韓国側が日本語で対応するかたちで、日本側と、竹島問題などを討論していた。ナマ放送だという。おそらくこういう形で、議論が公開されるのは初めてではないだろうか。興味深くみた。
さて、結果は、議論のかみあわないことばかり目についた。自分の言い分ばかりで、相手の意見に効果的な反論をしない。無視の感じである。これでは、議論にならない。
問題の核心がどこにあるのか、歴史問題の経緯について、つぶさに出されてわけではないから、国際機関に提示しようという日本側の提起は、理屈が通っていると思った。
尖閣問題も、同じように国際的な場で検討なり、議論すればいいと思う。北方領土問題もそうであろう。力対力では、憲法上もできないことであるし、それは無益である。歴史について、国際的に検討することがあって不思議ではない。
番組をみていて、韓国が日本の植民地支配を受けて、自らの歴史を自分で語れなかったことが話された。これは、たしかに大きい。歴史は、勝った方が自分の都合のいいように書き換えることが往々にしてあるからだ。したがって、事実と符合するとは限らない。
慰安婦問題なども、議論のかみ合わないところがあって、時間をたっぷりとった緻密な論議にならないものかと思った。資料のことや、調査研究のことなど、深めれば無用な争いは防げるのではと思った。