空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

黒沢映画「まあだだよ」をみて

2012年09月13日 09時37分35秒 | 思考試行

映画館でみたときに、みんなが笑わないのに、小生だけが、爆笑したくなって、それを抑えるのに、苦しくて苦しくて困った場面があった。

「まあだだよ」のテーマは、師弟愛ということになるだろうが、師は、「金無垢」と呼ばれるほどの、純粋な人、弟子達は、そこに惚れている。今は、なかなか見られないが、「仰げば尊し」がよく似合う師である。

猫がいなくなって、尋常でなく、落ち込む先生。奔走する弟子達。いろいろあって、他の猫が家に入ってくる。そのことでようやく先生が立ち直る。先生は、激しく落ち込んだ自分を、反省しながら、自分をとりもどしたことをみんなに感謝する。

自分は因幡の白ウサギであった。皆は、大黒様だ。そこで、大声で、歌いだす。大黒様は・・・、みんなに感謝している金無垢先生。好きな酒を注いでもらいながら、何度も何度も、歌う。

弟子達や、夫人は泣いている。

感動を呼ぶ場面である。だが、おかしい。繰り返されるたびに、パンチをくらったようになる。どうして、みんなが笑わないのか、不思議に思っていた。

今回、見直してみて、笑いをこらえた場面を確認できた。なるほど、爆笑する場面ではないかもしれない。しかし、最初にみたときに、ツボにはまったのは事実である。なかには、小生のようにはまる人もいるのではないだろうか。それが、いままでいないのは、少し残念ではある。