古いオートバイや車をお持ちの方は
「暖機」しないと車が走らないことを
ご存知でしょう
オートバイの場合
先ずはガソリンコックを「開」にして
「ティクラー」というボタン(強制的にキャブレターにガスを送るポンプの
ボタン」を2~3度押して
キックペダルを数回、
回しては、ピストンが圧縮状態に持ち込み
イグニッションSWを入れてから
体の全体重をキックペダルに乗せて
一気にペダルを踏みおろします・・・
運がよければエンジンは目覚め
運が悪ければ「ケッチン」という燃焼室の
異常爆発でキックペダルがいきなりスネを打ちのめし
弁慶が泣いてしまいます(笑)・・
そして、チョークレバー(懐かしい名前です)
という、「アクセル開度レバー」を調整して
暖機運転をするのです
エンジンに手を触れ、温まってくれば
レバーを戻し、「どっこいしょ」と
お尻をまたいで、さぁいくぞと、ヘルメットと
ゴーグルをはめるのです・・・
これは、旧車における儀式でもあります
この面倒くささと、思うとおりにならない
オートバイを御する為には不可欠な作業でもあり
その先の「楽しみ」のための「タノシミ」な儀式でもあります
さて、道順庵の朝の儀式はと言うますれば
入り口の扉を開け、玄関に向かえば
うちのちびスケが「みぃ~」とかいって
餌をねだります、先に餌場で座って
待ってますから
「ちゃちゃ、おはようさん」と
社会一般の挨拶を済ませ(笑)
餌を与えます
玄関の施錠を解いて家に入り
各部屋の雨戸を開けます
「がらがら ばたん・・・」
そして、部屋の明かりを点し
カレンダーの日めくりを5箇所ほどめくり
中庭の筧に水を流し
道の掃き掃除を済ませれば
散水で庭木に命を与え
玄関は打ち水で清めては
家に戻り
お花のチェックをします
(なにせ、一輪挿しやら花瓶やらの花が
10箇所以上)
それから、茶香炉に火を入れて
さて、これでよしと・・・・
結構手間隙かかるのは
旧車同様であります
こんなにめんどうなこと・・・などとは
一度も思ったことはありません
なにせ
ここは
旧車以上に気分が乗れる
ところなのですから・・・