toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

447-010629どこまで便利にすれば気が済むのかな?

2019年06月29日 | パソコン・IT

コンビニの24時間営業の是非が議論されている。個人的にはコンビニ最大手の名の由来

である朝7時から夜11時で充分と思っている。AIの生産性向上に人間のそれは追いつく

はずがないのだから、この素晴らしく便利な機能は無人店舗が実現しない限りどこかで

行きつく。限界までの便利性を求めずにこの辺りで納めておく方が長い目の見ると人の

ためにもなる。 

コンビニの原型が出現したのが昭和55年ごろではないかと記憶している。当時ガソリン

スタンドの計量器がPOSと連動するシステムが普及しはじめたころ(これを仕事として

いた)と一致する。単に商品を販売する役目から始まって次々と新機能が開発されて今

に至る。

 

当市には群馬交響楽団というプロのクラシック専門の楽団がある。そのスタートは遠く

戦後間もなくに遡る。岸恵子や小林桂樹が出演した映画で一躍全国に名を知られた。私

もその世代だが、小学校時代に「移動音楽教室」というものがあり、ろくな遊び道具も

なかった時代に楽団員が紹介する演奏楽器に目を輝かせた。

 

楽団の発表の場が市民音楽センターといういホールで総工費の何割かは市民の寄付金で

建てられた。以来半世紀を越えて様々の催し物で使われてきた。専門家によるとさすが

に音響効果が時代遅れになっている。そしてこの秋に新しい「T芸術劇場」なるホール

がい駅の東口の一等地に竣工の運びとなる。さすがに今回は一般市民の寄付金を募ると

いうことはなかった。

 

 

こけら落としの催しの一つが加藤登紀子と森山良子のジョイントコンサート。人気の二人

なので、チケット入手は難しいかと思っていた。しかし今回ネットで申し込んでみる。

結構複雑で入力項目も多い。それでも指示に従い、10分ほどで完了。これで抽選に参加

資格ができたと思ったがそうではなかった。 ここでチケット入手が確定してしまった。

で、実物はどこで受け取るの? 表示画面を印刷し,持参してコンビニの店頭で受け取り

という事だった。手続きを初めて30分でプレイガイドがあるのか否か知らない我が住む街

でほぼ居ながらにして並びもせずにあっけなくチケットが手に入った。

写真は受取りに持参する引換証。下がチケット。

 

コンビニ文化の進化と言っていいのか? どこまで行けば天井につくのだろうか? 今後

もこんな方法でチケット購入ができるだろうか? 今回はうまくいったがだんだん難しく

なるのだろうな、と嘆息する。 

 

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446-010622新聞小説と挿絵

2019年06月22日 | 小説・映画・など

小説の表現として新聞連載小説がある。通常3~500回くらいの連載

になる場合が多い。1年にわたる長期だ。

  

 

 

過去一躍ストセラーになった小説もたくさんあるし、連載を契機にし

て国民的作家になられた方も。司馬遼太郎氏はその典型。連載が終了し

て1年もすれば単行本として発刊されるので、それを待て良しと今ま

あまり読まなかった。

地方紙の上毛新聞に伊東潤著「茶聖」なる小説が現在連載されている。

分他の地方紙のいくつかにも同時進行で連載されていると思われる。

 

千利休と秀吉の葛藤を利久の側から眺めている。秀吉の不興をかって利

は自決するのだが、そこに至る双方の心理的駆け引きが面白い。

そして何より注目するのが、この挿絵だ。

渡辺ちょんと という画家の力量に唸る。挿入した写真は小田原征伐が終

って数か月後、申し開きのために上洛した伊達政宗一行(といっ

数千人の武装集団だが)を利久が迎える場面。

 

 

白地の紙に筆と墨だけでここまでリアルにその場面を描く。背を向けた

正宗の気迫、降りた馬は貧弱な日本馬にはない発達した尻。茶人利久は

雄大な体躯だったんだ。並ぶ5人の武将が小さく見える。これだけの情

報を墨の濃淡だけで表現してしまう。

 

一回分の量は本にすればせいぜい2~3ページくらい。それが1年とか

2年続く。そして挿絵といえば毎回添えられる。膨大な絵の枚数となる。

内容は問わないと言われれば、量的には私にも書いて書けない量の文で

ない。しかし仮に絵心があったにしろ、毎回文脈に合わせた挿絵を描く

こと、これは大変な作業だ。とても私ごときにできることではない。

 

この視点から新聞連載小説を見たことはかってなかった。正直文章が主

で挿絵は従と思っていた。違う。挿絵が主人だ、少なくとも同等だと痛

感したことと、筆と墨だけでこれだけの精緻な絵、しかも連載期間中途

切れることなく描く画家の凄さに感服した次第。まめな性格なら、毎日

切り抜いてスクラップブックに貼るだろう。

 

 

月曜日から金曜日までの夕方6時40分から15分ほどだがNHK地上波

で「ほっとぐんま640」というローカル番組。この中で写真、ビデオ

絵手紙等の視聴者作品を紹介する「好きです群馬」というコーナーがあ

る。

先日コナミのスイミングで知り合ったK畑氏の作品が取り上げられた。

その翌日プールでお逢いしたので「見たよ!」と声をかけた。応募はそ

んなに面倒ではないという。ネット経由で応募できるという。氏も何回

か取り上げられたと言っていた。ネット経由なら簡単なのでダメ元で応

募してみよう。採用が決まると可愛い落合アナ等の電話取材があるとか?

私が気に入っている榛名山の南麓を縫う立派な道が谷を渡る橋の上か

眺めた棚田。ここが雨に煙る一枚が撮れたら応募してみようか・・

 

 

 

 

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445-010615デスクトップパソコンのディスプレイを替える

2019年06月15日 | パソコン・IT

DELL製のデスクトップパソコンが我が家に来てから6年経つ。その頃の

標準OSはW7だったが慣れ親しんだWXPにダウンサイズして使用した。

半年後W7に変えた。それから1年後W10が発売され、無料のダウンロ

ードを経て今に至る。その時思った。これで生涯バージョンアップは必

要ないだろう。パソコン歴最後のOSだと思った。そして今もこれで充分

だと思っている。

不満はディスプレイの解像度が低くて、写真のクリアさに欠けること。

見るだけ専用でそのころ手にしたIpadの鮮明画像に較べるとかなり落ち

る。そこでディスプレイだけをフルハイビジョン規格の物に変えようと

いろいろ物色していた。

 

その過程で判ったこと。

我々が手にできるレベルの当時のデスクトップパソコンにはコネクター

の形状が違っ接続できないこと、そもそもそれだけの解像度が本体

備わっていないことだった。

近くのビックカメラ(ビックカメラは当市で産声を上げた。そのお店を

今でも覚えている。ヤマダは隣の市。上州商人という言葉はないが、存

商売上手が上州人か?)本体と接続可能で画質重視のディスプレイ

選んでもらった。それが上の写真の物。ASUS製で今風に横長で21

ンチイズ。ハイビジョン画像ではないが充分満足できる画質を手に

た。

過去に撮り貯めた写真を見てみると腕が数段上がったよう感じがするほ

ど鮮な画像が再現できた。費用17,000円で新しいPCを手にした感じ。

 

 

これやあれやで最近あまり本を読んでいない。2年前までの手当たり

第に読めた気力が湧いてこない。テレビと違い、読もうという気力が出

てこないと本は読めない。これも加齢現象の一つだろうと半ば諦めてい

た。そしたらいい本に巡り合う。

という本だ。イザベラバードの日本紀行は前に読んだことがあり、どう

女性かは概略知っていた。明治初期、西南戦争が終結した明治11年

来日した英国女性。戊辰戦争で荒廃した東北地方を通訳兼従者の日本

の青年一人を連れて北海道まで旅をする。その足跡を丹念のたどった本。

 


仕事を退いた以降はジャンルを問わずに面白そうな本を手当たり次第に

みまくった数年だった。そろそろ読書を含め諸事まとめないといけな

年齢に入ってきたな、と思う。

 

間口だけをやたらに拡げてしまい、奥行きに欠けるのが終わった訳では

ないが私の人生だったなと思いが強い。そんな中で地図を見ていれば

時間の経つのが苦にならないことだけは変わらない。

本の脇には地図が必需品。何かあれば地図を開いて場所を確かめたくな

る。そんな性格なのでパソコンで見られる国土地理院地図やgoogle map

特にstreet view なんかは日常生活に欠かせない。読書のジャンルを絞

るとすれば紀行文ということになるかな? 

司馬遼太郎著「街道を行く」を改めてじっくりと読むのもいいな、と思

ったりしている。芭蕉の「奥の細道」、井上やすしが伊能忠敬を主人公

にして書いた小説、坂本竜馬脱藩の道なども外せない。

 

 

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444-010608爺さん、爺さんにスマホを教える

2019年06月08日 | もろもろ

       埼玉県東秩父村の天空のポピー。     6月4日

 

新聞で眼にしたので、晴れ間を見つけて行ってみた。埼玉を貫く荒川が

形作った景勝長瀞の少し南。標高450m程度の山地だが南北に連なる

尾根の東西を切り開いた広大な牧場が拡がる。雰囲気は神津牧場や白樺

湖周辺のような感じ。奥秩父に対して外秩父と地元では言われているら

しい。その一角にポピーの花が乱舞していた。

地形のうねりを巧く利用している。素人の我々が撮っても様になる場所

があちこちにある。花をアップでも良し、花のじゅうたんを丘の稜線で

切り裂き空に浮かぶ雲を入れて良し、牧草の緑と赤い花を対角線を境に

配置して良し。はやりのインスタグラムも良し。

一か月もすると霧ヶ峰高原はニッコウキスゲの花で黄色に染めあげられ

る。数年前に行ったときは日本鹿による食害で酷いことになっていたが、

最近はどうだろうか?


中学校のクラスメートなので、もう60年続いている爺さん4人との交

流。久しぶりで4人で会う。大衆割烹は昼間の時間帯はおばさま方で溢

れている。若干の異物視が感じられる視線と自らが感じる場違いの雰囲

気に戸惑いながらンバーを待つこと5分で全員が揃う。

久しぶりの出会いの言葉を交わしながら、最近身体の具合はどう? と

という話に自然と移っていく。4人のうち一人が病気で欠け、新しく一

人は加わったので総数は変わらず。

 

昔は考えられなかった男同士の取り留めもない話で2時間半。料理と飲

める者だけが飲む酒で総費用は6,400円。パソコン端末で注文し、

注文時点で金額が確定し、割り勘の金額も表示される。風情も何もない

が、部屋の雰囲気だけはちょっとした料亭。

この金額で2時間半お喋りが続く時代が来るとは思わなかった。でもそ

こは男同士なんで、少し硬い話も混じるが中心は最近起きたいずれも高

齢者(それも社会的立場の高かった高齢者)が起こしてしまった事件や

事故の話に対するそれぞれの感想を述べあった。

  

次ぎ次と話題は変わり、が携帯電話の話になる。A君はいわゆるガラケ

ーで通話以外は興味い、B君はスマホだが通話とLINEやショートメー

ルと検索だけ。C君は最近手にした簡単スマホだが、子供がみんな設定

してくれたので、その範囲でしか使えない。少し複雑なことをやりたく

てもできない。子供と同居しているわけではないので先生がいないと嘆

く。私はというと半世紀も前にコンピューター黎明期に仕事としていじ

くり回しており、最も基礎である2進法を理解しており(そんなもの何

にも知らなくてもスマホは使えるが)、その知識をもとにプログラムを

作っていた。その後20年近い空白があった(コンピューターには無縁

の職場)が、ワープロやパソコンはウィンドズ98を使う環境となり今

に繋がっている。そんな流れで自動者電話、ガラケー、スマホと普通に

は使ってきた。若いころの経験が今に役だっている。

C君にLINEとgoogle検索を教えてあげた。今頃夢中でスマホを操ってい

るかもしれない。

電車の中のあの光景は普通になった。携帯電話の流行の当初に盛ん

れていたペースメーカー装置への悪影響云々はいつの間にかあまり騒

れなくなった。

生まれついて以来手にした数々の道具の中では最も機能が詰まった手の

ひらサイズの優れてた道具がスマホだと思っている。それでも電車の中

のあの光景に私自身が同化するには抵抗がある。必要があったらどうし

よう。うつむかずに目の高さに掲げて見ることであの風潮に一石を投じ

ようなんて考えている。爺さん恰好つけんなよ! という視線が飛んで

くるのかな?  最近は電車とも疎遠になっているが・・

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443-010601合併を選択しなかった村々は元気・・・・に見える

2019年06月01日 | もろもろ

      榛東村のオープンガーデンのお宅の様子

 

平成の大合併で多くの村が消滅した。行政効率を考えればそうならざる

を得なかったと思う。反面、村独特の価値あるものが失われてしまった

か? そうした流れの中で最小の自治体として残ることを選択した村が

県内に8つある。

それぞれ村の特長を村外に知ってもらうための情報発信に熱心だ。今日

はそのうちのひとつ榛東村のオープンガーデンを数軒見て回る。

  カメラがマクロ設定にしたままだったのでピントが合っていない。設定

  を変えたら必ずAFに戻すことを習慣付けているが、時に忘れる。すると

  こうなる。

 

最初のお宅で迂闊にも、「陸上自衛隊第12旅団が置かれていて、国か

らの交付金もあり財政力豊かな村という印象ですが・・」と言ってしま

って反発を受けた。

「村外の人からよくそう言われるが、それは一面であり、村民独自の取

り組みを知って欲しい」言われ、すぐに軽率な発言を撤回した。

村の相当な部分を旅団の司令部、ヘリ専用飛行場や演習場が占めるが、

それでもこせこせした都市空間から見れば羨ましいような、南に開けた

日射しがタップリ降り注ぐ広いお庭をどの家も持つ。都会の雰囲気

身を置きたければ車で15分も山麓を下れば前橋か高崎に行くことも

きる立地条件の良さ。夜の帳が降りれば、関東平野に拡がる夜景が素晴

らしい。

ある花好きのご夫婦が始めたローズガーデンが賛同者を増やして拡がっ

た。自分たちだけで楽しむのでなく、花好きの村外の皆さんにも見ても

らおう、村をPRする良い機会だとオープンガーデンへと繋がったらしい。

そんな薔薇の香匂うお庭を持つ家が村に30軒ほどあり、花好きの皆

さんに開放している。

維持管理のための補助が村からあるのか関心があったが、その無粋な質

は封じて、素直に花を観賞して回った。

これだけに咲かせるには年間を通して常に何かしらの管理を続けなけら

ならないだろう。凡人はそれが面倒だと思うが、好きな人はそれこそ

が楽しみなのだ。趣味の世界は全てがその論理で成り立ったいる。

見事なものだ!! 

 

村であることを選択した他の村々

片品村  尾瀬の玄関口。金精峠を越えればそこは日光の湯元。

川場村  東京世田谷区と提携、田園プラザ川場は充実した道の駅。

昭和村  村内を関越道が貫き、二つのインターでアクセス抜群。 

     コンニャク栽培。広大な畑地は北海道の雰囲気。

高山村  花と星空の村。県の施設だが素晴らしい天文台あり。

嬬恋村  高原キャベツの生産量は日本一。

上野村  日航機墜落現場で一躍知名度が上がる。今も慰霊碑の管理を

     続ける誠実な村。

南牧村  高齢化率日本一とよく言われる。都心から2時間、恵まれた

     自然。ブレイクすれば・・

  

南牧村の滝2枚。 左 三段の滝   右 線ケ滝  H28.5

 

とそれぞれの村が個性を発揮している。小さいがゆえの悩みも抱えてい

ると思うが、都会生活に疲れた方々を癒す自然が溢れ、都会では希薄に

なったと言われる人との結びつきが暖かく残る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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