麦秋。 とある特養の玄関先に何のためのものか、病院にあるCTにあまりにも良く似ていたので・・・・
有名なフェルメールの少女像の模写。 上越または両毛線に乗ると、井野駅を通過後間もなく進行方向右手にこの大きな絵が目に飛び込んでくる。 キャンバスの号数でいえばいくつになるのだろうか?
製作者はK暮塗装店の社長さん。 この絵が描かれている社屋の一部はもう何回か絵が塗り替えられた。 西洋の有名な絵を一般的にはペンキといわれる塗料で描く。 前は何だったかな? 一時期モナリザが描かれたこともあったような気がするが・・・・
社長さんとは会社の貯水槽の塗り替えの時に親しく話をした。 ご本人は美大の出身で本格的に絵画を勉強された方。 氏が家業を継いだ理由はいろいろあるのだろうが、一番の理由は、コンクリートの壁をペイントで大理石模様のように塗る技術を広めたいということだった。
現物を見せてもらったが、遠目にも近目にも本物とそっくり。質感も壁紙と違って重厚。 触れると特有の冷たさ感じる。 ああこの方はこんな技術をお持ちなんだ、と感心する。 貯水槽の塗り替えなんかお願いしてすまなかったと思った。
このフェルメールの絵は店の看板? それにしては社名もない。 K社長さんの溢れ出る才能が塗装の仕事の壁を突き破る。 社長さんの自己主張か?
こんな画が道路沿いの立て看板に描かれ、会社名や商品名は左下の隅の枠外に小さく表示する。 ありきたりの看板より余程話題性に富み、宣伝効果抜群と思うのだが・・・
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