APECでの、中国胡錦濤氏の野田首相との「立ち話」のとき、憎しみのこもったような、怒りを隠さない表情が、テレビ画面に流れた。一方の野田首相は、伏し目で、まともに視線を合わせていなかった。
そういう瞬間になったということでなく、継続していた。本気の顔をしている。本気で怒っている顔である。一国の代表者があんな顔をするのか、という強い違和感をもった。
はたして、今朝、中国の「公船」が尖閣付近で、日本の領海に入ったという。中国人が自分で購入した日本車に火をつけている。デモ、不買運動も起こっている。邦人が襲われて、ケガをしている。
イベントのキャンセルが続いている。続々と、変な方向へと力学が働く。橋下氏は、集団自衛権があると発言している。従来の政府による憲法解釈の経緯をとびこえての発言である。
こうなると、ぶつかるよりほかに方法はないかのようにみえる。どこもひけない、となれば、戦争しかないのである。それでいいのか、いいはずがない。とすればどうするのか。
朝日投書欄に日本、台湾、中国の三者による共同開発の提言がでていた。これは、名案だと思う。こういう解決方式を現実のものにできれば、いいのだが、面子の張り合いを避けることができるかどうかである。