読売新聞の大誤報や、週刊朝日の橋下市長の記事で、マスコミのあり方が、大事件になった。週刊朝日の編集長は、社長付きとなったと新聞にでていたが、そのあとどうなるのだろうか。自発的に退職せよ、という扱いになったということだろうか。
基本的な姿勢が、そもそもどこにあるかである。売れればよしでは、スクープを追うハンターでしかなく、それが結果的に意味あることを認めるとしても、原点の世のため人のため、がなくなってしまえば、本筋を外れる。
政治的に、どこかのセクトに属して、その提灯記事を書くようでは、新聞記者とはいえまい。また、自分の都合が先行しているようでは、利己的に動いているだけで、こんな連中の書いた記事など、なんの魅力もない。
弱者のうまれる、よってきたる原因に思いを寄せて、そこから社会の病根の存在をあぶり出し、その根絶を期すという志を忘れないでほしい。もとより、そんな気持ちもなく、新聞記者になったとしたら、それは論外だが。
ナベツネ氏は、元共産党員だったという。その心情の奥底には、弱者に対する思いがある。そこから、どう価値感が変遷してきたのか、詳しく知りたいものだが、あまり語っていないのではないか。実は、相当大事なことだと思う。