何を大事とするか。こうでなければならぬ、とする思いが強ければ、相手と通じ合うことはできないときもある。それは、宗教観であったり、領土問題だったり、哲学だったりする。
いずれも深刻な問題を引き起こす。多くの命が、このために失われている。この問題は、人間の歴史始まって以来、今もなお絶えることがない。
いつまで、こんなことを続けるのだろう。宇宙飛行士は、地球丸ごとで眺める経験を有するから、我が国とか、セクト的な考え方はしないのではないだろうか。
地球の薄い大気層の話をよく聞く。奇跡の星と言われる地球を肉眼でみて、また、船外活動で体全体を宇宙に投げ出す体験をして、地球背後の暗黒の世界をみれば、地球丸ごとに、特別な感情をもつのではないだろうか。
人類の科学技術の成果は、広く大きくなってきている。その時代にあって、今なお不思議な対立がある。とんでもない「迷信」があり、「決めつけ」がある。
これは、恐らく、一つの言葉であったり、何かのきっかけですべて解決するというわけにはいかない。もぐらたたきのような、事象が起こるたびに、対応するのでも駄目かもしれない。
総合的に、一斉に、すべてを解決する「仕事」が、有りうるのかもしれない。