ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ひぐらしのなく頃に 誓』

2009-03-11 23:59:23 | 新作映画
----へぇ~っ。
『ひぐらしのなく頃に』に続編ができたんだ?
「うん。前作が大ヒットしたし、
これもけっこう行くんじゃないかな」

----おおっ。大胆予測。その理由は?
「だって、前回のあの終わり方ってすっきりしないもの。
主人公の前原圭一がレナと魅音を殺して、
自分も死んじゃう。
なんだこれって感じ。
だれだって実際は何があったのか知りたくなるじゃない。
ということで、
どうやら本作は前作の『解答編』ということになるらしい」

----へぇ~っ。じゃあ、わかりやすいんだ?
「う~ん。
どうだろう、それは。
一応、結末らしいものはあるし、
おそらくこういうことだろう?
というのは想像できるんだけど、
はたしてそれが正しいのかどうかはクエスチョン。
しかしそれ以前に、
この映画自体がかなり意地悪」

----意地悪?どういうこと?
「だって、いきなり
前作と同じ顔ぶれが出てくるし、
彼ら主人公たちは誰も死んではいない。
前と同じような楽しい日々を送っている。
あれっ?て感じ。
もしかして、事件が起きるまでの
別のエピソードを描いているのかな?
いや、これはパラレルワールド?
それとも前作は夢?妄想?
などと、いろいろ考えちゃう。
しかも、前作で起こった事件が
前原圭一の頭の中でフラッシュバック。
そして、梨花の『思い出したようです』という
不思議なセリフが入る。
実はここがこの映画の最も
ワケわかんないところ。
“一応の”『解答』が出たあと、」
どうしてもつじつまが合わないんだ」

----ふうむ。でもそう言われると
逆にオモシロそうな感じがするニャ。
キャスティングは前回と同じニャの?
前田公輝はもちろんのこと、
飛鳥凛、松山愛里、あいか、小野恵令奈といった美少女たちも
続けて出演。
なかでも今回のキーとなるレナを演じた松山愛里は迫真の演技。
相変わらずの
観ているだけで痛くなる血まみれホラー演技に加えて
校舎の屋根の上での前田公輝との大バトルまで見せてくれる」

----へぇ~っ。そんなアクション・シーンがあるんだ。
でも、どうせスタントを使ってるか、CGニャんでしょ。
「いや、これがなんと命綱なし、
本人たち自身によるアクション。
しかも鉈とバットで立ち回り。
なかなかの迫力だったよ」

----どうしてそんなことまで?
「このシーンに、
この映画のテーマを凝縮したかったという、
監督の思いがあるようだ。
物語の核となる部分なので詳述は避けるけど、
闘いながら圭一はレナに言う
『仲間を信じろ!』。
つまり彼は、
彼女を不信や妄想から解き放とうとしているんだ」

----もしかして、ネタバレチックに陥ってニャい?
「あららヤバ。
ここで止めておこうっと」

----それもまた、フラストレーションが起こる
終わり方だニャあ。


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「相変わらずよくわからないお話だニャ」小首ニャ

※今回は、あまり怖くなかった度
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『映画は映画だ』(@「シネマのすき間」)

2009-03-10 22:12:04 | 新作映画
-----さあ。お楽しみの火曜日。
カタログハウスの「シネマのすき間」の日。
今日はのお話は、
ここでは初めての韓国映画。
タイトルは『映画は映画だ』
一見、ふざけたタイトルだけど、
ニャんと、あのキム・ギドクが関わっているというから
一筋縄ではいかニャそう。
主演は人気のソ・ジソブカン・ジファン
こてこての韓国映画かと思いきや、
いつしかお話のほうは、お魚ムツゴロウに。
これって、どういうこと?
よく分からないニャあ。


          (byフォーン)


「お魚には目がないのニャ」身を乗り出す

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『失われた肌』

2009-03-08 14:28:09 | 新作映画
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。  m(_ _)m

「一年に何本か、フォーンを相手には喋りにくい映画というのが出てくる。
その一つは、言わずと知れた動物の映画。
この手の作品には“悲しい別れ”がつきもの。
あ~、そのこと考えると落ち込むなんてものじゃないなあ。
みゃん茶が亡くなったときなんてペットロスから立ち直るまで
たくさんの時間がかかったし、
正直言って、フォーンにはずいぶんと助けられたから…。

あらら、話がだいぶそれてしまった。
で、もう一つというのがH度満点の作品。
この『失われた肌』は、
『蜘蛛女のキス』で知られる
巨匠ベクトール・バベンコが描く、
それこそ、むきだしの愛を描いたもの。
結婚12年目の翻訳家リミニ(ガエル・ガルシア・ベルナル)
幼い頃からの恋人であった妻のソフィアと別れる。
まだ若い彼は、その寂しさを埋めるように
次々と女性たちと肌を重ねていくわけだけど、
まあ、これが、前から後ろから下からと
山本晋也『未亡人下宿』タイトルそのまま、
あらゆる体位のオンパレード。
(これがフォーンには話せなかった理由)。
しかも相手はことごとくヘアヌード。
一方のソフィアは、
リミニに対して異常な執着を見せ、
突然現れては、
彼の新しい家族、仕事をぶち壊してしまう。
と、書くと、まるでポルノそのもの。
まず。なぜふたりが別れたのかがよく分からないし、
最後のリミニの行動も意味不明。

と、ここでプレスを読んでみて、
なるほど、そういうことだったのかと…。
そのキーワードは、
後半でリミニが整理を始める
ふたりの幼い頃からの写真(ポートレイト)。
これが「過去と向き合う」ことの象徴で、
ソフィアはリミニにそのことを促していたのだと言う。
でも正直言って、
この映画の表現法からじゃそれはよく分からないと
ぼくは思うけどなあ。
でも、キム・ギドクとかが好きな人にはピンとくるのかもね。

あっ、そうそう。
映像はかなりオモシロいことも言っておかなくては。
たとえば、途中でリミニが付き合う相手が交通事故に遭う
ショッキングなシーンが……。
それは現在進行形で描かれていたはずなのに、
次のショットでは、それは一年後の回想に。
う~ん。ここ、よく伝わっていないかな。
まあ、とにかく観てみて」


                   (byえい)

フォーンの一言「実はこっそり聞いていたのニャ。
ポルノまがいの表現が多いのだニャ」複雑だニャ


※まあ、それだけでも楽しめはするるけれ度

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画像はオリジナル・ポスター

『おっぱいバレー』

2009-03-05 22:31:24 | 新作映画
----『おっぱいバレー』
このタイトル言うの恥ずかしいニャあ。
「普通はそうだよね。
ちょっと間違えるとトルネード・フィルム路線(笑)。
そえを避けるべく3つの条件が課せられたらしい。
(1)おっぱいが大好きだけど、メジャーエンターテイメントが撮れる監督
(2)おっぱいを見たくなるけど、健康的で女性からも好かれるヒロイン
(3)おっぱいはともかく、男子(監督)の妄想に
ブレーキをかけられる女性プロデューサー」

----そこで選ばれたのが『海猿』羽住英一郎監督&綾瀬はるかってわけ?
「うん。確かにいやらしさはまったくなく
健康な作品に仕上がっていたね。
ただ、その時代を体験してきた元男子中学生としては、
あんなにスカッとしたものじゃないだろうという、
感じは否めなかったけどね。
ある意味、これはファンタジーだね」

----確か、落ちこぼれのバレーボール部員たちに
やる気を起こさせようとした女教師が
一勝したらなんでも言うことを聞くという約束をしたことから、
なんと、おっぱいを見せるということに発展してゆくんだよね。
「そう。そこにこの女教師の女子中学生時代や、
前の学校での出来事も絡んでくる。
ただ、このエピソードが入ってくると、
とたんにリズムが壊れるというか、
男子中学生の生きの良さで進んでいた映画がちょっと停滞。
そこが昨年の秀作 『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』との違いかな。
それでもワーナー・ブラザース映画が
これまでに作ってきた邦画の中では一番オモシロかったけどね。
何と言っても、ここまで『おっぱい』を連呼した映画はなかった(笑)」

----そういえば、その『ぼく駐』と同じ時代背景だよね。
「原作では時代は特定されてはいないらしいけど、
監督の意向で79年に設定。
そしてその時代町の面影が残っているということで
北九州で撮影している。
音楽もそれに合わせてニューミュージックという名前が定着し始めたころの
和製ポップスが次々と流れて、まるでカラオケで歌っている感じだったね。
なにせ荒井由実、矢沢栄吉、ツイスト、浜田省吾、永井龍雲、甲斐バンド
好きな人にはたまらないだろうな」

----曲は何が使われているの?
「それは観てのお楽しみ。
ただ、これには感心したのがチューリップ『夢中さ君に』
あの歌には『君の胸のふくらみが揺れるだけで、ぼくは狂いそう』という一節があるるよ」

----ニャんだか、歌の話ばかりになってきた(笑)。
「じゃあ。キャッチコピーの話を。
チラシには『見せられるわけ、ないじゃん!?』
あるいは『そんな簡単に見れると思ったr大間違いよ』となっている。
でもぼくは
『私のおっぱいを見るるためにがんばりなさい』がオススメ。
これは映画の中で綾瀬はるかが実際に言うセリフ。
あっ、『このおっぱいは、私だけのものじゃないの。
みんなのものなの』
もよかったな」

----おっぱい、おっぱい、おっぱい。もういいよ(笑)。

           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「高村光太郎『道程』に鼻血ぶ~。これどういうことニャ」身を乗り出す

※「大人のマル秘スポット大特集」『11PM』のエピソードもいい度

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『カンフーシェフ』

2009-03-04 23:16:57 | 新作映画
(原題:功夫厨神)


----いいニャあ。この原題(笑)。
香港映画はこうこなくっちゃ。
「うん。しかも
主演がサモ・ハン・キンポー
それこそコテコテの香港映画」

----中身もそうニャの?
「そう。包丁比べにカンフーをプラス。
そこに人情劇やほのかなロマンスも交え、
ジャンルのごった煮状態。
ストーリーは先日喋ったばかりの
『食客』
にそっくり。
ある酒宴の席でシェフのホアン・ピンイー(サモ・ハン)が出した料理が
彼を恨む甥の陰謀によって客に腹痛を起こさせてしまう。
そのtまえ務めていたレストランを去ったホアンが
とある広東料理店を立て直すというのが主軸」

----ははあ。その彼の弟子をヴァネス・ウー
演じているってことだね。
「そのとおり。
そしてその料理店の姉妹をチェイー・イン、加護ちゃん…」

----えっ、加護ちゃんって加護亜衣のこと?
「そう。なんと彼女はカンフー(もどき)まで披露して
なかなか頑張っていたよ。
おそらく、いや絶対にセリフは吹き替えだろうけど(笑)。
ほかにも、ラム・ジーチョン、ブルース・リャンなど、
香港映画ファンならば落涙間違いなしの布陣。
しかし、香港のカンフーをやる連中ってのは、
とてもぼくらと同じ人間とは思えないね。
なんで、あんな超人的な旋回や蹴りができるんだろう。
サモ・ハンもラム・ジーチョンも、
けっこうメタボな体型なのに……」

----それは鍛えているから。
同じメタボでも誰かさんとは違うよ(笑)。
ところでこれ『食客』とほぼ同時期公開ニャんだよね。
この映画ならではの見どころって、やはりそのカンフー?
「それもあるけど、
料理そのものも
ある意味、こちらのほうがショーアップされている。
というのも、作る料理が韓国映画に比べてダイナミック。
火力も強いしね。
そうそう、向こうでは牛を捌いていたけど、
こちらでは冒頭のエピソードで、
ブタを背骨のところから二つに切り分けてしまう。
それも大胆に力任せに剥ぐって感じ。
しかも料理にCGを取り入れるなど
目新しさもあったな。
あとは、4種類の鳥を小さい順に大きな鳥の中に詰めた料理とかね…」

----ん?どういうこと?
「たとえば、うずらを鳩のおなかに詰め、
それを今度はウズラの中に、
そしてそれをまた鶏の中に。
ちょっと鳥の名前は正確ではないけど…。
しかしそんな中、最後の試合で出てくるのは
“大羹不和”なる四川料理。
これは調味料を一切使わず、
素材となっている白菜のうまみを引き出したスープ」

----ごっくん。
「『食客』を劇画とすれば
こちらは『漫画』。
その勝負にしても
TVの『料理の鉄人』のノリ。
バカバカしくてもいいから
とにかくエンタメ性を楽しみたいという人には
こっちかな」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「サモ・ハンが出てるとうれしくなるニャあ」なにこれ?

※それはフォーンもメタボだからだ度

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画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。

『リリィ・はちみつ色の秘密』(@「シネマのすき間」)

2009-03-03 23:44:32 | 新作映画
-----いやあ、先週は怒涛の一週間。
フォーンも車に乗ってお出かけ。
子供のとき以来だから、だいじょうぶかな?
と、えいも心配していたようだけど、
これが意外と楽しいのニャ。
大きい音がしたりして
怖くなったらいすの下に潜り込むけど、
決して運転の邪魔はしなかったしね。
で、ときどきお外を眺めちゃう。
こんなことなら、
もっと早くから
ドライブに連れて行ってもらってたらよかったニャ。

あらら、映画のお話が遅くなっちゃった。
今日は火曜日。
カタログハウスの「シネマのすき間」の日。
作品は『リリィ・はちみつ色の秘密』
はちみつには栄養がいっぱい。
元気がないときは、これに限るのニャ。
あっ、主演はダコタ・ファニングね。
それに、たくさんの黒人女優たち。
詳しくは、向こうでね。

          (byフォーン)


「ほんとドライブは楽しいのニャ」身を乗り出す

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『食客』

2009-03-02 23:59:03 | 新作映画
(英題:Le Grand Chef)

----このキャッチコピー、スゴいニャあ。
「宿命の対決! 韓国至高の味が今ここに甦る」。
ん?でも、どこかで聞いたことある。
「宿命の対決に、至高。
ぼくが思うに、
このコピーは『美味しんぼ』
映画の中の一つのエピソードも
やはりあの漫画で聞いたことがあるような…」

----それって、どんな話?
「食事を全くしなくなった偉い人に、
あるスープを作って出したところ、
涙を流しながらそれを飲んだという、
確かそんな話だった。
この映画では、それを故事---と言っても
主人公の祖父の時代にもってきて、
そこから続く因縁話を中心に、
日本と韓国の悲しい歴史を交え、
しかも、お互いの料理の中に
それぞれの国の国民性を織り込んでいる」

----それはまた、あれもこれも
よく詰め込んだものだニャあ。
「実は、こちらも原作が韓国の漫画。
それだけに物語も劇画チック。
冒頭、いきなりのフグ対決。
主人公はその毒処理を完全にはしなかったということで、
とある高級料亭(『雲岩亭』)を追われてしまう。
この料亭が、料亭というより道場みたいなところで、
まあ、“料理版虎の穴”って感じ。
その失態により、この料亭を追われ、
姿を消していた男が、ひょんなことから
先ほど話した、日本人と日韓の歴史が絡む
料理対決に引きずり出されるというもの」

----いわゆる「包丁比べ」ってヤツだニャ。
「うん。この手の対決話は漫画に多い。
『ミスター味っ子』というのもそうだったような…。
さてこの対決が
単なる料理にとどまらず、
牛を捌いたり、炭のよしあしを競ったり。
そしてそれぞれに、ドラマを持たせるんだから
もう、おなかいっぱい。
たとえば、その裁かれる牛というのが
主人公がずっとかわいがっている牛」

----ひぇ~っ。まるで、『ブタがいた教室』だ
「そう。
それに炭を競う話では、
炭つくりの名人の母と子の悲しい過去のエピソードまで。
そうそう。あと名セリフも多かったね。
『親の数だけ料理がある』だったかな」

----ところで主演は誰ニャの?
「主人公ソン・チャンは、キム・ガンウ
ライバル、オ・ボンジュにイム・ウォニ
紅一点のTVレポーターで、
主人公に心寄せるキム・ジンスにイ・ハナ

----ニャるほど、ロマンスもあるニャか。
「うん。監督がチョ・ユンス
『僕の、世界の中心は、君だ。』だもの。
あって、しかりだろうね>」


     (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「魚のテーマが気になるニャあ」もう寝る

※まぐろやカツオはなかったと思う度

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『鴨川ホルモー』

2009-03-01 22:03:51 | 新作映画
----これってさ、ずいぶん前に観ていたじゃニャい。
いままで、お話しなかったのは、
そうでもなかったっということ。
「そんなことないよ。
今年観た邦画でも、一二を争うオモシロさ。
予告を観た段階では
さして期待していなかったんだけど、
そのストーリーよりも
語り口、そしてキャラクターの設定が最高」

----おおっ。久々に出たニャ。語り口。
「うん。物語は、ざっとこういうもの。
古の都・京都。二浪して晴れて京大生となった安倍(山田孝之)は、
『京大青龍会』という正体不明の怪しいサークルに入ってしまったことから、
千年に渡り伝承されてきた謎の祭り"ホルモー"に翻弄されていく…。
原作は万城目学
日本古来の陰陽道を取り入れた奇想天外な設定で
ベストセラーになっているようだ。
ぼくは原作を読んでいないから比較はできないけど、
どうやら、オニ(式神)は20cmから30cmに変更されているらしい」

----えっ、オニなんて出てくるの?
「そう。しかもそのオニを操るためには
『オニ語』を発しなくてはならない。
その『オニ語』がとにかくふざけているんだけど、
そこにさらにパパイヤ鈴木の手になる
奇妙奇天烈なポーズが加わるんだ。
ストーリーそのものよりも、
この映画は、その『オニ語』対決が見モノだね」

----う~ん。よくわからないニャあ
第一、対決ってニャによ?
「それがいわゆるホルモー(笑)。
このお祭りは4大学対抗により、
ひとり100匹のオニを操って行われるんだ。
特訓によって彼らは、『吉田代替りの儀』を行う。
しかもそれは吉田神社で裸になって『レナウン娘』を踊るというもの。
もう、ここは大爆笑。
なにせそれを率先してやるのが荒川良々
あれっ。フォーン笑わないの?」

----だって、千年前に大学あるわけニャいよ。
バカバカしいや。
「まあ、そういうこと言い出したらきりがない。
でもいいの、この映画は。
たとえば、山田孝之演じる安倍は、
いかにももてない男の代表という感じでダサい。
最近続いたバイオレンス・チックな役とは正反対。
で、彼の恋のライバルとなる男に石田卓也
その彼と『GSワンダーランド』で共演した栗山千明がまたスゴい。
彼女が演じる楠木ふみは“凡ちゃん”と呼ばれている。
その理由が大木凡人そっくりだから。
ビートルズどころではないマッシュルームカットに、
黒縁のメガネ。
これを外すのは、なんと最後にちょこっとだけ。
で、『ゲロンチョリ』

----ニャ、ニャんだ。
そのゲロンチョリって。
「これがさっき話した『オニ語』。
他にもアギュリッピとかパーイ・ロンとか、
いろいろあるけど、山田孝之と一緒にポーズを決める、
このゲロンチョリが最高。
さて、お話は、大学生だけあって、
恋のさや当てというか駆け引きというか、
まあ、そんな話が間に挟まりながら、
ホルモーで大失態を犯した高村に、
周囲が再起を促す話などが絡まっていく。
この高村を演じるのが濱田岳
いやあ、彼はいい役者になった。
『フィッシュストーリー』と併せて観ることをお勧め。
今回はちょんまげにもなるからね」

----そ、それは観てみたい気も…。
監督は誰ニャの?
「『釣りバカ日誌』をいくつか手がけた本木克英。
『ドラッグストア・ガール』でははじけきれなかった彼が
ここではもうやりたい放題。
やはり撮影所育ちは違うということを痛感させられたな」



     (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「本木監督の『ゲゲゲの鬼太郎』も妖怪ものだよニャあ」もう寝る

※あれより遥かにいい。第一、笑える度

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