ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『フライ・ダディ』

2007-03-19 23:44:10 | 新作映画
(原題:Fly Daddy Fly)


----あれっ?これと似たタイトルの映画なかった?
「うん。『フライ,ダディ,フライ』だね。
この映画は、そのコリアン・ヴァージョン」

----ビジュアルだけ見ると
カラっとしてそうな感じだけど…?
「そうなんだよね。
最初は、また最近の韓流に洩れず、
大げさな映画でコミカルにやってるのかと…」

----その言い方からすると、
そうじゃなかったんだ?
「これはまったく想像もしなかったことだけど、
個人的にはこの映画の方が泣けたね。
と言うのも東映ヴァージョンはロングが多くて
いわばドキュメンタリー・タッチ。
それでいながら
クライマックスの戦いは超現実的な上がりとなっていた。
いわゆるクールでスタイリッシュな作り。
何よりも“おっさん”を演じた堤真一がカッコよすぎ。
ところがこちらは
ラサール石井を少し横に広げたような感じ。
その“弱さ、情けなさ”が信用できちゃう。
映画の作りも正攻法で奇をてらったところがない」

----確かお話は、
娘を高校生のボクシングチャンピオン暴行された父親が
復讐のため別の高校生に弟子入りし、
厳しいトレーニングを積む-----ってお話だよね。
「うん。父親を演じたイ・ムンシクは15キロもの体重の増量、減量を行なったらしい。
いわゆるデ・ニーロ・アプローチだね。
それが見事にスクリーンに反映されている」

----岡田准一の役は?
「宮崎あおいとの共演『ヴァージン・スノー』も控えている『王の男』のイ・ジュンギ。
イ・ムンシクとの間とのコンビネーションはバッチリ。
二人による擬似的父子関係がなかなか魅せてくれる。
あと、クライマックスの戦いをリングに持ってきたのも正解。
殴られても殴られても立ち上がる姿に、
周囲からはすすり泣きも聞こえたよ」


 (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「えいは、ぼくのために立ち上がるかニャ」小首ニャ

※バスとの競走シーンもある度
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