ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

淀川完歩11 ミイラ化寸前に

2015年08月17日 21時10分33秒 | ウォーキング

道の脇にわき出ていた水で顔を洗い、



タオルを冷たい水で濡らした。
飲むのはやはりちょっと抵抗がある。

資料によるとこの先で橋を越えると
喫茶店があるそうなので、
そこまで我慢しよう。

ここまで一台もなかったのだから、
その内自販機もあるだろう。

持参の水もまだ二口ほどは残っているしね。

やがて道は大峯橋にさしかかる。



かつてこのあたりの湖面には、
湖底に沈んだ集落から立ち上がる
1本の電柱がニョキっと突き出ていたと
昔の資料には書いてあったが、
見つけることはできなかった。

もう資料が出てから13年以上経つのだから
これも果ててしまったのかもしれない。

大峯橋は車では渡れないが、
徒歩なら渡れる。



しかし、橋の対岸のあたりはうっそうと暗く、
不気味感を漂わせていたのに加え、
そんな山道には
自販機など全くなさそうなのでスルーしたよ。

そこからしばらく行くと、喫茶店が現れ・・・

ん?ひょっとして店じまいしてる?



たとえオープンしていたとしても
何となく入りにくい店構えだ。



仕方がなくここで最後のひと口を残してお茶を飲み、
さあ天ケ瀬ダムまでもうひと踏ん張りだ。

湖もかなり深くなってきたようだ。
川の流れも停まっているようで、
その湖面になんか浮かぶものが見える。



近づいてみると、放流設備を作っているとのこと。



工事現場の中に自販機がないか
覗き込んでみたが、見当たらない。
こんな看板が自販機に見えてしまったぜ。



もうペットにはしずくほどのお茶しか残っていない。

ううっ、doironはついにここで干上がってしまうのか~

doironの一夜干しあるいは
doironのミイラができてしまうのか~
と思っていたらダムが見えてきた。



おお~あそこまで行けば自販機はあるだろう。

最悪バス停もあるようだから、
バスに乗って街に出て、
コーラを浴びるように飲めばいいか
と思いつつ、いやがうえにも速度は上がる。

競歩の選手のように
お尻をフリフリ、近づいていくと・・・

おお~休憩所のところに輝く
深紅の物体が見えているではないか~。



いや、待て、待て。
人生そんなに甘くないぞ。
こんな田舎の施設だ。
訪れる人もあまりないだろうから、
お金を入れるところに「故障中」
とか貼ってあったりしがちだ。

ぬか喜びで体の水分を使ってしまっては
ショックが大きすぎるぞと警戒しつつ、
下りて行くと

「やややや、やったあ」

動いている。
しかもこの時点のdoironにとって、
究極に理想、ジェット機にケロシン、
熊にはちみつ、タヌキにだんごの
ゼロコーラもあるではないか~。

手持ちのおにぎりとコーラで



お腹とノドを満たして落ち着いてから、
ダムを見回してみた。



なんでも下流から見たら
鳳凰が羽を広げているみたいに見えるから
ここのダム湖を鳳凰湖と呼ぶらしい。



トイレを済ませて、

あと宇治までひと踏ん張りである。



川沿いの道が荒れていて通行止めになっており、
ここからしばらくまだ車道を歩く。



これは「宿木の古蹟」。



源氏物語の宇治十帖に登場するゆかりの地である。



そこから続くのが「あじろぎの道」。



いやあ、doironにとっては、
真夏の交通機関もない
自販機もない

「たじろぎの道」じゃったわい。

宇治の詳細は別の機会に
再び訪れて書くとして、
歩行の終わりにこの日は
折角電車なので、仕上げはこれ。



お店で買ったら、川床に案内された。



畳に座るのも気がひけるような
ぼとぼとの状態で、名物の「鰻いい蒸し」を頼み、
ビールをいただいたのだ。

これ。





プハ~、一緒に寄り添って歩いてきた
川の流れを眼下に見ながらの一杯は最高でしたな。

この日は炎天下を19キロ歩いて、
淀川完歩前半の山場を越えた。

これからはコースも近くなってくるし、
余裕の歩行になるだろう。




意気揚々と電車に揺られつつ



終わり。