ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『恋しくて』

2007-03-21 10:33:44 | 新作映画
----あれっ、これってBEGINのデビューシングルと同じじゃニャい?
「うん。そうだね。
この『恋しくて』が日産のCMソングに。
奇しくも今日の17年前が彼らのデビューを飾った
シングルのリリース日なんだ」

----と言うことは彼らと関係あるの?
「監督の中江裕司がBEGINのエッセイ『さとうきび畑の風に乗って』に
インスパイアされて作ったと言うことらしいけど、
ストーリー自体は監督のオリジナル。
地方の高校生たちがバンドを組んで
東京に出て成功するまでを
主人公の恋と絡めて描いたもの」

----それってよくある話だよね。
確かモッくんと吉岡秀隆の『ラストソング』もそうじゃなかった?
あれっ、確かあの映画も九州・福岡が舞台だ。
「いやあ、同じ九州でも沖縄は特別。
あそこまで青春の影を前面に押し出すことはなく、
ゆったりとした時間が流れる。
まず主人公たちに気負いがないしね。
なにせ思いつきで音楽を始めているし、
予選で落ちたりしても挫折らしきものが匂ってこない。
ヒロインの女の子が歌えないワケなど、
いくつかの翳りも入れてはあるものの、
総じてハッピームービー。
脇を固める大人たちも
とんちんかんな会話をする牛小屋のおじぃ、
高い楽器と出世払いを勧める楽器店主、
見た目は普通ながらもツェッペリンを速弾きする音楽教師など、
ユニークなキャラクターがいっぱい。
同じ<東京へ!>を描いても
『祭りの準備』のような悲愴な覚悟感はないね」

----確かに沖縄って独自の時間が流れているよね。
キャラクターも魅力的。
「そうなんだよね。
先ほどのヒロインにしても、
高校生でありながら人前でおならを平気でする。
そのバリエーション(笑)と数の多さは
おそらく日本映画最多(笑)。
あと、牛や山羊が時折人間の言葉で
ナレーションを入れるのも愉快」

----俳優たちは現地の人が多そうだね。
読めない名前ばかり。
「うん。その中でひとりだけ
石田法嗣が16歳でありながら19歳の役を演じている。
『カナリア』の頃とはまったく違って見えた。
さすがにプロだね」

----ところでBEGINは出るの?
「それは観てのお楽しみ」

  (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンも歌うニャあ」ぼくも観たい

※『奄美民謡の武下和平さん、ジャズボーカリスト与世山澄子さんの歌も聴ける度
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