空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

誰の味方か

2012年10月22日 07時08分35秒 | 思考試行

どこかの派閥に属して行動するというのが、人間の基本的な仕組みである。生まれてすぐに、父母に会い、それは生涯を通じての関係となる。別の人間として、扱わない、絶対的な関係と思ってしまうし、親は、他人とは違う対応をすることが当然と、普通の場合は考えている。

しかし、親と同一ではない。すでに、そこで新しい利害関係が生れており、父につくか、母につくか、という競争関係がうまれている。

育つにしたがって、人と人の関係にふれる世界が広がるが、そこには、親密かどうか、利害関係も生ずるし、協力だけではなく、競争関係も始まる。

かくて、人々は、敵味方が混然となって、しかし、当事者には明確な仕分けがあって、社会を構成していく。

科学技術の進歩は、これらのしくみの根本まで影響を与えずにはおかない伸展をみせている。人間の細胞を初期化するという大仕事に成功した事実は、いかなる影響を人類に与えるか、予想もつかない。

自分の敵が自分だったりする可能性もでてくる。精子も卵子も作れるから、新たな人間が生れることもありうる。いつの間にか、自分の分身、そこからの子孫が発生しうる世界がきている。

自分とは何か。物理的な遺伝子情報で、自分を識別するのか、積み上げてきた人間関係、思考、学びの成果、経験はどうなるのか。それは、再現不可能であるから、遺伝子情報が同じであっても、あらたに発生した人間は、これは、同一人物とは到底言えない。

えらい時代になろうとしている。