ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ディセント2』

2009-10-21 22:43:55 | 新作映画
(原題:The Descent Part 2)


----これって、あの洞窟に入ったら
死よりも怖い絶望的な恐怖を味わったという
『ディセント』の続編ってことだよね。
てっきり、あの女性たちはみんな死んだと思っていたけど…。
「うん。普通に考えたら、
あの前作のラストで続編というのはありえない。
でも、まあ、本国イギリスも含めて
前作がセンセーショナルなまでの大ヒットを記録。
製作サイドが続編を作りたくなったとしても、
それはそれで仕方ないだろうね」

----製作サイド?
監督は新しい人のようだけど…。
「前作の監督ニール・マーシャルは今回はプロデュース。
編集のジョン・ハリスが監督に抜擢されている」

----洞窟は前と同じところ?
主演も変わっていないようだけど…。
「そう、同じ。
簡単にストーリーを言えば、
前回の6人グループの中でサラだけが血まみれの姿で生還。
しかし、ショックのせいで、その間の記憶が喪失している。
警察は、残る5人の行方を聞き出そうと、
精神が不安定にもかかわらず、サラを連れて洞窟へ…
と、こういう設定だ」

----えっ。またサラは戻っちゃうの?
なんだか、『エイリアン』『エイリアン2』みたいだ。
「おっ。いいところを突いてきたね。
まさに、あの構図そっくり。
今回のメンバーは、
保安官や救助隊など、寄せ集めながら、プライドの高い連中ばかり。
でも、サラのように洞窟内の探検に精通しているわけじゃない。
ある意味バラバラで最悪。
それだけに、モンスターに襲われたらひとたまりもない」

----でも、モンスターに襲われるという構図は前作と変わりないわけだよね。
結局は、二番煎じってわけでしょ。
「いや、ところがなかなかパワフル。
ただ違うのは、モンスターが出てくるまでの密度。
これは、前作に軍配が上がるね。
サラが娘を亡くしたというトラウマに加えて、
ジュノとサラの夫との不倫…。
女性同士の確執を極限状態の中での行動とうまく繋げていた。
しかし、今回は、モンスターが姿を現すまでが、
なんともじれったい。
ぼくらは前作とは違って、
すでに“そこ”に“奴らがいる”ことを知っているわけだから…。
ただ、今回はメンバーに男性がいること。
しかもそれぞれに変なプロ意識があることが
余計に全員を危機に陥れる---
この設定は、まあよかったかな」

----ニャるほどね。
「それと、これを言っちゃうと、
いきなり映画の総括になってしまうけど、
このシリーズは
最初に、脚本サイドが
最悪の絶望的状況を考えるところから始まっているという気がする。
とりわけ、ラストの方で畳みかけるように出てくる究極の選択
これを見ると、そうとしか思えなくなってくる。
そうそう、あのジュノも出てくるから、お楽しみにね」

----えっ、ジュノも生きていたの?
「しっ!
て、言っちゃったのはぼくの方か…」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これまた、ラストが絶望的らしいのニャ」もう寝る


※でも、あれはルール違反だ度

コトリ・ロゴお花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…

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画像はフランス版ポスターより。