遺体の中で仕事をする葬儀社さんは
それが日常ですから
非日常が続く月は
とてもヒマな月となります
街ですれ違う他社の寝台車・・・・
一目で「あ、寝台車だ・・」とわかります
それは「青ナンバーで改造車である証の8が付きます」
車輌は「ワンボックス」で色は
シルバーか白・・・
乗っている人は、背広にネクタイ、しかも紺系の・・・
この条件を一発で見分けが付くのは
同業の葬儀社さんたちでしょう
ふ~むぅ・・・
この方角から来てあちらに行くのは
○○病院から発生して△△町に行くのかな
あそこは、うちの地盤なのに・・・!!
なんて憶測が咄嗟に働きます(職業病)
次の日の他社ホールの葬儀看板が
××家式場などと出ていれば
あ~やっぱり・・・
「あの地域は××という苗字が多いんだから」
昨日の寝台車はやっぱり・・・
なんて・・・
日常がご遺体との向かい合わせ・・・
非日常でも
やはりご遺体の話・・・
ふ~む・・
日常だけで良いはずの葬儀にまつわることは
たとえ休日の出かけ先でも
葬儀看板が眼に入れば、食い入るように眺めてしまう
葬儀から離れられない性に
気が付くのです・・・
そして悲しい性はこんなところにも
テレビを見ながら転寝をして
良くあるシーンの「電話のベル」シーンに
「あ、仕事だ・・」
これで何度飛び起きたやら・・・
非日常まで追い込むストレスは
葬儀社さんの悲しい性であります
業界人にとって
一番ストレスの掛からない世界は
そう・・
「電話の無い世界」
なのでございます・・・
そんなわけで
秘湯の山奥の電話が通じず
TVもない
そんな世界が
好きになるのでございます(笑)