。その昔蘭学者

高野長英が脱獄して日本中を逃避行していた際に立ち寄り、地元の知識人に暫くの間匿われていたこともあ

る街。当時人材は政治の中心江戸よりも地方の藩が優れた人材を輩出したとは司馬遼太郎氏が著書「街道を

ゆく」でしばしば指摘されている。この街もその一つであり今もその伝統が息づいている。

 

                 

町の郊外に嵩山という名山がある。この岩峰からはるか200m下まで人の親指ほどの太さのワイヤーロー

プ張られている。この季節ここに沢山のこいのぼりが吊るされる。壮観な光景が展開する。不要になったこ

いのぼりを集めてロープに吊るす、近年どこの地方でもやっている。昭和に時代までは杉の丸太を手に入れ

庭に立てそれに吊るしたものだが、昨今の住宅事情ではなかな出来ない。金をかけずに多くの人を喜ばせる

ことが出来る仕掛けだ。

嵩山のこいのぼりはこの形の原型かもしれない。清流の王者鯉に相応しい新緑を背景にした豪快な風景だ。

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