コーランを燃やして、ケンカして

キリスト教、イスラム教、の対立をみていると、きつい宗教観を持つことは、今や、「害」だと思わざるを得ない。自然のなかで、暮らしていれば、生活の知恵は、その関わりの中で、生まれる。

宗教のよってきたるところが、確かな証明からは、程遠いなかにあって、論理的にそうしなければならない、とはならない。どうとでもいえる存在である。こういうものに、拘泥するのは健康とはいえない。

人類が、共生できる環境は、全部が共有できる価値観を持つことではないだろう。それぞれの習慣、独特の価値観があってもいい。しかし、共生のためには、その相異をみとめあい、理解しなければ、残るのは、対立しかない。

何度、ケンカして、殺しあっても、まだ止めないようでは、お互い同士が、共に暮らすことはできないし、人間らしい暮らしは、不可能である。こんなことすら、解らないのが、現在の水準ということなのか。

まことに嘆かわしい。アメリカは、どうすれば、一人前になるのだろうか。イスラムと、キリスト教とは、長い経緯がある。戦争もしてきてきた。本格的に、この際、その歴史から、意味あいから、また、宗教のそのものについても、社会学的な観点からも、研究して、論理的にも成長してほしいものである。