領土問題をみていると、国を意識して、熱くなる人がいる。韓国、中国の人は、日本より熱そうだ。韓国大統領のパフォーマンスはいただけないし、中国のデモなどみれば、この問題の進展を軽くみることができないと思わされる。
そこで、漁をする人々にとっては、安心して仕事ができないし、深刻だが、遠く離れていれば、それも薄れる。戦争までしても、決着をつけるような問題とはとても思えない。
とかく、こういう力のからむ話になれば、時の政治状況、経済状況、に大いに影響される。なにが正しいともいえないような事情がとびかう。
日本は、憲法9条をもち、最終的には武力で、紛争解決をすることはしない、と宣言している国であり、外国からみれば、もっとも、理不尽をおしつけやすい相手である。韓国も中国も、そしてロシアも、それを計算にいれているのは間違いないとして、では、どのようにして、これらの国とつきあっていけばいいのか。
相手国の事情を知り、その言い分を聞きながら、国際的な場で論議できるようにするのもいい。自分の都合ばかりを強調するようでは、国際的な支持は得られないと思いたい。
領土問題は、最終的には、二国間問題とされている。となれば、決着をつけようとすれば、ドンパチを辞さないと、いう戦い方しか残されないのだが、それをしない日本は、その枠内で、ケンカ上手になるほかない。いかに、したたかに、良心的に、行動するかである。