押入れの奥から出てきた掛け軸。南洲とあり、それらしい落款もある。
まさか我が家に本物が・・ だが一瞬ときめく。
大相撲名古屋場所で白鵬が優勝した。優勝と同時に勝ち星の累
積が史上最高を記録し、戦いぶりからしてこの記録は更に延び
て、今後破られることが考えられない未踏の高みを極めそうだ。
ご承知のように彼はモンゴル出身。ハワイ出身の高見山から始
まった外国人力士の隆盛はここに極まった感じがする。しかし
御嶽海や宇良といった生きのいい日本人力士も頑張った。これ
からの大相撲が楽しみだ。
ところで白鵬や日馬富士らモンゴル出身の関取の日本語に驚か
される。語彙も豊富でなまじな同世代の日本人の若者も太刀打
ちできないほどと感ずる。蒙古語と日本語の共通点でもあるの
かと思いウィキペディアを検索していくつかの記事を見たが際
立った共通点もないようだ。彼らの努力の成果なのだと考える
しかない。
管理の行き届いた前方後円墳(倉賀野町大鶴巻古墳)
日本人の幼子にお尻りの上が青く見える蒙古斑は良く知られて
いる。10万年も遡れば先祖が共通らしい。遥か昔に中国で世
界帝国「元」の時代を築いたジンギスカンが浮かぶ。二度にわ
たって侵攻され台風の襲来が無ければ併呑されてしまっただろ
う。特に日本人と相性が良い理由もないがモンゴル出身力士に
は妙に親近感を感じる。
古墳の最高部、盆栽好きにはなかなか味のある雑木寄せ植え。
つれあいが良く韓国ドラマを見ている。日本語に比べて放り出
すような喋り方が少々耳障り、中国語も特に団体観光客とすれ
違ったときに何と喧しい言葉なんだろうと感じてしまう。両外
国語共に自分を一方的に突っ張るような感じ。もともと「忖度」
などというあいまいな表現は難しいのだろうか。白鵬の母親が
話していた蒙古語しか聞いたことがないのだが、その時の印象
では中国、韓国語のリズムよりも日本語の少し控えめな印象と
似ていると受け止めた。
社会に出てから学校で学んだ英語を基礎にして会話力をつける
べく勉強する機会は十分にあった筈なのだが、結局この年まで
まともな会話ができるほどにはならなかった。会社で中国の女
性を採用したこともあったが結局彼女が日本語を覚える方が先
になってしまいこれも全く習得できなかった。今もって外国語
コンプレックスが残る。息子たちは仕事の関係もあり英会話は
さほど不自由はしていないらしい。その才を孫たちが受け継い
でくれればGはそれをもってコンプレックスを埋めよう。
河原の水辺にはかなく生える。
日本人の年代別の構成から見ても、外国人労働者に頑張っても
らわないとどうにもならない時代に差し掛かっているようだ。
有効求人倍率がかってないほど高い傾向が続いているのは安倍
首相の経済政策の成果というよりも、この年代別構成の必然的
な結果と見えてしまうのだが・・・
外国語コンプレックスなどと悠長はことを言っていられない時
代がそこまで来ている。