----“まゆやま”?
どこの山ニャの?
「(笑)。山が分かっただけでもよしとしよう。
でもね、これは“まゆやま”じゃなくて“びざん”と読むの。
どの方向から見ても<眉>の格好をしていることから
“眉の山”と呼ばれたみたい。
四国の徳島にあるんだ」
----徳島って、阿波踊りが有名ニャんだよね?
「そう。この映画では、
その阿波踊りがたっぷりと観られるよ。
もっともお話自体は、さだまさしの小説が基になっているけどね」
----さだまさしだったら、長崎って感じだけど?
「うん。「精霊流し』も『解夏』もそうだったから、
フォーンがそう思っても仕方がないよね」
----で、どんなお話ニャの?
「主人公の咲子(松嶋菜々子)は
母・龍子(宮本信子)が入院したと聞いて、
生まれ故郷の徳島へ帰る。
咲子は子供の頃に、母が正妻でないことを知らされ、
その父親はすでに亡くなっていたと聞いていた。
ところが父は東京で医者として病院を続けていることを知る。
かくして咲子は、母が愛した父を訪ねるが…。
これに医師・寺澤(大沢たかお)との恋が絡む----というところかな」
----う~ん。どこかで聞いたことがあるような?
あれっ、何だっけ?
「田中麗奈の『はつ恋』でしょ。
病に倒れた母の初恋の人を娘が訪ねる話……。
よくあると言えばよくある話だ。
手紙や写真が重要な役割を果たすところも同じだしね」
----と言うことは、
この映画を物語で語ってもしょうがないよね。
「おっ、フォーンも分かってきたね。
この映画でボクが注目したのは
監督・犬童一心の映像処理。
本編中に、幾度となく回想シーンが挟まれるんだけど、
これが粒子が粗く露出も飛び気味、
『ナイロビの蜂』のそれと似ていたね。
もっとも向こうは手持ちカメラ。
こちらはフィックス中心だったけどね。
現代のシーンでも長距離長回し横移動、
あるいはスローモーションなどが使われていた。
でも題材が題材だけに、
それほどの新味はなかったな。
それよりもむしろ……」
----それよりもむしろ……?
「見どころは熟練の役者たちの演技だね。
まず映画出演は『マルタイの女』以来10年ぶりとなる宮本信子。
啖呵を切ったり、浄瑠璃を歌ったり……。
『あげまん』『ミンボーの女』の彼女が戻ってきたって感じ。
もちろん威勢のよさだけじゃない。
愛する人のため自分から身を引いた女性の哀しみ、そして娘への愛も
体からにじませる……。
復帰第一作にこの映画を選んだのは正解だね。
そしてこれは、この映画のボクの一押し・山田辰夫。
あまりにも自然に役に入り込んでいて
漫然と観ていると演技であることを忘れてしまう。
劇中、彼と円城寺あやのツーショットが出てくる。
彼らの80年代を知る者にとっては
感慨深いものがあったね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンには眉ないのニャ」
※音楽はレミオロメンだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
どこの山ニャの?
「(笑)。山が分かっただけでもよしとしよう。
でもね、これは“まゆやま”じゃなくて“びざん”と読むの。
どの方向から見ても<眉>の格好をしていることから
“眉の山”と呼ばれたみたい。
四国の徳島にあるんだ」
----徳島って、阿波踊りが有名ニャんだよね?
「そう。この映画では、
その阿波踊りがたっぷりと観られるよ。
もっともお話自体は、さだまさしの小説が基になっているけどね」
----さだまさしだったら、長崎って感じだけど?
「うん。「精霊流し』も『解夏』もそうだったから、
フォーンがそう思っても仕方がないよね」
----で、どんなお話ニャの?
「主人公の咲子(松嶋菜々子)は
母・龍子(宮本信子)が入院したと聞いて、
生まれ故郷の徳島へ帰る。
咲子は子供の頃に、母が正妻でないことを知らされ、
その父親はすでに亡くなっていたと聞いていた。
ところが父は東京で医者として病院を続けていることを知る。
かくして咲子は、母が愛した父を訪ねるが…。
これに医師・寺澤(大沢たかお)との恋が絡む----というところかな」
----う~ん。どこかで聞いたことがあるような?
あれっ、何だっけ?
「田中麗奈の『はつ恋』でしょ。
病に倒れた母の初恋の人を娘が訪ねる話……。
よくあると言えばよくある話だ。
手紙や写真が重要な役割を果たすところも同じだしね」
----と言うことは、
この映画を物語で語ってもしょうがないよね。
「おっ、フォーンも分かってきたね。
この映画でボクが注目したのは
監督・犬童一心の映像処理。
本編中に、幾度となく回想シーンが挟まれるんだけど、
これが粒子が粗く露出も飛び気味、
『ナイロビの蜂』のそれと似ていたね。
もっとも向こうは手持ちカメラ。
こちらはフィックス中心だったけどね。
現代のシーンでも長距離長回し横移動、
あるいはスローモーションなどが使われていた。
でも題材が題材だけに、
それほどの新味はなかったな。
それよりもむしろ……」
----それよりもむしろ……?
「見どころは熟練の役者たちの演技だね。
まず映画出演は『マルタイの女』以来10年ぶりとなる宮本信子。
啖呵を切ったり、浄瑠璃を歌ったり……。
『あげまん』『ミンボーの女』の彼女が戻ってきたって感じ。
もちろん威勢のよさだけじゃない。
愛する人のため自分から身を引いた女性の哀しみ、そして娘への愛も
体からにじませる……。
復帰第一作にこの映画を選んだのは正解だね。
そしてこれは、この映画のボクの一押し・山田辰夫。
あまりにも自然に役に入り込んでいて
漫然と観ていると演技であることを忘れてしまう。
劇中、彼と円城寺あやのツーショットが出てくる。
彼らの80年代を知る者にとっては
感慨深いものがあったね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンには眉ないのニャ」
※音楽はレミオロメンだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)