ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『GOEMON』

2009-03-29 00:53:04 | 新作映画
----昨日話していた『これでも時代劇』ってこの映画のことだったんだ。
この監督の紀里谷和明って、
えいは、あまり買っていなかったんじゃなかったっけ?
「うん。前作の『CASSHERN』が、あまりにもビジュアル重視で、
物語としての整理のほうが
ほとんどなされていなかったという印象があるからね」

----今度もやはりそんな感じがするけど…。
第一、この映画のストーリー、
どこに書かれているものを読んでもピンとこない。
「う~ん。
かなり、史実をいじくっているからね。
この映画に出てくるのは、戦国時代の有名な武将や忍者たち。
しかしここでは、そのキャラクターだけを借用して、
自由にストーリーを練り上げているんだ。
いわば歴史上の人物を使ってのゲーム――と言って差しさわりがあれば、
もう一つの歴史。
そう、過去に材をとったSFだね」

----結局、どんなお話ニャの?
「主人公は天下の大泥棒、石川五右衛門(江口洋介)。
しかしその過去はといえば、霧隠才蔵(大沢たかお)と並ぶ優秀な忍び。
ともに織田信長(中村橋之助)に仕える二人だったが、
主君亡き後、自由を求めて旅立った五右衛門に対し、
才蔵は侍になることを夢見て石田三成(要潤)の手下になっていた。
だが、信長を殺した光秀の背後に羽柴秀吉(奥田瑛二)がいたことが発覚。
かくして二人の運命が再び交わり始める……。
これに、五右衛門と茶々(広末涼子)の恋が絡むと思えば、
いいんじゃないかな」

----確かに、それは大胆なお話だ。
秀吉が織田信長暗殺を後ろで操っていたなんて…。
「大胆なのは、
何もストーリーだけじゃないよ。
セットも服装もすべて時代考証関係なし。
ただ、安土桃山時代に存在しない素材は使わないという
ガイドラインはあったらしいけどね。
それでも織田信長の鎧は赤錆色でまるで中世の騎士のよう。
足軽たちなんて、まるで『スター・ウォーズ』のトルーパー。
主要人物のだれ一人としてちょんまげを結ってはいない。
極めつけが、だれも靴を脱がない(笑)。
そこで一句。
荒唐無稽なストーリーには荒唐無稽なビジュアルがよく似合う」

----その決めつけも、また大胆だニャあ。
「いや、ここまで徹底すれば、それはそれでなかなかのもの。
思うに紀里谷監督は『ロード・オブ・ザ・リング』や
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような
豊かなファンタジー世界を作り出したかったんじゃないかな。
以前の日本では、それは到底考えられなかったこと。
しかし、CGという
実写に比べてバジェットが格段に低いツールが生まれたことが
その“夢”を現実のものへと変えていった。
と、なると、後は『お金』ではなく、
そのイマジネーションを現実のものへと変えてくれる
才能あるスタッフとキャストがいればいいということになる。
この映画、そういう意味では
これからの日本映画を占う第一歩になるやもしれないね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「絢爛豪華とはこのことニャ」身を乗り出す


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こんにちは (たいむ)
2009-04-22 00:17:40
>足軽たちなんて、まるで『スター・ウォーズ』のトルーパー。
白と黒の戦いに赤が乱入、には「なるほど」と思ったけれど、「白」はどっから見てもトルーパーモドキですよね(^^)

>荒唐無稽なストーリーには荒唐無稽なビジュアルがよく似合う
お見事!!
この作品、まったくもってこのひと言に尽きますね(^^)
でも、徹底的という意味で、私も評価に値すると思い、結構楽しめました♪
■たいむさん (えい)
2009-04-23 00:35:14
こんばんは。

その昔、「少年」「少年画報」「冒険王」などに
漫画とは別に劇画読み物みたいなのがついていたのを思い出しました。
嘘っぽいのに、なぜかわくわくさせてくれる、
その21世紀版という感じでした。
こんばんは~☆彡 (ひろちゃん)
2009-05-01 02:32:30
連日お邪魔してすみません(^^ゞ

>過去に材をとったSF
>歴史上の人物を使ってのゲーム
なるほどそうなんですね^^

時代劇と言うより、ファンタジーのような感じで、何となくロード~を思い出したのですが
紀里谷監督は、そういう世界を作り出して
行きたいんですね。

すべてがありえないと言うことはすべてがありえるってことですね(笑)逆もまた真なり!
って意味違いますか?(^^ゞ

最初は戸惑いましたが、気がついたら、
この世界に入って一生懸命観ていました(笑)
Unknown (えふ)
2009-05-01 21:22:37
いや~ほんとにいままでの邦画では
考えられない作品でした。
あそこまで斬新な時代劇?!
見たことありませんね~。
■ひろちゃんさん (えい)
2009-05-02 17:31:02
こんばんは。

この監督の前作は、途中からノレませんでした。
こんどは、ものすごく良くつくられていたと思います。
少なくとも、ぼくは飽きませんでした。
■えふさん (えい)
2009-05-02 17:34:20
これ、オモシロいですよね。
CGなんて、いくら頑張っても
いまの段階では
空気感までは映し出せない。
ならば、いっそのこと、
嘘に徹しちゃおう。
その割り切り方が好きでした。
伝奇物語という風情 (にゃんこ)
2009-05-04 23:07:41
こんばんは
キャラクターのビジュアルに魅了されてたので
楽しみに観にいってきましたが
ある意味期待以上でした。(笑)
歴史の流れは変えてないけど、思いきったキャラクターの動かし方が
とっても素敵。
途中で五右衛門、主役食われちゃってましたが(笑)<決め台詞
それは、それで才蔵キャラが立って大沢たかおに惚れ惚れした次第です。
スターウォーズテイストといえば・・・そういえば去年は『隠し砦の三悪人』がありましたね。
ちょうど公開も去年の今くらいでしたよね。(笑)
■にゃんこさん (えい)
2009-05-05 09:41:03
そうそう。
この映画をあらわすのに
何かいい言葉はないかと思っていたのですが、
「伝奇」、これでした。
実在の人物をちりばめながら、
想像の羽をたくましく
好き勝手な物語を作り上げる。
こういうのは大歓迎です。

まさかトルーパーまで出てくるとは…。
こんばんは (ノラネコ)
2009-05-09 00:10:57
私はこの人の「キャシャーン」は全くダメだったのですが、コレは予想外に楽しめました。
ちゃんと物語があるだけで、こんなにも観易くなるって事ですね(笑
まあそれ以外は相変わらずの紀里谷ワールドですが、私はこれってデジタル歌舞伎だと思ってますので、あまり違和感は感じなかったです。
歌舞伎なんてもっと大胆に史実を脚色してるし、ビジュアルもぶっ飛んでますからね。
■ノラネコさん (えい)
2009-05-09 22:20:51
こんばんは。

デジタル歌舞伎というのは言いえて妙ですね。
日本はその昔から、
実在の人物を用いて、
新たな物語を紡ぎあげていますし…。
それを堂々とやっちゃうところに
ぼくは好感が持てました。

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