今日の朝日朝刊の11面に「Gゼロの世界」の横見出しがあって、イアン・ブレマー氏(ユーラシアグループ社長・政治学者)に取材した、デッカイコラムがある。
日米欧は、自分のことで手一杯であり、新興国のリーダーは地球規模の問題に指導力を発揮する意志も能力もない。
G20となって、意見がまとまらない。アメリカが世界の警察官にはもうなりたくないと思っている。
というわけで、国際社会の運転席には、誰もいない状況だという。中国やロシアは、国として、国営企業を通じて資本主義市場を支配し、国家に富を吸収して政治体制を維持するシステムだという。そして、日米欧は、自由主義経済の資本主義として、経済統合をすすめるべきだというのである。
世界を大きく眺めて、語っているとはいえる。だが、そこには、地球上の人民のくらしのことを、心配する目はない。格差問題や、貧困問題に目を向けているとは言えない。無関心ともみえる。
ごく一握りの富裕者の存在、貧困層との格差問題には、まるで関心がないのである。これでは、本当の問題解決にはならない。人類社会の道は、まだ始まったばかりのところなのだろう。
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