葬送 なるほど 家族葬 八千代市の葬儀

一日/一生   「道順庵」のつれづれ草 水琴窟に癒されて

確信

2015-12-11 11:38:03 | 旅の話し
今日はなんて風雨が強い日なんでしょうか

隙間の開いた戸口からはびゅう・・ごう・・と

殴りつけるような風が舞っております

           

さて・・

この師走の時期の秘湯の話でありますが

なぜ、この時期に行ったのかと申しますれば

ほぼ年内で閉館をする秘湯が(しかも一度伺っており)

あることを最近知ったからです

そこは

自分の中の評価が高く、もう2度と行けないと

思ったら「今」しかなかったのであります(笑)

その名は奥山田温泉「満山荘」であります

長野にありますが、ここの方はどちらかと言うと

サービス口上も少なく、朴訥として家族で運営のようです

奥様も特別な感情は出さない素朴な方との印象です

しかし・・そのギャップというか

旅人をうならせる「確信犯」でもあります(笑)

売りは、景色と料理と温泉と佇まい・・

その部分については私の中で

満点星なのであります・・

という訳で、

入り口がこちらで、う~ん・・雰囲気がありますなぁ・・

フロントも

こんなあんばいでもちろん「だれも居ません」(笑)

トイレの案内です

そして

       これもトイレの案内ですが

なんと、ダンボールの切れ端で作ったもの!!

う~むっ・・おじさんを喜ばせるくらいの?技ですなぁ

しかしここの真骨頂は

部屋のトイレを見れば判ります

              

そうです、自動で蓋が開く最新のものです

必要なところには有無を言わさず「良い物を」という

このギャップが「確信犯」だと思いました

あちこち手作りの作品やら

        雲海の見える部屋から出ているヒサシは「全てガラス製」・・

そして正面には

この景色

朝の時間とともに変化する眼前の絶景は

北アルプスの稜線が、パノラマで見えたのでございます



こんなあんばいに見えるのでございます(少し写真がズレてはおります)

そしてこれを語らずには居られないのが

この料理



               

たぶんこれだけでも「ここの宿は安い」と感じてしまうほどの

絶品です

ご主人のお品書きの説明の後に食べるのが流儀です

洋食風ですが和風創作懐石でしょうか・・

しかも、大きなどんぶりに乗せた紙の上に

揚げたての山のものの天麩羅が

奥様の(無表情とともに無造作風に置いていく)の

味は、遥か「雲海の上」(笑)・・

この、媚を売らずに本物を売る姿勢も

繁盛の確信犯?かも・・

秘湯歴40箇所の私の中では最高の食事でしょうか・・・

幸せとはこんなことを言うのかな・・と思わせるくらい・・

一度は行ってみて下さい・・・

といってももう閉館も近い・・

う~ん・・

なんで止めちゃうの・・・?なんて話やらを伺ってみますれば

温泉の源泉の問題やらがあるみたいです

しかぁ~し・・

別な秘湯の閉館するところがある由、そちらに越して

一から店作りを始めるそうな・・・

20年掛けてここまで来ましたが・・

新天地でまたがんばりますと、

「そうですか・・ではまた20年も楽しめるということですね」

なんて話をしながら再会を約束して

山を降りて来ました




             

秘湯は人が基本です

こういう旅館をやっていこうとする真摯な志に

景色以上のものが見られた旅でありました

秘湯は人が作るもの・・

確かに・・・

          

さよなら満山荘・・

そして、新しい満山荘に期待を込めて・・


そして、無口でも内に秘めた奥様の料理へのこだわり方・・

ここに来られた方へ何よりのおもてなしが

素晴らしかったのです・・・

                






コメント
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