toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

117-250601街の芸術家

2013年05月31日 | 小説・映画・など

P5274796 麦秋。  とある特養の玄関先に何のためのものか、病院にあるCTにあまりにも良く似ていたので・・・・

 

有名なフェルメールの少女像の模写。 上越または両毛線に乗ると、井野駅を通過後間もなく進行方向右手にこの大きな絵が目に飛び込んでくる。 キャンバスの号数でいえばいくつになるのだろうか?

 

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製作者はK暮塗装店の社長さん。 この絵が描かれている社屋の一部はもう何回か絵が塗り替えられた。 西洋の有名な絵を一般的にはペンキといわれる塗料で描く。 前は何だったかな? 一時期モナリザが描かれたこともあったような気がするが・・・・

社長さんとは会社の貯水槽の塗り替えの時に親しく話をした。 ご本人は美大の出身で本格的に絵画を勉強された方。 氏が家業を継いだ理由はいろいろあるのだろうが、一番の理由は、コンクリートの壁をペイントで大理石模様のように塗る技術を広めたいということだった。 

現物を見せてもらったが、遠目にも近目にも本物とそっくり。質感も壁紙と違って重厚。 触れると特有の冷たさ感じる。  ああこの方はこんな技術をお持ちなんだ、と感心する。 貯水槽の塗り替えなんかお願いしてすまなかったと思った。

このフェルメールの絵は店の看板? それにしては社名もない。 K社長さんの溢れ出る才能が塗装の仕事の壁を突き破る。 社長さんの自己主張か?

こんな画が道路沿いの立て看板に描かれ、会社名や商品名は左下の隅の枠外に小さく表示する。 ありきたりの看板より余程話題性に富み、宣伝効果抜群と思うのだが・・・

 

 

 

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116-250525本の読み方が変わるかも?

2013年05月25日 | パソコン・IT

 

 

 

 

 

 

P5154788 夜の庭、 防犯灯が演出する影と花

他の用途で使用するつもりでタブレット端末「NEXUS7」を入手した。 入手の目的には完璧に応えてくれた。  あまり期待していなかったがこの端末で電子書籍を読める。 これが考えていたよりはるかに大きな満足感をもたらしてくれた。

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端末の初期画面。 このアイコンをタッチすることから作業が始まる。 まだサンプル本の段階だが、ここをタッチして登録されている本を表示する。

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サンプルとして大宰治「人間失格」、夏目漱石「こころ」、芥川龍之介「蜘蛛の糸」が用意されていた。

大宰治を読んでみる。 用意された設定では字が小さくて、老眼にはきつい。 また背景が真っ白なので字とのコントラストがきつすぎる。 そこで設定を変えてみる。 字を大きくかつ1ページ分が表示されるようにする。 そして背景を薄いセピア色に変えてみると、随分と読みやすくなった。

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「人間失格」の冒頭部分。 画面はこんな感じ。文庫本よりも活字を大きくしてみた。 目に悪いのではとの心配もなさそうだ。

 

改ページは左下をタッチするだけ。瞬時にページが替わる。 電子栞がついており、マークしておけば、OFF にした後、ONにしてもそこのページが表示されるので、続きを読むページを探す必要はない。

戦前の作家の作品を収録したXX全集はとにかく字が小さく、本自体が重い。拡大鏡を使わないと読むのがつらい。 そんな苦労は不要になった。 自分に合う字の大きさを自由に変えられし、無精者がソファに寝転んで読むには誠に好都合。

著作権の終わった(戦前の作家の作品はほとんど含まれる)作品は無料で見られる。 読書を趣味とする者には有難い。 著作権の続いている本や新刊は図書館で従来どおりに借りれば良い。 場所を取る全集の類は処分しても不自由はなさそうだ。 本はあの紙とインクの匂いだよ! と刷り込まれていた。 今回の体験は本を読むスタイルを根本から変えそうだ。

使い方が理解できたので、Kindle というアマゾンが提供するapllication(略してアプリというそうだ)から、こんな本を無料でダウンロードしてみる。            

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通話は従来の携帯電話で、 私的なメールやインターネットはタブレット端末と使い分けを決断したのだが、正解だったようだ。 こんな優れもの端末が2万円を切る。 Wifiのポケットルーターの使用料が月額3000円チョッとかかるが、タバコを減らしたので捻出できる。

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115-250518部品を変えて坂道に挑戦

2013年05月18日 | スポーツや趣味

P5084765 東北大震災復興支援の「花」という歌がTVに流れる。 非常にいい歌だと思う。 こんなに歌詞とメロディに琴線が震えたのは小椋桂の「愛燦燦」以来。 後者は歌えるようになったが、「花」は演歌に慣れた我々には難しい。

自転車の乗り始めてはや10年。 人並みに還暦を過ぎてから自分の体力維持の必要性を痛感し、運動を始めた。

その前40代から日曜日には早起きをして自宅から観音山まで往復8kmの歩行をしていたが、そろそろ飽きてきていた。 ジョギングは当時あまり膝の状態が良くなかったので考えなかった。

ロードレーサーの知識は二人とも若くして故人にってしまったが、弟は前橋工業の選手と一緒に前橋競輪場で練習していたし、従兄弟には東京オリンピックの自転車競技の候補選手がいて、競技用自転車の知識は一応あった。

そんな経緯で膝にも負担の少ない自転車ののめりこんでいったわけだが、5月は走るには最適な季節。

Sクラブに入っているが、若い人たちが加わってくるともう全く太刀打ちできない(当たり前ですが)。 今は同年代の仲間と毎週1回走る。 他に独りで走ることも多いので、概ね週2回それぞれ4~50kmを走って体力の維持を心掛けている。

仲間4人の中ではヒルクライムとなると、最下位に甘んじていた。最近は草津、赤城や榛名ヒルクライムが大変な人気で、自転車の楽しさが広まっている。 私はというと坂のぼりが一番苦手で参加できず。

当初から世話になっている専門店に相談し、リヤギヤを交換して、ヒルクライムに挑戦。今まで息も絶え絶えに峠越えをしていたのがウソみたいに楽になる。 早く交換しなかったのが悔やまれる。

 

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上の写真は今までのリヤギヤ。 9枚の歯の組みあわせ。 大きいほうから25-23-21-19-17-15-14-13-12の歯数となっている。 これを30-26-23-20-18-16-14-13-12の組み合わせに変えた。 25から30への変更は威力抜群。

フロントギヤが2枚なので、18段変速ということになる。 こんなに多数の変速数は役に立つの? とよく質問されるが、この微妙な変速が長距離をまた坂のぼりを達成できる秘訣。

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114-250511自然エネルギー

2013年05月11日 | もろもろ

 

 

P4304698  昨年夏の猛暑で葉がちじれて落葉してしまったサンザシの樹、今年の花はあきらめていたが無事に例年以上に咲きそろってくれた。 5月中旬を過ぎるとサツキの季節到来。

2年前の大災害以降、自然エネルギーから電気を取り出す方法が各地でいろいろと考案されている。 普段自転車で走るコースにも最近それらの施設が出来上がった。

安中市小俣のローズベイGCの南斜面に完成した太陽光発電施設。 かなりのパネルが用意されたので、実用に充分供されるだけの電気が取り出せる模様。 耕作しようにも梅林くらいしか利用価値のない斜面の有効利用例。 ビックカメラの子会社が設置したと聞く。

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続いては藤岡市鮎川地区に設置されたマイクロ水力発電所。 まずはその概要を説明版より。 マイクロと銘打ってあるので、実用に供されるほどの電力を取り出すわけにはいくまい。

 

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鮎川の本流から分かれた水路が田園の中を穏やかに流れてくる。 1mの落差のある場所に設備がある。 一見おもちゃのようだが、一軒分位の電気は生み出せるのか?

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発電の役目を終わった水は下流の小さな公園を流れ、水辺は子供たちの格好な遊び場になっている。

 

構造をもう少し仔細に見ると。水車はこのように至極簡単なもの。発電機はこの水車には取り付けられておらず、2段のチェーンと歯車で上部に伝達されてプーリーを回し、さらに一段のベルトで上部の発電機に水車の回転を伝える。 この間で回転数が数十倍に増速される。

水車の回転は至極のんびりした牧歌的なものだが、発電機は唸りを上げて回転していた。

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電気の知識がないので、制御BOXを見てもよく解らないが、リアルタイムの発電量が160w程度、多分夜間0時からの積算は取り出し電力量が11.8kwhという小さなもの。 小学生の理科の見学には大いに役立つのではないか?

 

 

安倍総理、経済政策が当面うまく機能し始めて安心したのか、憲法改正に必要な国会での議決の水準(現憲法96条で2/3以上の賛成と規定)を1/2に変更しようとしている。 時代の変遷に連れて法を変える必要性があるのは憲法といえど例外にあらず。 このことは納得する。

2/3で100人中67人、 3/5で61人、  1/2で51人。  憲法は具体的なことを決めるというより、信仰の自由や基本的人権、国防等々理念を定めたものと理解している。 100人中51人が賛成で変更可というハードルは低すぎるのではないか。 せめて61人の賛成を要するくらいのハードルが必要ではないかなあ・・・・  

個別の法律や営利を目的とする会社の取締役会は具体的な案件の議決機関ゆえ、過半数ルールは当然だが、国のありようを定める憲法となるとね。 私の疑問です。

 

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113-250504昭和初期の一般住宅

2013年05月04日 | 街歩き

P4234618 P4234625 今年もたくさんの桜を愛でることができた。 シーズン最後に沼田市発知の無名の古彼岸桜を見てくる。 この桜は緩やかな棚田のあぜ道に群れずに孤高に咲く。 案内板も説明板もなく ”知る人ぞ知る” 山村の風景に溶け込んだ姿が好ましい。 樹形の素晴らしさはいままで見た中で一番。

 

 

 

高崎の街はここ10年間で何棟ものマンションが立ち並び、子供の頃の光景がすっかり様変わりしてしまった。 だが仔細に見て回ると懐かしい家並みが残っているところがある。

山田町や竜見町の一部など。 近代的な町並みに変貌したことは非難されるべきことではないが、加齢と共にこんな風景出くわすと懐かしさがこみあがってくる。こんな造りの家はほとんどなくなってしまった。 我が生家はこんな感じの平屋だった。 跡地は今駐車場になっている。

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この時期の住居に共通しているのは、当然土壁であろうが、その上をスギ板を横に並べて貼り付けてある。 アルミサッシにペアガラスなんて縁のない時代。 もちろん外断熱だとか内断熱だとかは考慮されていない。 

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土壁に白の漆喰を塗り、黒い柱と柱の間を埋めた家のたたずまいは風情があり、見た目は大変好ましい。 住み心地はどうだろうか? これらの民家に共通しているのは、柱とはりが堂々としていること。 100年経った農家の構造もそうだが、シロアリにさえやられなければまだまだ健在。

したがってこうした古民家を解体して移築し、優雅な雰囲気に親しもうとするお金持ちがいても不思議はない。 上右の住宅は北陸地方のとある場所から数年前に移築したものと聞く。 移築中はお寺さんができるのかと思っていた。 駅東口から近い住宅地に古民家の外観と現代の設備が組み合わさって再現した。

 

 

 

 

4月29日に昭和の日の式典があった。 菅官房長官の式典終了の挨拶の後に式次第にない椿事がおこった。 会場の誰かが「天皇陛下万歳!」と叫んだ。 安倍総理、麻生副総理以下参列者の大多数がその声につられて三唱したという。 陛下ご自身は大いに戸惑われたのではないだろうか?

地方巡幸での沿道からのそれは特に云々すべきものとは思わないが、国主催の公の式典で万歳三唱が行われたとなると、これは問題だ。 周囲が万歳を叫んでいる中、瞬時に疑問をいだき一人黙っているのは難しかったのだろう。 連られてという表現がピッタリであり、多くの人には他意はなかったと信じたい。

先の大戦では多くの兵士が特攻や玉砕でこの言葉を叫びながら突撃し死んでいったという。 結婚式や選挙当選者の万歳三唱とは同じでも、天皇に対してとなるとその持つ意味は重く深刻である。

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