ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『釣りバカ日誌20ファイナル』

2009-10-30 10:45:53 | 新作映画
※ネタバレには注意しましたが、映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



----『釣りバカ』って、今回が最後ニャんだって。
平成の最初の年に始まったんだよね。
「そうだね。昭和を代表する『男はつらいよ』に代わって、
すっかり松竹の顔のなっていただけに、少し残念」

----それはマンネリってこと?
「いや、そうじゃないと思うよ。
このシリーズはマンネリどころか、
常にその時代背景を映画の中に取り入れていた。
そういう意味では、社会派の側面もあった。
今回は、やはり主演ふたりの高齢化じゃないかなあ。
最近では、スーさん=鈴木一之助(三國連太郎)が
釣り竿を握らなかったこともあるくらいだし…」

----じゃあ、今回は釣りをしているんだ。
「うん。それどころか、
今回の主人公はハマちゃん(西田敏行)よりスーさん。
物語の発端は、会長の一之助が、近年の業績悪化の責任をとって、
業績回復まで給料を全額返還すると申し出るところから始まる。
そして、その一方では、彼の隠し子疑惑が持ち上がり、
妻・久江(奈良岡朋子)がやきもきするんだ」

----その子供と疑われる役が松坂慶子だね。
「そう、小料理屋の美人女将・葉子。
そしてそのまた子供・裕美(吹石一恵)の問題をめぐってひと騒動。
彼女が獣医として働く北海道へ…という流れだ」

----じゃあ。また恋の問題だね。
ちょっとパターン化してる気も…。
「そこは確かにそうかな。
ただ、そこからの流れがまたオモシロい。
おなじみのミュージカル・シーンが三途の川での幻想。
ここでの西田敏行の脱衣婆姿は見モノだよ。
そういえば、今回、浜ちゃんに過去、女性がいたかどうかも明らかに。
そして迎えるクライマックス!」

----ゴクッ。
「まあ、ここは何も知らずに観た方がいいだろうなあ。
言いたくてそこまで出かかっているけど…。
というのも、その演出アイデアが、
テーマと上手く結び付いているんだ」

----う~ん。聞きたいニャあ 。
「じゃあ。そのテーマとなる部分の方だけ。
一之助の経営信条。
それは、業績悪化に際して、雇用に手を付ける前に、
まずは経営者が責任を取るべき
というもの」

----おおっ。パチパチ。
「思わず、拍手したくなるよね。
いい、エンディングだわ」


           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「今回は、みんなで観に行くのニャ」ぱっちり


谷啓もちらっと姿見せる

<よかったら参考までに>
「釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?」
『釣りバカ日誌16  浜崎は今日もダメだった♪♪』
『釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!』
『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』

blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー

コトリ・ロゴお花屋さん=コトリ花店もよろしく。