----朝原雄三監督、連続4回目の登板だね。
「うん。彼は毎回、趣向を凝らしていて、
前作『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪』なんて凄まじい悪のり。
それはそれでけっこう楽しめたんだけど、
今回は、その暴走(笑)にストップが…。
ここらで軌道修正って感じだったな」
----どういうところが違うの?
「松竹を長らく支えた寅さんへのオマージュがいっぱい。
『男はつらいよ』そっくりのシチュエーションが用意してある。
つまり松竹映画伝統のお笑いが軸になっているんだ」
----えっ?でもハマちゃん、結婚していて家庭も持っているよ。
「まさか、彼が寅さんにはならないよ(笑)。
でもこの映画って渥美清みたいに
目がちっこい俳優が登場しているだろう?
ハマちゃんのポン友・太田を演じる中本賢が…。
彼が今回のマドンナ沢田弓子(石田ゆり子)に
本気で恋をするんだけど、
彼女が彼に少しやさしくして、
カフスをプレゼントしたりすると、すぐ早とちり。
意気揚々と正装して部屋に乗り込もうとする。
それを心配そうに窺うみち子(浅田美代子)。
そのたたずまいが
まるでさくらそっくり」
----ニャるほど……と言いたいけど、
話がさっぱり見えない。
その弓子って誰?
「ごめんごめん。彼女は、かつて鈴木建設でスーさんの秘書を務めた
“スズケン伝説のマドンナ”。
結婚退職したんだけど夫と離婚してしまい、
最雇用制度で契約社員として現場復帰。
ハマちゃんのいる営業三課に配属されたわけだ」
----ニャるほど。彼女の実家が能登ってわけだ。
「そう、兄の聖一は妹のためにお見合い相手を紹介しようとするも
夫の暴力で男性不信に陥っている弓子は、
まったくその気がない。
そんな彼女に向かいのアパートに住む
美術講師の村井(大泉洋)がアプローチ。
ただ、彼が気が弱くすぐアルコールに頼ってしまうため、
聖一の怒りを買ってしまう」
----ははあ。やっとお話が見えてきた。
「今回は、この片岡鶴太郎と、
彼の妻・加代子を演じる宮崎美子のキャスティングが絶妙。
朝原監督の演出も冴えていて
兄の見合い話を断り風呂へ弓子が逃げた後の
お茶の間に残された者たちの空気感の出し方とか、
もう手慣れたもの。
これはスタジオ上がりの監督じゃないとできない技だね。
他にも成果主義の現代への批判を込めた社長決裁会議とか、
お約束の運転手役・笹野高史の一人芝居とか、
道場六三郎を始めとする豪華ゲストとか見どころも多い。
ただ、ひとつだけ気になるのがスーさん。
この監督、いつまでスーさんに釣りさせないんだろう?」
(byえいwithフォーン)
※寅さんを思い出した度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
「うん。彼は毎回、趣向を凝らしていて、
前作『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪』なんて凄まじい悪のり。
それはそれでけっこう楽しめたんだけど、
今回は、その暴走(笑)にストップが…。
ここらで軌道修正って感じだったな」
----どういうところが違うの?
「松竹を長らく支えた寅さんへのオマージュがいっぱい。
『男はつらいよ』そっくりのシチュエーションが用意してある。
つまり松竹映画伝統のお笑いが軸になっているんだ」
----えっ?でもハマちゃん、結婚していて家庭も持っているよ。
「まさか、彼が寅さんにはならないよ(笑)。
でもこの映画って渥美清みたいに
目がちっこい俳優が登場しているだろう?
ハマちゃんのポン友・太田を演じる中本賢が…。
彼が今回のマドンナ沢田弓子(石田ゆり子)に
本気で恋をするんだけど、
彼女が彼に少しやさしくして、
カフスをプレゼントしたりすると、すぐ早とちり。
意気揚々と正装して部屋に乗り込もうとする。
それを心配そうに窺うみち子(浅田美代子)。
そのたたずまいが
まるでさくらそっくり」
----ニャるほど……と言いたいけど、
話がさっぱり見えない。
その弓子って誰?
「ごめんごめん。彼女は、かつて鈴木建設でスーさんの秘書を務めた
“スズケン伝説のマドンナ”。
結婚退職したんだけど夫と離婚してしまい、
最雇用制度で契約社員として現場復帰。
ハマちゃんのいる営業三課に配属されたわけだ」
----ニャるほど。彼女の実家が能登ってわけだ。
「そう、兄の聖一は妹のためにお見合い相手を紹介しようとするも
夫の暴力で男性不信に陥っている弓子は、
まったくその気がない。
そんな彼女に向かいのアパートに住む
美術講師の村井(大泉洋)がアプローチ。
ただ、彼が気が弱くすぐアルコールに頼ってしまうため、
聖一の怒りを買ってしまう」
----ははあ。やっとお話が見えてきた。
「今回は、この片岡鶴太郎と、
彼の妻・加代子を演じる宮崎美子のキャスティングが絶妙。
朝原監督の演出も冴えていて
兄の見合い話を断り風呂へ弓子が逃げた後の
お茶の間に残された者たちの空気感の出し方とか、
もう手慣れたもの。
これはスタジオ上がりの監督じゃないとできない技だね。
他にも成果主義の現代への批判を込めた社長決裁会議とか、
お約束の運転手役・笹野高史の一人芝居とか、
道場六三郎を始めとする豪華ゲストとか見どころも多い。
ただ、ひとつだけ気になるのがスーさん。
この監督、いつまでスーさんに釣りさせないんだろう?」
(byえいwithフォーン)
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この懐かしい雰囲気。
前作がちょっとドタバタすぎたので、
まるで違う映画を観ているような気分になりました。
このシリーズって、
一作ごとに新たなチャレンジをしていて、
とても好感が持てます。
次は何をやってくれるんだろう?